
連載
4Gamerの1年を振り返るAnnual 4Gamer 2022。今年最も読まれたのは――新旧主人公がタッグを組んで帰ってくる,あのシリーズの最新作!
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激動の2022年もついに終わりが近付いてまいりました。1年を締めくくる準備はお済みでしょうか。もちろん,筆者は済んでおりません。済んでないみんな,一緒に年越さないように頑張ろうな! エイ! エイ! オー!
といったところで,「Annual 4Gamer」は年末恒例の4Gamerの1年を振り返るお馴染みの企画です。4Gamer.netに掲載された膨大な記事の数々を,各種ランキングを交えつつ振り返り,さらに世界情勢や筆者の感想やらを交えて紹介していく,実にインテリジェンスなアレとなっております。年末年始に発生するスーパー暇な時間を知的に潰したい人にもってこい!
集計の対象は2022年1月6日から12月23日までで,その間に掲載された記事は実に3万2259本。こうやって数字で見ると「たくさあるな〜」程度の感想しか出てきませんが,その1つ1つに企業や編集者やライターのエネルギーが詰まっています。そう考えると結構スゴいような気がしますね。
ちなみに,本企画を毎年楽しみに待っているという奇特な方はお気付きになられたかもしれませんが,前年までとは書き手が異なっております。
伝え聞いた話によると,いつも本企画を進めている担当者が対応できなくなったとのことで,筆者にお鉢が回ってきました。元担当者は新たな編集者技(スキル)習得のためにインドの山奥に向かったとか,向かっていないとか……。ともあれ,例年とはノリが違うかもしれませんが,そこらはご容赦ください。
【目次】
年間ランキング
月間ランキング1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
Twitterランキング
年間ランキング
最初に見ていくのは,2022年に累計で多く読まれた記事ランキング。上位から順に記事の内容をざっくりまとめつつ,関連する情報をチェックしていきますよ。
■スタジオ新体制から3連続で放たれた「龍が如く8」発表記事が第1位に
栄えある年間1位は,セガの任侠アクションゲームシリーズ最新作「龍が如く8」(PC / PS5 / Xbox Seriese X / PS4 / Xbox One)の正式発表を報じる記事です。
本作の存在は,2021年10月の龍が如くスタジオ新体制移行の発表(関連記事)に合わせて明らかにされました。それから紆余曲折あって約1年後に,「RGG SUMMIT 2022/龍が如くスタジオ新作発表会」で正式な発表が行われたという形になります。
新作発表会では,ナンバリングタイトルの最新作「龍が如く8」に加えて,フルリメイク作品「龍が如く 維新! 極」(PC / PS5 / Xbox Seriese X / PS4 / Xbox One),外伝作品「龍が如く7外伝 名を消した男」(PC / PS5 / Xbox Seriese X / PS4 / Xbox One)の3タイトルが一挙に発表されました。いやーなんとも太っ腹な話ですね。
スタジオの新体制移行からすこし静かな時間があったからか,ドカンとまとめて情報が放たれたことで,ファンも大いに盛り上がりました。シリーズの顔役である桐生一馬が,「龍が如く8」で“ダブル主人公”の1人として帰ってくると発表されたのも,こうした盛り上がりの要因となったのではないでしょうか。
2023年2月22日発売の「龍が如く 維新! 極」はもちろん,「龍が如く」シリーズの情報はドシドシ出てくると思うので,来年や再来年のランキングにも登場するかもしれませんね。
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2月25日にフロム・ソフトウェアが発売したオープンワールドアクションRPG「ELDEN RING」(PC / PS5 / Xbox Seriese X / PS4 / Xbox One)も,複数の記事がランクインしています。本作は“死にゲー”ジャンルの金字塔である「DARK SOULS」シリーズの流れを汲む作品で,厳しいゲームバランスと自由度の高さを両立した挑戦的なゲームデザインで話題を集めました。
発売後もたびたびゲームバランスを調整するアップデートが行われ,12月7日には新コンテンツ“闘技場”が実装されています。また,ゲームイベント「The Game Awards 2022」では本作がゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのも記憶に新しいですね。
