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バンダイナムコエンターテインメント(以下,バンダイナムコ)より発売となった,エースコンバットシリーズ7年ぶりの最新作「ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE」(PC / PS5 / XBOX Series X|S,以下 AC8)は,ゲーマーの間で好評を博している。
本作の魅力をさらに味わえるアイテムが,Thrustmasterより登場した「T.Flight HOTAS NEO ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE Edition」(以下,HOTAS NEO AC8)だ。
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最新技術によって進化を遂げたシリーズ最新作に向けた仕様を盛り込んだ,その名のとおり,ままさにAC8のためのフライトスティックだ。
実際に本製品を使用してAC8をプレイしたので,その魅力をお伝えしよう。
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●目次
AC8公式ライセンス製品ならではのデザイン
最近では,Thrustmasterというブランドに聞き覚えのない読者もいるだろうから,改めて概要を紹介しておこう。
Thrustmasterは,1990年にフライトシミュレータ用の周辺機器メーカーとして米国で誕生した。現在ではフランスに本拠を構えるGuillemot(ギルモ)が展開する,ゲーマー向け周辺機器のブランドだ。
ごく普通のゲームパッドもラインナップしているが,どちらかといえば創立以来の伝統あるフライトスティック(ジョイスティック)や,ドライビングシミュレータ向けのステアリングホイール,ペダルなどでよく知られている。
そんなThrustmasterから登場したHOTAS NEO AC8は,同ブランドのエントリー市場向けフライトスティック「T.Flight HOTAS」シリーズのデザインや,スティック部分とスロットル部分の分離合体機能といった要素を踏襲しつつ,AC8向けの改良を施したものだ。
PlayStation公式ライセンスとAC8の公式ライセンスの両方を取得した製品で,随所にAC8のロゴやシンボルが描かれている。
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HOTAS NEO AC8には,PC/PlayStation向けとPC/XBOX向けの2種類が用意されているが,基本的なスペックに違いはない。それぞれのプラットフォームの公式ライセンスと,AC8の公式ライセンスを取得している点も共通している。
今回,筆者の手元に来たのはPC/PS版で,PCと接続して利用した。以降の記述はPC/PS版によるものとお断りしておく。
改めて外観を見ていこう。
まず,AC8のロゴ,ゲーム内で主人公(プレイヤー)が所属する「ジョーカー隊」のエンブレム,主人公のパーソナルマーク「シーヴの翼」があしらわれた外観に目を奪われる。
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だが本製品は,Thrustmasterの既存製品に装飾を施しただけのものではない。機能面でもAC8に合わせた要素が盛り込まれているのだ。
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ゲーム内で機関砲を発射したり,被弾したり,加速や旋回でGが生じたりした場合には,振動によるフィードバックで臨場感のある表現を生み出しているのだ。
ジョイスティックの頂部に,ミニスティックを搭載しているのも改良点のひとつに挙げられる。詳細は後述するが,これはゲーム内でカメラ(視点)操作に用いるものだ。
AC8を前提として,新しい要素を盛り込んでいるのが,HOTAS NEO AC8における大きな見どころといっていい。
HOTAS NEO AC8の外観と機能をチェック
外観と各部の機能をチェックしていこう。
先述したとおり,HOTAS NEO AC8におけるポイントのひとつは,分離合体機能を備えていること。設置スペースや使用環境に応じ,好みのスタイルで使えるわけだ。
以下では,分離した各部をスティック側,スロットル側と記す。
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握ったまま水平方向にひねると,ヨーイング(ラダー操作,機首の左右)となる。
ピッチとロールを担うスティックのX/Y軸には,「H.E.A.R.T.」(Hall Effect AccuRate Technology)と称する動き検出用センサーを内蔵している。一般に「磁気ホール式センサー」と呼ばれるものだが,これにより,高精度の操作と,経年劣化によるドリフト現象の軽減を実現しているのが特徴だ。
スティック頂部には,ゲーム内でカメラ操作を行うためのアナログタイプのミニスティックが,その左には多方向ハットスイッチがある。
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ハットスイッチは,キャンペーンモードでの僚機指示や,オンラインプレイモード「ACE COMBAT ONLINE」時の簡易無線操作に使うものだ。
