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検視官として死亡診断書を書く「フレミング邸の殺人事件」。本格ミステリーのごとく“してやられた感”を味わえる【PR】
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印刷2026/11/02 16:00

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検視官として死亡診断書を書く「フレミング邸の殺人事件」。本格ミステリーのごとく“してやられた感”を味わえる【PR】

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 検視官として死亡診断書を書く「フレミング邸の殺人事件」。本格ミステリーのごとく“してやられた感”を味わえる【PR】

 SUPERTHUMbのPC向けアドベンチャーゲーム「フレミング邸の殺人事件」が,2026年11月3日にSteamでリリースされる。

 本作は,1959年のロンドン郊外で起きた事件に「検視官」となって立ち向かう,法医学を主軸としたミステリー作品だ。現場や遺体を調べ,医学事典と照らし合わせながら死亡診断書を作成することで,事件の真相に近づいていく。今回はそのプレイレポートをお届けしよう。

 なお,本作は本格ミステリーのため,事件の詳細などはなるべく伏せていく。まっさらな状態で遊びたい人には,「アガサ・クリスティーやアーサー・コナン・ドイル作品などの古典ミステリー好き,法医学モノが好きならハマるはず」とだけお伝えしておく。



はじまりは,不幸にして必然の事故


 まずはゲームの流れを,ストーリー第1章を例に見ていこう。なお,第1章は現在公開中のデモ版で遊べるチュートリアル相当である。

 最初は自動車事故の検視だ。現場ではオープンカーのハンドルに突っ伏すかたちで,人が倒れている。すでに死亡しているようである。

 これが単なる事故なら,事件性はなさそうだが……?

立ちのぼる煙など,イラストの一部がアニメーションするのでライブ感がある
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 画面上にはいくつか“キラリと光る点”がある。まずはこれをクリックして調べていき,得られた手がかりをもとに検視官らしく死亡診断書に記入していく。これが捜査パートの基本である。

 なにより大切なのは,この遺体が誰なのか。座席にあったハンドバッグの中身は,ポーチに口紅,シガレットケースに手紙……。

 運転免許証があれば氏名もすぐに分かりそうなものだが,あいにく見当たらない。ほかに身元を示すものはないだろうか。

知り得た人名・物品などのキーワードは,ファイルに逐一登録される
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 事件によっては,視点や場所を切り替えられることもある。この現場では,車外にも人の下半身らしきものが見えている。

 そこで車体の左側へと回ってみると……。

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 生存者だっ! 見るからに重傷だが意識はあるようだ。しかし,彼から聞き取れるのは手足が動かないという苦痛の声だけ。ならば,この青年の持ち物を調べれば名前が分かるかも……。

 いやその前に! 「早よ病院連れてったってや!!」と思わずツッコんでしまった。今まさに目の前で起きているこの状況こそが,(検視のための現場保存で起こした)殺人事件なのではと疑ってしまう

 もしや,犯人は私だった!?

 なんて野暮はさておき。こうした事件現場の描写には,主人公が現在進行形で見ているパターンも,当時の様子を再現したパターンもある。今回は,主人公が現場に到着してすぐの光景を切り取ったのだと解釈した(あとで目にする救急医療記録にも「青年は入院した」とあったし,さすがに重傷者を尻目にカバンをあさってたわけじゃないと信じたい)。

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 現場に残された物品からは,事故当時,どうやらこの場にもう1人の人物がいたことが浮かび上がってきた。ソイツも含めて関係者の名前を割り出すのが,検視のファーストステップである。

 具体的なゲームプレイとしては,書類の空欄にキーワード(人名)を入れていく。画面左下のスタンプを押し,提出するまでは何度でも書き直せるし,制限時間もない。じっくりと考えて導き出せる。

付箋を貼るようにドラッグ&ドロップでペタペタと情報整理
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 完成させた書類は封筒に入れて提出する。内容のスジがとおっているなら(平たく言えば全問正解なら)「承認」される。