そのほかには,にゃるら氏が企画とシナリオを担当したアドベンチャーゲーム「NEEDY GIRL OVERDOSE」(PC / Mac / Switch)や,Team NINJAの新作アクション「RISE OF THE RONIN」など,さまざまなタイトルが話題に上がりました。ランキングにもありますが,「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(PC / Switch)は2021年に引き続いてアップデートやDLC発表のたびにアクセスランキングに顔を出していました。
![]() 「ELDEN RING」 |
![]() 「NEEDY GIRL OVERDOSE」 |
![]() 「RISE OF THE RONIN」 |
■AI技術が大躍進。メタバース関連プロジェクトも次々登場
年間ランキング第4位にもありますが,2022年には「Midjourney」をはじめとする画像生成AIが多く発表され,SNSでも非常に大きな話題を呼びました。筆者のように絵心も写真心もない人間にも魔法のパワーを授けてくれる技術ということで,発表された当時は心躍ったものです。
登場したばかりの頃はWeb上で動作するものが主流でしたが,最近ではローカル環境で動かせるものも出てきました。スムーズに出力するには強力なGPUが必要になりますが,筆者の周辺でも環境をビシッと揃え,画像出力に使う“呪文”を研究している人がチラホラ見られましたね。
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11月4日には,テーマにそったイラストをAIに描かせることをコンセプトとした正体隠匿型ゲーム「AIアートインポスター」(PC / iOS / Android)が登場(関連記事)するなど,さっそくゲームに応用する例も出てきて,2022年はコンピュータ技術の発展スピードを肌で感じられた気がします。
ただ,AIに関しては学習元の画像として使われたクリエイターの権利などの問題も取りざたされました。技術自体が新しいものということもあり,それを前提とした法整備も行われていません。2023年以降には,こうした議論も深まっていくことでしょう。
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画像生成AIに限らず,ゲーム分野ではさまざまな場面でAIが活用されており,技術カンファレンス「CEDEC」でも毎年何らかの形でAIについての講演が行われています。4GamerでもCEDEC 2022の記事をまとめていますので,ご興味のある方はそちらもどうぞ。
「CEDEC 2022」記事一覧
また,こちらは新しい技術ではありませんが,デジタル上の仮想空間を示す“メタバース”についての動きも,より具体的になってきました。説明を聞いても,ゲームファンからすれば「いつも遊んでるオンラインゲームと何が違うねん」という顔になりますが,言葉の詳細については2021年掲載の(Access Accepted第674回)に詳しいので,そちらを参照してください。
2022年ではバンダイナムコグループによる「ガンダムメタバースプロジェクト」が始動(関連記事)したり,DMM.comがUnreal Engine 5採用の新たなメタバースプロジェクト「Mid Mega City」を発表(関連記事)したりと,今後に期待ができそうな話題も出てきました。
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メタバースに関する記事では,6月24日掲載の不定期連載「原田が斬る」のカバーCEO 谷郷元昭氏へのインタビューも多く読まれましたね。まだ読んでいないという方は,ぜひそちらもご一読ください。
■行く連載に来る連載。「マフィア梶田の二次元が来い!」の終了が発表
4Gamer的に大きな出来事として,取り上げないワケにはいかないのが連載のお話。ランキング第6位にも入ってますが,マフィア梶田氏による連載「マフィア梶田の二次元が来い!」が,第600回をもって終了する旨が発表されました。
マフィア梶田の二次元が来い!:第590回「マフィア梶田から読者の皆さまへ,大切なお知らせです」

ライター,マフィア梶田がお送りする連載「マフィア梶田の二次元が来い!」。今回は,LiTMUSとAimingが2022年冬のリリース予定で共同開発中の「脱獄ごっこPRO」をプレイした「RADIO 4Gamer Tap(仮)」第205回のアーカイブをご紹介。また,本連載の今後についてのお知らせがあります。
マフィア梶田の二次元が来い!:第591回「マフィア梶田から読者の皆さまへ,大切なお知らせ」の続きです

ライター,マフィア梶田がお送りする連載「マフィア梶田の二次元が来い!」。今回は,Blizzard Entertainmentの「オーバーウォッチ 2」をプレイした「RADIO 4Gamer Tap(仮)」第206回のアーカイブをご紹介。また,“本連載の今後について”の続きを届けします。
- キーワード:
- PC:オーバーウォッチ 2
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- PC
- マフィア梶田の二次元が来い!