頂部中央の[L1]ボタンはミサイル発射,右の[L3]はロックオンターゲット切り替えだ。
ジョイスティックの指で握る側(裏側)には,機関砲を発射する[R1]トリガーと,特殊兵装の切り替えを行う[R3]ボタンがある。
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![]() スティック側の土台にある3つのボタン |
![]() 土台の裏側にあるUSB Type-Cポートとラダーペダル接続専用端子 |
ゲーム機やPCとの接続には,付属のUSB Type-C to Type-Aケーブルを用いるが,そのUSB Type-Cポートもスティック側の土台にある。
USB Type-Cポートのとなりにある,「RUDDER」と書かれたRJ12ポートは,別売のラダーペダル「TFRP T.Flight Rudder Pedals」を接続する専用端子だ。
実際の戦闘機と同様に,ヨーイングをフットペダルで行うときに使うものだが,本稿では扱わない。
スロットル側には,機体の加速と減速を行うスロットルレバーがある。レバーを中央位置から前に倒すと加速,後ろに倒すと減速するので分かりやすい。
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スロットルレバーを握ったときに親指で操作できる位置には,4つのボタンがある。[○]はフレア射出,[△]は視点切り替え,[×]はオートパイロット,[□]は加速と減速が割り当てられている。
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スロットルレバーの裏側を見てみよう。写真で右側にあるのが大型のロッキングボタンだ。これで左右のヨーイングを行う。
左にある2つのボタンのうち,[R2]はレーダーマップ表示切り替え,[L2]はギアダウン/ギアアップ(※特定のミッションのみ)に用いるものだ。
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その下に並ぶ2つのボタンは,ジョイスティックのキャリブレーションに使う。そのため,ゲーム中は基本的に使用しない。
AC8の操縦パート以外では,各ボタンはボタンに描かれたマークどおり,PS5純正ゲームパッドである「DualSense」のボタンと同じ動作をする。たとえば,[×]ボタンが決定で,[○]ボタンがキャンセル,ハットスイッチは十字キーといった具合だ。
HOTAS NEO AC8は,実際の現用戦闘機で取り入れられている「HOTAS」※の概念を構造に取り込んでいる。そのため臨場感があるだけでなく,操縦時の使い勝手も非常にいい。
※Hands On Throttle And Stickの略。操縦装置から手を離すことなく,兵装や火器管制システムを使用できるようにした飛行機用ユーザーインタフェースのこと
ジョイスティック,スロットルともにグリップ部分には凹凸加工がされており,グリップ力の向上に寄与している。ゴムやシリコンではないので手入れも楽でいい。
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ジョイスティックでのヨーイング操作が不要という場合は,ジョイスティックのハンドレストの下,右側面にあるネジをマイナスドライバーで回すことで,回転機構をロック/アンロックできる。
ただし,これは完全に動かなくなるわけではなく,可動範囲を大きく狭めるものだ。
スティック側の底面には,分離/合体で使用する六角レンチが収納されていた。
底面中央のダイヤルは,ジョイスティックを動かしたときの抵抗感を調整するためのもので,好みの抵抗にカスタマイズできる。個人的には柔らかめのほうが使いやすかった。
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分離合体は難しくないが,手順を紹介しておこう。
合体させるには,まずは付属の六角レンチを使ってスティック側の底面にある2つの六角ネジを緩める。
次に,左右をつなぐケーブルを巻き取って,スロットル側底面の溝に巻き付けて収納。そのうえで,凹凸を組み合わせるように合体させる。
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最後に緩めたネジを締め直して固定すれば完成だ。分離させる場合は,その逆の手順で行えばいい。
ツールレスでの脱着はできないが,ネジを締めることでしっかりと固定できるようになっている。
エース体験の新領域がここに! 没入感と臨場感を存分に味わえる
それでは実際に,HOTAS NEO AC8を使用して,AC8をプレイした感想をお伝えしよう。
筆者は長年のエースコンバットシリーズのファンということもあり,今回の試用時点で,キャンペーンモードは10周ほどプレイしていた。だが,フライトスティックを使用してシリーズをプレイするのは,人生で初めての経験だ。
結論から言うと,HOTAS NEO AC8を使用してのプレイ体験は格別の一言だ。
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スロットルを前に倒せば加速,後ろに引けば減速と頭では理解していても,ついつい加速(ときには減速)しっぱなしという状況に陥った。
しかし感覚をつかむと,もう何度も見たあの空が,途端に新しい空に見えてくる。
