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突然の脆弱性公表と広範なサービスへの影響
今回問題となったのは,PHPのコア部分に存在した認証なしでリモートコード実行などのおそれがある極めて深刻な脆弱性(深刻度Critical:CVSS 9.2)である。この発表を受け,国内外のWebシステムで緊急の対応が相次いだ。
ゲーム業界では,Cygamesの「ウマ娘 プリティーダービー」「グランブルーファンタジー」「シャドウバース ワールズビヨンド」「プリンセスコネクト!Re:Dive」などが緊急メンテナンスを実施し,その後に安全確認を終えて復旧を報告している。
なお,「神撃のバハムート」については,緊急メンテナンスが長期化し,期間が1週間を超える見込みであると発表されている(リンク)。
大手メーカーの公式サイトや一部サービスでも緊急メンテナンスが行われた。
DMM GAMESとFANZA GAMESでは,PHPへの対応とは明言されていないものの,10月21日22:00からプラットフォーム全体で臨時メンテナンスが実施された。メンテナンスは10月22日19:00に完了し,サービスの提供が順次再開されている(リンク)。
ソニーでは,10月21日夜から「ソニーストア」や製品情報サイトで緊急メンテナンスを実施した。商品購入や「My Sony」の一部機能などが利用できなくなり,その後,これらのサービスは順次復旧した(リンク)。ゲームのダウンロード販売を行う「PlayStation Store」については,今回の脆弱性に伴うサービス停止などは確認されていない。
セガでは,10月21日22:55から「セガ製品情報サイト」の緊急メンテナンスを実施し(リンク),安全性の確認を経て10月23日11:30に公開を再開した(リンク)。一方,一部の個別タイトルサイトや関連Webサイトでは,引き続き安全確認やメンテナンスが行われている。
スクウェア・エニックスでは,「スクエニ メンバーズ」やサポートセンターで緊急メンテナンスを実施し(リンク),いずれも10月22日に終了した。また,「ファイナルファンタジーXIV」では,PHPの脆弱性への対応として新規ログインを一時停止したが,同日21:16頃に再開している。ただし,セーブデータのサーバーバックアップ機能は引き続き停止しており,対応が進められている。
ブシロードは,PHPの脆弱性への対応として,10月21日夜からグループ各社のWebサイトやシステムで緊急メンテナンスを実施した(リンク)。TCG大会管理サービス「ブシナビ」やデッキ構築ツール「デッキログ」も利用できなくなり,10月22日と23日に予定されていた一部大会が中止されたほか,公認大会の開催可否は各店舗の判断に委ねられた(リンク)。
アークシステムワークスは,PHPのセキュリティ対応に伴う追加メンテナンスを本日(10月23日)発表した(リンク)。同社が運営するすべてのWebサイトおよびWebサービスを一時停止するとしている。メンテナンスの終了時間は未定になるとのこと。
さらに深刻な影響を受けたのが,古いバージョンのPHPや特殊な周辺環境を前提に長年運営されてきたタイトルである。開発リソースやコストの面から今回のセキュリティリスクを安全に排除しきれないと判断された一部のブラウザゲームでは,やむを得ずサービス終了を選択する事例も確認されている。
旅行ゲーム「ワールドクエスト」は10月21日,放置型RPG「僕の魔界を救って!」は10月22日に,PHPの脆弱性への対応が困難であることを理由にサービス終了を発表した。
PHPで確認された深刻な脆弱性を巡り,ゲームのサービス終了が続く。10年以上運営されてきた「僕の魔界を救って!」も終了へ
本日(2026年10月22日),「僕の魔界を救って!」のサービス終了が公式Xで発表された。10月21日には旅行ゲーム「ワールドクエスト」のサービス終了が発表されており,PHPで確認された深刻な脆弱性を巡って,サービス終了の発表が続いている。
大手プラットフォームや主力タイトルがセキュリティ対策を進め,サービスを順次再開する一方で,長年運営されてきたゲームではサービス終了を余儀なくされる事例も発生した。今回の問題は,インフラの定期的なアップデートや古いシステム環境の維持管理が,タイトルの存続にも直結することを浮き彫りにしたといえるだろう。

