- ライター:マフィア梶田
- RADIO 4Gamer Tap(仮)
具体的な理由などは御本人の記事で確認いただくとして……。コンテンツの移り変わりが激しい現代において,自分の名前と筆をもって12年間の連載を貫くのは並大抵のことではありません。そのうえで,現在まで安定した人気を保ち続けたわけです。
連載読者には共感いただけると思いますが,梶田氏は外見の印象を吹き飛ばすほど濃ゆ〜いオタクで,楽しいコンテンツを「オタク仲間と一緒に楽しもう!」というエネルギーに溢れた人です。そんな,一見複雑そうで単純な魅力が梶田氏の根幹なんじゃないかなぁ,と思ったりしました。
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連載は2023年3月まで続きます。たとえ連載が終わっても,マフィア梶田氏は文章・音声・映像と,あらゆる技術を駆使して面白いコンテンツを我らに伝えてくれることでしょう。わしゃがなTVもまだ続きますからね! 10年後にはあらゆる技術を搭載したパーフェクトマフィア梶田が4Gamerで活躍する姿を見られるかもしれません。
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行く連載あれば来る連載あり。7月にはゲーム好きに刺さりそうな本をピックアップする不定期連載「ゲーマーのためのブックガイド」がスタート。8月にはスマートフォンゲームのセールスランキングを分析する週刊連載「スマホゲームのセルラン分析」も始まっています。
もちろん「マフィア梶田の二次元が来い!」とは毛色の違う記事ですが,いずれも興味深い内容が多く,誌面(4GamerはWebですが)に特色を与えてくれています。今後も時代に合わせて世代交代を重ねつつ,「二次元が来い!」の終了前に負けない楽しい誌面(Webですが)づくりに励んでいきたいですね。
ゲーマーのためのブックガイド:第1回“ゲーム好きに刺さりそう”な本屋大賞2022のノミネート作品「残月記」「硝子の塔の殺人」「同志少女よ、敵を撃て」

「ゲーマーのためのブックガイド」は,ゲーマーが興味を持ちそうなテーマの本や,ゲームのモチーフとなっているものの理解につながるような書籍を,ジャンルを問わず幅広く紹介する隔週連載だ。第1回は,「本屋大賞2022」のノミネート作品の中から,“ゲーム好きに刺さりそうな3冊”を紹介しよう。
【新連載】スマホゲームのセルラン分析(2022年8月4日〜8月10日)。今週の1位は「Fate/Grand Order」

スマホゲームのセールスランキングを分析する週刊連載をスタートする。Sensor Towerのデータをもとに上位50タイトルまでの収益ランキングを毎週公開するほか,特に大きな順位変動が見られるゲームや,注目作のサービス開始直後の様子などの解説も行うので,業界動向を示すデータとして参考にしてもらえれば幸いだ。
月間ランキング
今年のはじめの出来事を思い出せと言われて,即答できる人は多くないでしょう。もちろん,筆者もほとんど覚えていません! ……が,頑張って思い出していきます。
年末年始の帰省ラッシュもあってか,またもやCOVID-19が感染拡大。複数の地域でまん延防止等重点措置が敷かれ,しばらく外出が難しい状況が続いていましたね。暗いニュースが記憶に残っていますが,慶応大が人工多能性幹細胞(iPS細胞)を活用した脊髄損傷治療を成功させるなど,技術方面では明るいニュースもありました。
ゲーム業界では,MicrosoftによるActivision Blizzard買収が発表される(関連記事),名越稔洋氏が率いるゲーム開発スタジオ「名越スタジオ」が設立される(関連記事)といった動きがありました。後に発表される「MSX 3」の噂が流れ始めたのもこの時期でしたね。名越スタジオでは公式サイトにインタビューなどが掲載されているので,詳細が気になる人はチェックしてみてください。
大型イベントまとめ:
「CES 2022」記事一覧
好きな如月(きさらぎ,和風月名の2月)は「GA芸術科アートデザインクラス」の山口如月さんです。丸メガネ娘いいよね。