ゲームパッドでのプレイも十分に楽しいものだが,AC8のグラフィックスやサウンドが生み出す没入感と,HOTAS NEO AC8による操作感が合わさって,まるで実際に戦闘機を操っているかのような気分にさせてくれるのだ。
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筆者は従来のエースコンバットシリーズに慣れているので,「EXPERT」操作を使用しているが,HOTAS NEO AC8がもたらす感覚は,操作モードに関係なく味わえると思う。
プレイすればするほど,自分の意思どおりに機体を動かせるようになっていく。指先だけでなく,腕と手によって機体を動かすことは,ゲーム体験をさらに濃密なものへと変えてくれるだろう。
なにより,操作を肌で覚えていく感覚は,エースコンバットシリーズに初めて触れたときのそれに近いものがあり,あのときの興奮がよみがえるのを感じた。空を自在に駆け回るだけでも楽しいのだ。
ゲームプレイ面では,ボタンひとつでフレアを射出できるのは,非常にありがたい。ゲームパッドでは[L3][R3]ボタンを同時押ししなくてはならないので,片方の押し込みが甘いと誤操作になり,視点だけが切り替わってしまう。そういう経験はないだろうか。
キャンペーンやオンラインモードを問わず,敵のミサイルに対してフレアを使用する場面は多いので,非常に助けられた部分だ。
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またスティックの握り方にもよるが,機関砲発射のトリガーは,常に指にかかった状態になる。そのため,一瞬のタイミングでも有効弾を浴びせられる回数が増えた実感があった。
もつれこむドッグファイトですれ違いざまに機関砲を当てるのは,エース気分を味わえる格別な体験だろう。
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モーターを内蔵したジョイスティックの存在も大きい。とくに機関砲のトリガーを引いたときの振動は,ゲームパッドとは比較にならないほどの臨場感を生み出してくれる。
ビジュアルだけでなく,音や振動も含めての高い没入感をプレイヤーに提供してくれるタイトルなので,この点は非常に嬉しい。
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ふとしたときに,HOTAS NEO AC8にあしらわれているジョーカー隊やシーヴの翼のエンブレムが目に入るのもいい。画面の中だけでなく,手元でもエース気分にさせてくれる。気分が高揚せずにいられようか。
「たかだかフライトスティックでしょ?」と思われるかもしれないが,その威力はAC8そのものの体験と組み合わさり,レールガンのように強烈だ……と述べておこう。
安定した設置スペースを確保しよう
最後に,いくつか注意点をまとめておきたい。まずは設置スペースについてだ。
HOTAS NEO AC8は,公称本体サイズが350(W)×200(D)×230(H)mmで,公称重量は1425gとなっている。コンパクトというわけではないが,扱いやすい部類には入るだろう。
合体状態であれば膝の上でもプレイは可能だが,滑りにくいデスクの上など,安定して設置できるスペースがあると安心だ。
また,ジョイスティックやスロットルそのもののサイズも,大きすぎず小さすぎずといったところ。非常に手が大きい筆者は少し持て余したが,極端に手が小さかったり大きかったりしなければ,問題なく扱えると思われる。
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HOTAS NEO AC8には標準の「NEOモード」と,後方互換性を有する「Legacyモード」という2種類の動作モードがある。AC8をプレイするには,NEOモードでの動作が必要になるが,HOTAS NEO AC8をつなぐだけでNEOモードを使用できるのはゲーム機のみだ。
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ドライバソフトをインストールしたら,Windowsの「設定」から,次の順序でクリックしていこう。
- 「Bluetoothとデバイス」→「デバイス」→「そのほかのデバイスとプリンターの設定」→「T.Flight HOTAS NEO」→「ゲームコントローラーの設定」→「プロパティ」
これで,HOTAS NEO AC8独自のテスト画面が表示されるはずだ。
なお,執筆時点のAC8やドライバソフトには,フライトスティックのボタン割り当てを変更する機能はない。AC8に関しては問題にならないと思うが,注意しておこう。
「シーヴの翼」なら見逃せないアイテム。何度でも空に飛び立ちたくなる
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本格的な作りでありながら,比較的コンパクトなのもありがたい。省スペースの合体状態,よりリアルな配置に近い分離状態と,環境に応じて使い分けられるのもポイントである。
安価な製品ではないが,エースコンバットシリーズやAC8のファンであれば見逃せないアイテムに仕上がっている。さらなる臨場感と,まだ体験したことのない空を味わいたいプレイヤーに,ぜひおすすめしたい。
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