TGS 2010のユービーアイソフトブースでは,フライトコンバット
「Tom Clancy's H.A.W.X. 2」(
PlayStation 3/
Xbox 360)がプレイアブル展示されている。試遊台の数は5台。本作のロゴとイラストの入った太い円柱の周りを,ぐるりと取り囲むような形で配置されていた。
H.A.W.X. 2は,昨年発売されたフライトコンバット
「H.A.W.X」(
PS3/
X360)の続編に当たる作品。作品の方向性としては,「何か新しいことをやろう」という感じではなく,前作の良いところはそのまま残し,素直に進化させた感じの仕上がりになっている。また,開発チームのもとには,ヒットした前作の感想がたくさん届いており,H.A.W.X. 2にはそれらの声をしっかり反映させて作ったとのことだ。
例えば,前作に対しては“ややミッションが単調だ”という意見が多く寄せられていたらしい。それを受けてH.A.W.X. 2では,ミッションのバリエーションがより多彩になっている。
今回用意されている“ガンシップミッション”では,プレイヤーは「AC-130U スプーキー」という非常に多くの火器で武装した爆撃機に,操縦士ではなく砲士として乗り込むことになるという。本作は基本的には自分で戦闘機を操るゲームだが,このミッションでは,爆撃機をコンピューターが操作する。そのため,プレイヤーは砲を使った攻撃・爆撃に神経を集中させることができるというわけだ。
また,今作では前作にはなかった“空中給油”も行うことになる。試遊台では,この空中給油をする必要のあるミッションが体験できるようになっていた。実際にプレイしてみた感じでは,筆者が不慣れなこともあるだろうが,空中給油は素直に難しいと感じた。給油機と自分の戦闘機の速度を合わせるのが難しいのに加えて,向こうのノズルとこちらの給油口を合わせるのが,距離感がとりづらくてこれまた難しい。それだけに,うまくキメることができたときには,相当気持ちよさそうだ。
また,前作では基本的に,ミッションを受けると,すでに空を飛んでいるところからスタートして,敵を撃ち落としてそのまま終了という流れが多かった。これに対する不満の声も集まっていたようで,今作では“離陸”と“着陸”をしっかり行うミッションが用意されている。離陸も着陸も前作ではできなかったフィーチャーだ。離着陸する場所も,地上基地や空母などバリエーションが用意されているとのことで,プレイヤーが退屈を感じないように,かなり気を遣っているようだ。
今作では,ストーリーの部分もパワーアップしている。前作はやや盛り上がりに欠けるストーリーだったが,今作のストーリーは練り込まれたものになっており,ミッションの合間に挿入されるムービーも前作より増加しているとのことだ。
加えて,いわゆるデフォルトの三人称視点ではなく,大きくひいた所から自機とその周囲を見つつ操縦できる“アシストオフ”の視点時の操作性も,向上しているとのこと。自動的に動くカメラの挙動がスマートになり,ストレスなくこの視点を楽しめるようになっているようだ。
数々の新要素を取り入れつつ,ゲームとしての完成度を高めていった結果,H.A.W.X. 2の全体的な難度は,前作より若干高めになっているという。また本作は,同じTom Clancy系作品である「ゴーストリコン」シリーズと世界観を共有しており,前作ではカメオ的な出演だった“ゴースト隊”が,今作ではもっと深くストーリーとかかわってくるらしい。Tom Clancy系作品をやり込んでいるようなコアなファンにとっては,本作は,やり甲斐があり,かつ興味深い作品となっているようだ。