オリンピックイヤーということで,北京冬季五輪が開幕。ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒルで小林陵侑選手が24年ぶりの金メダルに輝いたほか,日本人選手が過去最多の18個のメダルを獲得。コロナ禍で外出が難しかったからか,こういったイベントへの関心も高まっていた印象があります。
また,今も続いているロシアによるウクライナ侵攻が始まったのもこの時期です。ゲーム業界にも大きな影響があり,隣国のポーランドに拠点を置く11 bit studiosが売上の寄付を発表するなど,多くの企業がウクライナへの支援を表明(関連記事)しました。
明るいニュースとしては,Nintendo Switchの累計販売台数が1億台を突破(関連記事)したことが報じられました。早いところ,明るいニュースを素直に喜べる世の中になってほしいものです。
好きな弥生(やよい,和風月名の3月)は「宇宙のステルヴィア」の藤沢やよいさんです。さっそくメガネ率が高まり,癖(へき)がバレはじめてきました。
オリンピックに続いて北京冬季パラリンピックが実施され,こちらでも日本勢が7つのメダルを獲得しました。また,1月に施行されたCOVID-19のまん延防止等重点措置が解除され,ちょっとだけ動きやすくなったことを覚えています。このタイミングでオフ会やらを計画した人も多いのではないでしょうか。
ゲーム業界でも,この頃から「そろそろイベントやっていい?」みたいな雰囲気が流れ始め,オフラインの取材も増えてきました。世界最大のゲーム開発者カンファレンス「Game Developers Conference 2022」(GDC 2022)がオン/オフハイブリッドとなり,3年ぶりに開催されたのも3月でした。
ウクライナ問題については,11 bit studiosに続いて多くのゲームスタジオが支援を表明しました。当時の動きについては,奥谷海人氏の連載(関連記事)に詳しいので,気になる人はそちらをチェックしてみましょう。
そのほか,1月に明かされたMicrosoftによるActivision Blizzard買収に関しては,大口株主による訴訟が行われ,インサイダー取引疑惑が浮上(関連記事)。ソニー・インタラクティブエンタテインメントによるHaven Entertainment Studiosの買収(関連記事)。小島秀夫監督に対する令和3年度(第72回)芸術選奨文部科学大臣賞の授与(関連記事)などもありました。
大型イベントまとめ:
「GDC 2022」記事一覧
好きな卯月(うづき,和風月名の4月)は……。迷うところですが,ここは正統派に「アイドルマスター シンデレラガールズ」の島村卯月さんです。頑張る子はかわいいよね。
世間では,ロシアに対する制裁措置の強化が行われる,知床半島沖を航行していた観光船が沈没する事件が発生,ロッテの佐々木朗希投手が史上最年少で完全試合を達成する,といった出来事がありました。
また,東京外国為替市場では円相場が著しく下落したのも4月です。円安ドル高の状況は12月現在でも変わらず,ゲーム業界にも影響を与えつつあります。海外製品の輸入は特に厳しく,筆者の趣味であるボードゲーム収集は戦線を縮小せざるを得なくなりました……。いまや,本体の値段より輸送費のほうが高いなんてこともしばしばです。
そのほか,中国で版号(ライセンス)の発行が再開(関連記事),バンダイナムコエンターテインメントが「IPメタバース」構築に向けた投資ファンドを設立(関連記事),ソニーがEpic Gamesに10億ドルの追加投資を実施(関連記事)などのニュースが報じられました。
世界最大級のゲームショウであるE3(Electronic Entertainment Expo)の開催がオン/オフ含めて見送ることが発表(関連記事)されたのも衝撃的でしたね。来年のE3 2023はオン/オフ含めて大々的に開催されるとのことですので,そちらに期待しておきましょう。
