16.3 Hotfixが抱える大きな問題に対策した「Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfix」公開

　北米時間2016年3月9日にHotfix版グラフィックスドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.3 Hotfix」を投入したAMDだが，あれから9日。北米時間18日付けで，新しいHotfix版ドライバ「Radeon Software Crimson Edition 16.3.1」（以下，Crimson 16.3.1 Hotfix）をリリースしてきた。今回も，WHQL（Windows Hardware Quality Labs，ウィクル）通過版ではないバージョンだ。
　すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してもらえればと思う。

→64bit版Windows 10用Crimson 16.3.1 Hotfix
→32bit版Windows 10用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応）
→64bit版Windows 8.1用Crimson 16.3.1 Hotfix
→32bit版Windows 8.1用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応）
→64bit版Windows 7用Crimson 16.3.1 Hotfix
→32bit版Windows 7用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応）

→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson 16.3.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応）
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson 16.3.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応）
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson 16.3.1 Hotfix
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson 16.3.1 Hotfix（※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応）

　「Display Driver」のバージョンは16.15.2111-160314a-300497E。16.3 Hotfixに「.2111」が追加され，いかにもちょっとアップデートが入りましたという感じなのだが，小規模ながら，問題点の修正はなかなか目を見張るものがある。とくに，「Unreal Engine 4」ベースのアプリケーションがハングすることのある問題などは見逃せないところで，16.3 Hotfixを導入済みなのであれば，16.3.1 Hotfixへアップデートしておいたほうがよさそうである。
　ただ，毎度毎度同じ言い回しで恐縮だが，ドライバのアップデート作業は自己責任となるので，その点だけはご了承を。


＃＃＃＃　以下，英文リリースノートまとめ　＃＃＃＃

●Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfixの対応GPU

• Radeon R9 Furyシリーズ
• Radeon R9 300・200シリーズ
• Radeon R7 300・200シリーズ
• Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
• Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
• Radeon R9 M300・M200シリーズ
• Radeon R7 M300・M200シリーズ
• Radeon R5 M300・M200シリーズ
• Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
• Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
• AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
• AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
• Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
• AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics

●Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfixが統合するコンポーネント
（※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.3 Hotfix）

• Display Driver：16.15.2111-160314a-300497E（←16.15-160307a-300321E）
• Radeon Settings：2016.0314.1810.30700（←2016.0307.1802.32257）
• 2D Driver：8.1.1.1533（←8.1.1.1546 ※記載ミスではなく，16.2.1のときのバージョンにロールバックしている）
• Direct3D：9.14.10.1183
• OpenGL：6.14.10.13431
• OpenCL：2.0.6.0
• Mantle： 9.1.10.109（※Mantle API：98309）
• Audio Driver：7.12.0.7723

●Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfixにおける最適化
（※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.3 Hotfix）

• リリースノートに記載なし

●Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfixにおける新要素
・アプリケーションプロファイルの拡張

• 「Need for Speed」用アプリケーションプロファイルの追加
• 「HITMAN」用CrossFireプロファイルの更新

●Radeon Software Crimson Edition 16.3.1 Hotfixで解決した問題

• インストールした，もしくはプレイしたゲームが，Radeon Settingsの「ゲーム」タブに出てこないことのある問題
• 一部の環境でコマンドラインからのドライバインストールが機能しない問題（※AMDはGUIベースのインストーラを使うよう推奨している）
• Unreal Engine 4ベースのアプリケーションで周期的にハングすることのある問題
• 「Oculus Video」アプリを起動すると画面に何も表示されなかったりハングしたりすることのある問題
• DirectX 12ベースのアプリケーションでフレームレートがディスプレイパネルの垂直リフレッシュレートで固定される問題