 そして,次のステップ「死亡診断書」へと進む。

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 死亡診断書も書類の空欄を埋めていく作業だが,ここでは死亡時刻や死因を正確に書かなくてはならない。そこで力を貸してくれるのが,理知的な雰囲気を漂わせる法医学者の「エイヴリー」だ。

 画面下部のメニューから彼のいる解剖室を訪ねれば,遺体解剖や検査の結果を教えてもらえる。

ご遺体の隣でコーヒー(推察)をすする,危ない魅力も醸し出している
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 エイヴリーが見たところ,遺体は頭部を強く打っているが,胸部には損傷がないという。もし車の衝突事故だとして,衝撃の瞬間にハンドルを握っていたなら,胸部が無事なんてことはあるだろうか……?

 ここで事故当時の状況に迫るべく,車内の血痕で「血液検査」を行う。事故関係者の血液の入った試験管を試薬にドラッグ&ドロップし,凝集反応から血液型を判定する。メニューから開ける医学事典には,血液型の表が載っているので,見比べれば簡単に判定できる。

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 それにしても,この医学事典がすごい。血液などの人体の仕組みが詳しく書かれているのだけれど,素人でも理解できるくらい情報が整理されている。しかも,小難しそうに見えて,ゲームを進めるだけなら血液型システムなどの説明文を読み飛ばしても問題ない。

 ちゃんと「この図だけ見ればOK!」というように,重要な部分がパッと分かるようになっている。ゲーム体験のことをよく理解している。

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 でも,事典を読み返していると「あ〜,血液型によって輸血できない理由って,血が凝集する(=固まる)からなんだったね」と思い出させてもらえたり,「舞台は1959年だけど,血液検査って普通にあったんだ。いやもうとっくにあったのか」なんて再認識することになったり。

 恥ずかしながら,もうずっと「B型はマイペースってそれ褒めてないよね?」くらいのレベルでいたのが,ちょっと賢くなった気分に。

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 さて,検査や解剖によって事故当時の輪郭が浮かび上がってきた。しかし,肝心の死亡時刻は分からないままで。

 そもそも今日はいったい何月何日なんだい? 主人公くんさぁ,今日起きた事件なら何日か分かるでしょうよ。なんで証拠品を見て推理する必要があるのかしら? 解き応えがあるからいいけどぉ……。

 ゲーム都合のお約束に愚痴りつつ,仕事だ仕事だ。

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 時刻についても,複数の証拠品からなんとか導き出せた。

 だが,この死亡時刻探しは捜査の難所・第1位であり,続く事件でも同じだった。ちなみに第2位は対象の年齢,第3位は事件の場所だ。これはネタバレではなく,先人の知恵(と求めたい共感)と思ってほしい。

地図を見て,地形から事件現場の位置を特定することもある
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 そして,書類の空欄を埋めたら再び提出。このときミスや記入漏れがあれば「却下」されるが,とくにペナルティはない。

 さらに,1つの書類につき3回の却下が出ると,「誤答チェック」機能が使えるようになる。画面左にある紅茶アイコンから,誤答チェックのボタンを押すと,間違えた部分がハイライトされる。

 使っても使わなくてもいいものだが,「あ〜そこね。でも答えを見たわけじゃないし,まだ自力だし」と,プライドをギリ保てる良い機能だ。

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 どうしても分からないときは,答え直結の「ヒント機能」を頼れる。段階的にヒントを見てもいいし,正解をサクッと見てしまってもいい。

 未解決事件で終わらせるくらいなら,神のお告げでも利用すべきだ。

ヒントが用意されている項目も,時刻や場所,年齢であることが多い
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 すべての書類を提出し,承認されれば検視官の仕事は完了。チャプタークリアとなる。あらためて思い出してほしいが,私たちは犯人を追い詰める探偵ではない。安楽椅子で真相を読み解くような検視官である。