好きな皐月(さつき,和風月名の5月)は,アニメ「キルラキル」の鬼龍院皐月さんです。連休が嬉しいとか5月病で仕事したくないとか言ってるとたたっ切られそうですね。
世の中では,日本とイギリスが円滑化協定に大筋で合意が行われるなど,着々と国際問題への対応が進んでいきました。一方,国内ではCOVID-19による死者数が3万人を超え,誤送金された4630万円の給付金をめぐって無職男性が逮捕されるといった報道がありました。
ただ,個人的には“銀河系の中心部”に存在するというブラックホールの撮影に成功した,というニュースをよく覚えています。宇宙技術の話はいつ聞いても心が躍るので,新しい発見の情報を聞くとワクワクします。
ゲーム業界においては,スクウェア・エニックスが子会社保有の海外スタジオと一部IPをEmbracer Groupに売却(関連記事),保井俊之氏が率いるTVTの新プロジェクトが発表(関連記事),角川ゲームスの一部事業を引き継いだDragami Gamesの設立(関連記事)などがありました。
大型イベントまとめ:
「INDIE Live Expo 2022」記事一覧
好きな水無月(みなつき,和風月名の6月)は……。ヤバい思いつかない。あ,和菓子の水無月は大好きです。ういろうに小豆で甘さがスゴいので,食べる際には濃い目のお茶が欲しいですね。
リアルでは,海洋冒険家の堀江謙一さんが世界最高齢(83歳)で単独無寄港の太平洋横断を達成,羽生善治氏が史上初の公式戦通算1500勝を達成など,各分野で明るいニュースがありました。
インドアなゲーム分野での主要な出来事は,橋本真司氏がスクウェア・エニックスを定年退職(関連記事),DONTNOD EntertainmentがDon't Nodに社名変更(関連記事),増田順一氏がポケモンのチーフ・クリエイティブ・フェローに就任(関連記事),ケイブが「モンスト」のでらゲー買収を発表(関連記事)などです。過去に数回ほどゲーム音楽が取り上げられてきたグラミー賞では「ゲーム音楽部門」が追加される(関連記事)といった発表もありました。
イベントも活発に行われ,E3の中止を受けて大きな盛り上がりを見せた「Summer Game Fest 2022」や,それに合わせて行われたインディーズゲームのデジタルショーケース「Day of the Devs」(関連記事),コナミデジタルエンタテインメント主催の「Indie Games Connect 2022」(関連記事)など,イベントに配信にと大忙しだった記憶があります。
大型イベントまとめ:
「Summer Game Fest 2022」記事一覧
好きな文月(ふみつき,和風月名の7月)は,「艦隊これくしょん」の文月さんです。睦月型駆逐艦シリーズの名前はみんな和風月名由来なのですが,文月さんのために7月の席は空けておきました。
世界陸上選手権では男子20キロメートル競歩で山西利和選手が2連覇を達成し,藤井聡太氏が第93期ヒューリック杯棋聖戦でタイトル防衛と3連覇を記録するなど,先月に続いてスポーツ&ブレインスポーツ方面では明るいニュースが続きました。
一方でCOVID-19オミクロン株派生型BA.5による“第7波”で新規感染者数が大幅に増加。さらに,安倍晋三元首相が応援演説中に銃撃を受けて亡くなられるなど,衝撃的なニュースもありましたね……。
ゲーム業界においては,角川ゲームスが所有していた「メタルマックス」関連事業をCygamesが譲受(関連記事),ソニー・インタラクティブエンタテインメントがHaven Entertainment Studios”を買収(関連記事),Christian Dailey氏による新スタジオ“Skeleton Key”の設立(関連記事)などが報じられました。
個人的には,「Apex Legends」の田んぼアートのお披露目という,のほほんとした記事が印象に残っています。田んぼアートでブラッドハウンドが採用された理由や,それぞれの色の出し方など,いい感じに使うタイミングに困るトリビアが欲しい人はぜひどうぞ。
「Apex Legends」田んぼアートお披露目会レポート。色とりどりの稲で描かれた巨大ブラハが出現!

