「東京ゲームショウ Digital World 2024」に，生成AIを活用した3種類のNPCが登場。来場者をガイドやショッピングでサポート

　電通グループは本日（2024年9月19日），「東京ゲームショウ2024」（TGS 2024）のバーチャル会場「東京ゲームショウ Digital World 2024」（TGSDW 2024）において，AIキャラクターを配置し，顧客体験の向上やECサイト案内など，AIの効果を検証すると発表した。


　TGSDW 2024は，リアル会場のTGS 2024の開催に先立ち，9月20日10：00からオープンし，10月6日24：00までの17日間行われる。だれでも無料で入場可能だ。


　今回検証で導入されるのは，Inworld AIが提供する，NPCに生成AIを組み込むプラットフォーム「Inworld」を活用したものだ。大規模バーチャルイベントにおいて，日本語を使用した検証は国内初という。


　配置されるAIは3種類で，いつでも呼び出せる案内役の「AIガイド」，タレントを模したアバターが会話を通じてECサイトを案内する「タレントアバター」，TGSDW 2024の公式グッズを扱うECサイトを案内する「AIショッピングガイド」を体験できる。

　なお，各AIキャラクターの開発と実装はambr，品質保証はProVisionが行い，セキュアな環境を確保したうえでサービスを提供するとしている。

「TOKYO GAME SHOW Digital Worldデジタルワールド 2024」公式ページ

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株式会社電通グループ（本社：東京都港区、代表執行役 社長 グローバルCEO：五十嵐 博、以下「当社」）は、世界最大級のゲームの祭典である「東京ゲームショウ 2024」（TGS2024）のバーチャル会場「東京ゲームショウ Digital World（デジタルワールド）2024」（以下「TGSDW2024」）において、メタバース基盤システム「xambr」を活用し、バーチャル空間でのAI体験を提供します。TGSDW2024上にAIキャラクターを搭載し、バーチャルイベント内のAI体験価値とEコマースプロモーションにおけるAIの効果を検証します。

本検証は、Inworld AI（インワールドAI）社※1が提供する、NPC（Non Player Character：プレイヤーが操作しないキャラクターを指す）に生成AIを組み込むプラットフォーム「Inworld」を活用します。TGSDW2024のような大規模バーチャルイベントにおいて、日本語でInworld AIによる類似の効果検証が実施されるのは国内初の事例となります。

左：TGSDW2024会場とAIガイド（イメージ）、右：TGSDW2024ECサイトとAIショッピングガイド（イメージ）

当社グループでは2021年より、当社が出資する株式会社ambr（以下「ambr社」）※2との協力のもと、大型イベントのメタバース化を実現する「xambr」を提供してきました。前年のユーザーの行動分析をもとに、「xambr」のアップデートを重ね、没入感のあるユーザー体験の向上やメタバース空間におけるエンターテインメント性、インタラクティブ性、マーケティング性を強化しています。参加企業も年々増加し、“もう1つの東京ゲームショウ”として定着したバーチャル会場には、昨年はのべ約31万人が参加しました。そして今年のTGSDW2024は、バーチャル会場をもっと楽しみたいという声に応え、リアル開催開始の9月26日（木）に先立つ20日（金）に開幕し、歴代最長となる17日間にわたって開催します。

さらに本イベントでは、AI NPCをPoC （概念実証）として導入し、バーチャル空間上の来場者・出展企業双方の新たな体験価値の創出・向上を目指すと同時に、EコマースにおけるAIの効果を測ります。

この度、開発・配置する3体のAIキャラクターの主な特徴は以下のとおりです。

１．AIガイド
TGSDW2024の空間内であれば、いつでもどこでも呼び起こせる便利なコンシェルジュAI NPC。イベント全体の案内や、来場者の質問にリアルタイムで対応し、スムーズな体験を提供します。

２．タレントアバター
タレントを模したアバターが、来場者と会話を通じて、ECサイトを案内します。ユーモア溢れる対話を通じて、ECサイトでのショッピング体験を楽しめるようサポートします。

３．AIショッピングガイド
TGSDW2024の公式グッズを販売するECサイトの案内を行うAI NPC。来場者が求める商品情報を提供し、スムーズな購入プロセスをサポートします。

なおAIキャラクター導入に際し、来場者の安全・安心な体験を最重要視し、各AIキャラクターの開発と実装はambr社、品質保証はProVision社※3がそれぞれ担い、セキュアな環境を確保したうえでサービスを提供します。

電通グループは今後も、バーチャル空間におけるサービスやメタバースプラットフォームにおけるAIの活用による体験価値向上の取り組みを進めていきます。

＜東京ゲームショウDigital World 2024の概要＞


名称：東京ゲームショウ Digital World 2024（TOKYO GAME SHOW Digital World 2024）
URL：https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2024/jp/display/digital-world/
主催：一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会（CESA）
共催：株式会社日経BP、株式会社電通
後援：経済産業省
会期：2024年9月20日（金）10:00 〜 10月6日（日）24:00
参加料：無料
参加方法：
Windows PC/Meta Quest 2/Meta Quest 3/Oculus Rift series/HTC Vive Pro series/Valve Index/iOS iPhone/Androidスマートフォン
※Windows PC単体でもご利用いただけます。
※一部のiPhone、Android端末に関して動作しない可能性がございます。
※開催期間中にアプリをダウンロードして参加いただけます。
※アプリの事前DLは公式サイトより可能です。参加方法の詳細は9月20日(金)10:00から公式サイトにて公開いたします。

※1：Inworld AI社への出資に関する詳細については以下よりご覧ください。
https://www.group.dentsu.com/jp/news/release/001042.html
※2：株式会社ambr：本社 東京都文京区、代表取締役 西村 拓也　https://ambr.co.jp/
※3：株式会社ProVision（プロビジョン）：本社 神奈川県横浜市、代表取締役 仙波 厚幸 https://www.pro-vision.jp/

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