新作ホラー「Outsiders」制作を発表。1980年代のテレビショーをモチーフにした非対称系のマルチプレイアクション

　ゲームメーカーのDreadXPは，TheClassifiedXの新作「Outsiders」の制作を発表し，トレイラーを公開した。Steamのストアページもオープンしており，アーリーアクセス版が「近日登場」予定になっている。


　「Outsiders」は，1980年代のテレビショーをモチーフにしたホラーゲームで，プレイヤーは，2人から5人のプレイヤーでチームを組んで生死をかけた番組に（不本意ながら）出演。謎の「ゲームマスター」が仕かけてくるパズルを解いたり，死のトラップを回避したり，異世界のクリーチャーと戦ったりして，「ゲームマスター」に迫っていく。クリアするためには，なによりチームワークが重要になり，専用スキルなども用意されるようだ。


　本作は「非対称系のマルチプレイ」が謳われており，ゲームマスター側としてもプレイできる。
　ゲームマスターはディスプレイを眺めながら，独自の能力を持つさまざまなモンスターを召喚して操ったりできるという。また，単に出演者を亡き者にするだけでなく，番組を盛り上げるため，ライトや霧などの演出効果を加えたり，出演者がパズルに苦戦している場合，手助けしたりもする。あまりにも早く番組が終わってしまうと視聴者の評価が下がり，多くの報酬がもらえないといった要素もあるようだ。


　開発したTheClassifiedXは，Mahelykの名前で活動するゲーム開発者Kyle Frost氏を中心としたごく小規模なスタジオで，Mahelykは2019年，SCP財団をモチーフにした「SCP: Blackout」をリリースしている。パブリッシングを担当するDreadXPは，ホラージャンルに特化したゲームメーカーで，「Dread X Collection」という，短編ホラーゲームのアンソロジーを展開していることでも知られている。もともと「Outsiders」も，マイクロホラーコレクションの1本として開発が始まったが，ポテンシャルが認められ，規模拡張が図られたという。


　ゲームエンジンには「Unreal Engine 5」が使われているが，公開されたスクリーンショットやトレイラーを見る限り，グラフィックスはやや古い感じだ。インディーズゲームということもあるし，1980年代の雰囲気を再現しようとしているのかもしれない。


　アーリーアクセス版には，マルチプレイの「The Human Show」と，シングルプレイの「The Origin」が実装される予定になっている。シングルプレイでは，このショーがどのように始まったのかを明かすホラーストーリーが楽しめるが，アーリーアクセス期間中に順を追ってチャプターを増やしていくとのこと。最終的な製品版の発売は，2024年になりそうだ。今のところ日本語には対応していないが，続報を楽しみにしたい。