Electronic Artsは2022年7月28日,バトルロイヤルFPS「Apex Legends」をモチーフとした田んぼアートのメディア向けお披露目会を開催した。日本初となる「QRコードとして読み込める田んぼアート」や,人気レジェンド「ブラッドハウンド」が登場したお披露目会の様子をお届けする。
また,以前からメタバースやNFT関連の動きが,この頃からより大きくなってきた印象があります。DMM.comやNHN PlayArtといった企業がゲーム特化型ブロックチェーン“Oasys”への参入を発表(関連記事)する一方,Mojangが「Minecraft」におけるNFTの発行や参入を許可しない宣言(関連記事)を発するなど,パブリッシャによって異なる動きが見られます。新作の(PV)にわざわざ「NO NFTs」と表示しちゃうゲームなんかもあったりして,どちらにせよスタンスをはっきりさせるのが大事なのかもしれません。
こうした動きを受けて,実は4Gamerでも“ブロックチェーン”という検索用キーワードを用意しています。関連ニュースをまとめてチェックしたい人はぜひご利用ください。
ブロックチェーン 記事一覧
好きな葉月(はづき,和風月名の8月)は,ライトノベル「タマラセ」の八坂井葉月さんです。ロックマンに対するブルース的なポジションにありつつ,パワフルな性格なのがグッと来ますね。あと好きな魂裸醒はナイン・トゥ・ファイブマンです。
現実世界では,1日に核不拡散条約の再検討会議がニューヨークで行われ,原爆投下から77年を迎えた広島市と長崎市では平和祈念式典が実施されました。核兵器を持つロシアへの牽制の意味も込めてか,核兵器の撤廃に向けた動きもよく耳にするようになりました。
また,8月6日に開幕した第104回全国高校野球選手権大会は,3年ぶりの有観客開催となりました。喜ばしいのは間違いないのですが,こうした緩和のニュースとCOVID-19拡大のニュースが同時に流れてくると複雑な気持ちになりますね……。
一方の我らがゲーム業界では,ソニー・インタラクティブエンタテインメントによるモバイルゲームを得意とするSavage Game Studiosの買収(関連記事),物価や為替変動の影響を受けてPlayStation 5の希望小売価格が5万500円に値上げ(関連記事),セガとPICTURE STARTが「スペースチャンネル5」と「コミックスゾーン」の映画製作を合意(関連記事)といったニュースがありました。
お馴染みの開発者向けカンファレンス「CEDEC 2022」や,インディーズゲームイベント「BitSummit X-Roads」が開催されたのも8月でしたね。また,4Gamerでは新連載「スマホゲームのセルラン分析」もスタートしました。毎週木曜日に掲載しているので,ナウいスマホゲーム事情をキャッチしたい人は要チェックです。
「スマホゲームのセルラン分析」記事一覧
大型イベントまとめ:
「CEDEC 2022」記事一覧
「BitSummit」記事一覧
好きな長月(ながつき,和風月名の9月)は,漫画「侵略!イカ娘」の長月早苗さんです。ステータスを変態性に全振りした奇行の数々は,今も鮮烈に脳裏に焼き付いているでゲソよ。
そんな9月が始まってすぐ,ニューヨーク外国為替市場で円相場が140円/1ドルとなり,24年ぶりの円安水準に。それを受け,22日には日銀によるドル売り円買いの市場介入が行われました。業界的にも切実な問題になってきているので,どうにか持ちこたえてほしいものです。
こちらの業界でも,Netflixがフィンランドに自社のゲームスタジオを設立(関連記事),ミクシィがXFLAGをコーポレートブランド「MIXI」に統合(関連記事),DMM.comがUE5採用のメタバースプロジェクト「Mid Mega City」を発表(関連記事)といったことがありました。
4Gamer的に一番大きなイベントといえば,やはり東京ゲームショウの開催でしょう。前回と同様にオンラインとオフラインの併催で,会場と配信の両面で多くの発表が行われました。月間ランキングでは,ゲーマー向けデバイスを製造する「達成電器」のレポート記事が顔を出していますね。面白い形状のデバイスが多数紹介されているので,特殊な形状のコントローラが大好きな人は要チェックです。
[TGS2022]SwitchでPCゲームができるWi-FiモジュールやVR向けガンコンなど,変わり種デバイスを達成電器で試す
![[TGS2022]SwitchでPCゲームができるWi-FiモジュールやVR向けガンコンなど,変わり種デバイスを達成電器で試す](/games/999/G999902/20220918054/TN/001.jpg)