 といっても,謎を解いたらもう関係なしなんてことはなく,主人公が見通した事件の経緯はエピローグとして物語られる。これにより,単なる推理パズルではなく,一連の事件をドラマとして捉えることができる。ささやかな証拠から真相に迫れたことにも達成感を覚えられるだろう。


数奇な運命で結ばれる登場人物たち


 主人公の担当するさまざまな事件やその関係者は,一見すると無関係のようだが,ゲームを進めるにつれ,奇妙なつながりが見えてくる。

 ここでは物語の主要人物たちを,筆者の印象とともに紹介しよう。



■主人公
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 新任検視官。バッキンガムシャー郡のシーダーヴェイルに赴任。

【筆者のメモ】人格のクセは強くないけれど,心情を吐露するモノローグはそれなりにある。顔出しはナシ。


■ソフィア・フレミング
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 戦時中に軍医として多大な功績をあげ,“鋼のメス”の異名を取った天才外科医。戦後は富裕層向けの療養施設“フレミング邸”を設立。

【筆者のメモ】肝っ玉母ちゃん。


■ローガン・アシュフォード
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 フレミング邸の事務長。

【筆者のメモ】ソフィアの右腕的存在。


■ニール・ブラムリー警部
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 主人公の上司。シーダーヴェイル管轄の責任者。

【筆者のメモ】職務に忠実。厳格だが情も持ち合わせている。いぶし銀のナイスミドル。


■エイヴリー・クイーン
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 遺体解剖役の法医学者。さまざまな助言をくれる。推理小説が好き。

【筆者のメモ】お名前は推理作家エラリイ・クイーン(早川書房派です)と似ているけれど,アガサ・クリスティーの「名探偵ポアロ」がお好きなの? いい趣味をお持ちですな!



 キャラクターイラストは線太めのレトロなテイストで,時代的な空気感を感じさせてくれる。それに,遺体の状態はちゃんと分かるけれど,グロテスクすぎない塩梅が保たれているのがうれしい。

 といっても,シーンによっては薄目で見たくなったり,必要以上に深く考えないようにしたりしたことはあったと記しておく。

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止まらない死の連鎖。シーダーヴェイルは呪われた地か?


 デモ版で体験できる第1章は,いわばウォームアップだ。以降はさらに複雑怪奇な事件現場に立ち会うことになる。本稿では「全12章」のうち,印象的な事件や場面をネタバレ控えめでご覧いただこう。

 第2章では,タイトルにもあるフレミング邸を訪れる。だがそこで,なかなかショッキングな事件が巻き起こる。「まさか,そんなことが……」と驚愕させられる,ミステリー作品らしい事件と言えるかも。

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 第3章では,戦時下に遡り,野戦病院で負傷者を助かる見込みがあるかどうかで分類する「トリアージ」を行う(命の選択,つら……)。

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 同章では,フレミング邸の設立者にして天才外科医のソフィア・フレミングが,いかにして鋼のメスと呼ばれるようになったのかが分かる。サイコパス? いや,人の心がないというより医学に一直線なのかも。

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 そしてさまざまな事件の裏では,ミステリーあるあるも起きていて。


あるときは,フレミング邸で緊急事態が起こっていたり……
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またあるときは,ミステリーの定番,密室の変死体が見つかったり……
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これまたあるときは,伝統的シチュエーションの遺産争いに遭遇したり……
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 ちなみに,生きている人間相手でも名前を知るには,持ち物などから導き出す必要がある。つい「目の前にいるんだから聞けばよくね?」と思ってしまうが,これは,あれだ。クセつよな探偵役が「シッ……言わないで。私には分かりますから」などと吹かすやつなのかも。

華やかなサーカスで,世にも恐ろしい事件が幕を開ける
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シーダーヴェイル墓地の管理人さんは,立て続けに変死体を目撃してしまう。不憫……
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 先述のように,死亡診断書がすべて承認されれば事件はいったん解決となり,ゲーム的にもチャプタークリアとなる。

