本作は,北米の総合格闘技イベント「UFC」(Ultimate Fighting Championship)を再現した「EA SPORTS UFC」シリーズの最新作。今回,その特徴や従来シリーズからの変更・改善点などを,インプレッションを交えて改めて紹介する。
![]() |
「EA SPORTS UFC」シリーズは,UFC参戦選手達の容姿はもちろん試合中の顔の腫れや流血などをリアルに表現するグラフィックスと,臨場感のある攻防を再現する各選手のモーションなどを大きな特徴としているが,本作ではそれらがさらに洗練された。
![]() |
![]() |
またゲームシステムは,いわゆる体力ゲージがなく,画面上部にはスタミナゲージと攻撃を受けた身体部位のダメージゲージのみが表示されるというのも従来どおり。スタミナゲージは攻撃や防御といった行動で消費され,連続でパンチやキックを放っているとすぐにスタミナ切れを起こしてしまう。また一定以上ダメージが蓄積した部位に攻撃を受けると,スタンしたりダウンしたりとピンチに陥る。
したがって本作で勝ち進むためには,従来シリーズ同様にスタミナを管理しつつ,的確な防御で自分のダメージ蓄積を防ぎ,的確な攻撃を積み重ねて相手を追い込んでいく必要がある。
![]() |
![]() |
従来シリーズからの変更点も当然ある。まず寝技はシステムが一新され,関節技と絞め技それぞれにミニゲームを導入した。
具体的には,寝技をかける/かけられる状態になると,画面にゲージおよび相手と自分のバーが表示される。関節技は[L2]と[R2]を,絞め技は[L]スティックを使って,攻撃側は自分と相手が重なるようにバーを動かすと次第に技が決まっていく。逆に防御側は自分と相手が離れるようにバーを動かすと,技から抜け出せる。従来シリーズの操作では,関節技からなかなか逃れられず負けてしまうケースもあったので,この直感的な操作への変更を喜ぶプレイヤーも多いのではないだろうか。
![]() |
![]() |
またクリンチやグラップルのシステムも刷新され,より臨場感のある攻防を楽しめる。とくに後者は簡略操作が追加され,初心者でも直感的に操作できるようになった。もちろん前作の操作体系に設定することも可能で,シリーズ経験者や上級者はこちらのほうがより細かい攻防の駆け引きを楽しめる。
![]() |
![]() |
さらにグラウンドポジションのシステム刷新により,マウントポジションなど自分または相手が上体を起こしているときの攻防の幅が広がった。具体的には,攻撃側はグラウンドパンチの狙いを定める選択肢が増え,防御側は頭部への攻撃の回避やポジション転換による反撃などができる。
![]() |
![]() |
そのほか,「ブリッツバトル」も追加された。これは6連戦で戦うオンライントーナメントで,試合のルールがコンスタントに入れ替わるため,常に緊張感を持ってプレイに臨むことになる。
![]() |
![]() |
「EA SPORTS UFC」シリーズは,最初に覚えることが多くややハードルの高いタイトルだ。同じ操作でも相手との距離で,頭部へのハイキックがボディへのミドルキックに変わるなど,思うように操作するにはある程度の慣れが必要になる。それは今作も変わらないが,テイクダウンからのグラウンドの攻防をある程度コントロールできるようになったり,自分のスタイルが何となく固まってきたりすると格段にプレイが面白くなってくる。
また,寝技のミニゲーム化など,前作で分かりにくかった部分に手が加えられており,少し練習すればノーマル難度のAIとはそこそこいい勝負ができるようになるはずだ。
![]() |
![]() |
もちろん強豪プレイヤーの集うオンライン対戦で勝ち抜くためには,研鑽を積む必要があるだろう。しかし総合格闘技の選手になる気分やUFCに参戦し勝ち進む過程を味わうだけなら,AIとの対戦やキャリアモードでも十分に楽しめる。UFCのファンはもちろんだが,少しでも総合格闘技に興味のある人であれば,ぜひ本作をプレイしてみてほしい。
![]() |
![]() |







