東京ゲームショウ2022会場に,「達成電器」という見慣れない企業が出展していた。ゲーマー向けデバイスの製造を担当している企業だ。ここでは,SwitchでPCゲームをプレイできるようにするWi-Fiモジュール「Steam Card」や,VRガンコントローラなどが展示されていたので,それらを紹介してみたい。
大型イベントまとめ:
「東京ゲームショウ2022」記事一覧
好きな神無月(かんなづき,和風月名の10月)は……。こ,候補が多い! では趣向を変えて,ゼロ年代の巫女&百合属性趣味者をみなぎらせた漫画「神無月の巫女」の名前を挙げておきます。これでよし(?)。
1日には“燃える闘魂”で知られるアントニオ猪木さんが79歳で亡くなられたことが報道されました。また,20日には円相場が150円/ドルまで下落し,32年ぶりの安値を記録しました。国内外で暗いニュースが多く,なかなか心を強く保つのが難しい時期になってきたように思います……。
そんなときは,明るいニュースに目を向けましょう。宇宙飛行士の若田光一さんが民間宇宙船でISSへの到着に成功し,ヤクルトスワローズの村上宗隆氏は日本選手最多本塁打を放って最年少のセ・リーグ三冠王となりました。
こちらの業界では,英語版「ベヨネッタ3」で従来作のベヨネッタ役の声優であるHellena Taylorさんが報酬を理由に降板(関連記事),コナミグループによる次世代研究開発拠点「コナミクリエイティブフロント東京ベイ」の建設がスタート(関連記事),ダイナモピクチャーズが任天堂IPの映像制作を行う「ニンテンドーピクチャーズ」として任天堂グループに加入(関連記事),サウジアラビアがゲーム関連に対する投資を大幅に強化(関連記事)などの記事が掲載されました。
新設備や投資の結果が新たな作品となって出てくるのは少し先の話になりそうですが,情報が表に出てくる頃に「あの頃の動きがこう繋がるとはね!」みたいな顔をしたい人は,今のうちに情報を頭に入れておきましょう。
お次は,意外にキャラクターが少ない霜月(しもつき,和風月名の11月)。こちらはなんと,ネタバレになるので言えません!
かわりにリアル世界で起きた出来事をネタバレしていきましょう。世界体操選手権で橋本大輝氏が優勝を果たし,オリンピックと世界選手権での二冠を達成しました。皆既月食と天王星食が同時発生して,ご近所の皆さんが窓を空けて空を見上げていたのもよく覚えています。
こちらの業界では,11月18日に「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」が発売され,発売後3日で世界累計販売本数が1000万本を突破(関連記事)。スマホゲーム方面では11月4日に「勝利の女神:NIKKE」(iOS / Android)がリリースされて話題を集めました。
ちょっとおカタい話では,Blizzard Entertainmentが中国本土におけるゲーム配信の停止を発表(関連記事)したり,NetEase Gamesが日本で新ゲームスタジオ「GPTRACK50」を設立(関連記事)したりといったニュースがありました。
また,アナログゲーム方面ではお馴染みの大型イベントである「ゲームマーケット2022秋」も開催されました。4Gamerでも5本ほど記事を掲載しているので,気になる人はまとめ記事(関連記事)から詳細を確認してみましょう。
大型イベントまとめ:
VRイベント「バーチャルマーケット 2022 Winter」発表会レポート。ソニーのモーションキャプチャデバイス“mocopi”との連携も

HIKKYは2022年11月29日,同社が12月3日から18日にかけて行うVRイベント「バーチャルマーケット 2022 Winter」の発表記者会見を,東京都内で開催した。この会見では,本イベントに出展する企業5社によるトークセッションが行われ,またHIKKYの今後の事業展開が発表された。
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- ライター:大陸新秩序
「DreamHack Winter 2022」フォトレポート。盛り上がるLANパーティーやエキスポの様子を紹介

スウェーデンのヨンショーピングにて開催されたLANパーティーイベント「DreamHack Winter 2022」。参加者同士が思う存分ゲームを楽しむLANパーティーだが,その中でも長い伝統を誇り,最大級と言われるDreamHackを紹介しよう。
「CEDEC+KYUSHU 2022」記事一覧
そして最後は,お馴染みの師走(しわす,和風月名の12月)。……し,しわす!? そんな名前のキャラいるわけないだろ! いいかげんにしろ!
まぁ,今月の出来事ですから覚えてる出来事も多いですよね。ワールドカップで日本が決勝トーナメントに進出したり,11月にTwitterを買収してCEOに就任したイーロン・マスクが爆速でCEOを退く宣言をしたり,ボクシングの井上尚弥選手が世界主要4団体を統一したりと,さまざまな面でミッチリと詰まった1か月だったような気がします。
ゲーム業界のニュースは,コジマプロダクションの「DEATH STRANDING」の映画化が発表(関連記事),米国の連邦取引委員会がMicrosoftによるActivision Blizzard買収を阻止する(関連記事),Epic Gamesが児童オンラインプライバシー保護法違反で5億2000万ドルの罰金を受ける(関連記事)などです。
月間ランキングにもありますが,誰もが諦めかけていた「アーマード・コア」シリーズの最新作「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」が発表(関連記事)されて,盛り上がったりもしましたね。まだまだ来年もニュースを凝視する日々が続きそうです。
大型イベントまとめ:
今回も新情報山盛り! 200以上のタイトルが紹介された「INDIE Live Expo Winter 2022」情報まとめ。次回イベントのロゴも公開に

INDIE Live Expo実行委員会は2022年12月3日と4日に,インディーズゲーム情報番組「INDIE Live Expo Winter 2022」を配信した。本稿では番組内のコーナー「INDIE Live Premiere」および「タイトルピックアップ」で発表されたタイトルの情報を,まとめてお届けしていく。
「The Game Awards 2022」記事一覧
Twitterランキング
気になる記事を見るとついチェックしてしまう,Twitterの反応をランキングしたものがこちらです。なお,バナーには“記事Tweet数”とありますが,去年と同様にエンゲージメント数で順位を出しております。
エンゲージメントはリツイート,いいね,アカウントのフォローを含む「そのツイートが反応を受けた回数」を示すものです。最近のアップデートで表示されるようになったインプレッション(タイムラインでツイートが見られた回数を示す)と混同されがちなので,その点はご注意を。
年間ランキングでも顔を出していた記事もありますが,何より目を引くのはランキング第1位に輝いた「YouTube Gaming Crosszone 2022 夏」の開催告知記事。YouTube Gaming Crosszoneは,人気の動画クリエイターたちによるYouTube公式のコラボ企画です。
リツイート/いいねの数は2位以下より少ないものの,エンゲージメントは“ぶっちぎり”と言えるレベルでトップでした。SKJ Villageや幕末志士といった人気のクリエイターが多く集まり,注目を集めたのが大きな要因でしょう。
また,去年と引き続いて4Gamer女子部(仮)の記事も多くのエンゲージメントを集め,「あんさんぶるスターズ!!DREAM LIVE」のメールインタビューほか,複数の記事がランクインしています。20位以内には入っていませんが,「あんスタ!!」ストーリー紹介連載シリーズも相変わらず健闘しており,いずれも高いエンゲージメントを叩き出しました。ストーリー紹介記事は現在も変わらず連載していますので,正月に過去ストーリーをドカッと見返したい人は要チェックです!
「あんさんぶるスターズ!!」ストーリー紹介連載 記事一覧
2022年はこのへんにしておきましょう
はい,2022年はここらで締めくくりとしましょう。
筆者は解放されるまでもう少しかかりますが,遊べるようになったあかつきには,我慢してきたボードゲームをたくさん遊んでやろうと思います。我が箪笥の中には購入から眠り続けているリチャード・ガーフィールド氏の「キング・オブ・モンスターアイランド」が……。あ,もうゲームの話はいい?
というわけで,2023年の4Gamerは1月6日より通常更新になります。
2022年も4Gamerをミッチリ読み込んでくれてありがとうございました。来年も皆様がよりゲームを楽しめる記事を提供していきます。2023年もどうぞよろしくお願い致します。よいお年を!
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