 だが,それでもなお謎が残る場合もある。それらはだいたい「あれ? 結局アレはなんだったの?」といった,ちょっとした違和感のようなもので,続く捜査の急展開に埋もれてしまいがちなのだが。

 それらが後々の章で芽吹き,ハッと気づかされる瞬間に出会う。こうした伏線回収に驚かされるのも,ミステリーの醍醐味といえる。

誰なの……?
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 そしてなにより,個々の事件が終盤に向かって結びついていく展開は大好物だった。皆さんもそうであろう。
 次第に高まる緊張感や盛り上がりを感じられる一方で,事件を振り返り,状況を整理し直す場面が設けられているのもありがたい。

 本作はマルチエンディング方式であり,4つの結末が用意されている。1つのエンディングを見たあとは,分岐点へジャンプするかどうかを選べるため,すべての結末の回収も苦にならない。
 ただ,個人的にはジャンプを選ぶこと自体に身構えてしまうというか,ためらってしまったけど……(なけなしの推理プライドゆえ)。

 また,エンディングを経てから各章を再度プレイすると,見え方が変わることもあった。筆者は,ミステリーアドベンチャーは1度クリアすれば満足してしまう性質で,周回することはほぼなかったのだが,本作は「あのときどうなってたの!?」と読み返さずにはいられなかった。

 これぞまさに,推理小説でタネ明かしされたあと,該当のページに戻って「うわー! ちゃんと描写あったわー!」と確認したときの“作者にしてやられた感”だ。しかも,文章をただ読むだけじゃなく,自分の手を動かして推察していたぶん,余計に悔しかった(推理脳ゆえ)。

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 本作は章ごとに再プレイできて,進行度も別の章には影響しない。気になった部分だけ確かめにいくのも簡単な構造だ。

 加えて,ゲーム内実績を解除したり,死亡診断書をミスなく提出したりといった楽しみ方もあるため,付き合い方は人それぞれである。


法医学と科学捜査を通して見えてくるもの


 遺体の数だけ死因があり,それらを読み解くための法医学知識も多くある。ここからは医学事典で目を引いた項目のほか,検査系のミニゲーム,意味が分かると怖いアレコレをご紹介しよう。

【窒息死の分類多すぎ】
 ミステリー作品の死因のなかでも多いと思われる窒息死。首が絞まったことが原因の場合だけでも,縊死(いし),絞死(こうし),扼死(やくし)に分けられるんですって。扼なんて字,初めて見た……。

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【銃創から分かる射撃距離】
 至近距離で銃撃された場合は,特徴的な銃創になると聞いたことはあったけど,皮膚が裂けちゃうの……!?

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【指紋のタイプ】
 指紋は1人1人異なるというのはよく知られているが,形状がタイプに分けられるなんて知らなかった。あなたの指紋はどのタイプ?

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【ゲソ痕だ! ゲソ痕だ!】
 現場に残された足跡も重要な証拠。本作では,足跡が付いた時刻を割り出すために,数日間の気象データを参照する。

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【直腸温度で死亡時刻を絞り込む】
 死後経過時間を調べる方法の一種“死体冷却”では,平常体温と遺体の直腸温度との差を見る。ざっくり言うと,死後は1時間に約1度,直腸温度が下がっていくのだとか……直腸の,温度? つまり,お尻の穴に温度計を入れて測るってコト?

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【痣の色が指し示す過去】
 皮下出血の色は治る過程で変化していく。色によっていつごろできたかが分かるわけだが,古い痣も,新しい痣もあるということは……。

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【単語を比べる筆跡鑑定】
 誰しも,文字の書き方にはおのずとクセが出るもの。同じ単語を比較して,同一人物が書いたものなのかを見極めよう。

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【キッズの絵に潜む心の問題】
 子どもの絵を分析する場面もある。ここから家庭環境が見えてきて……すこし切なくなってしまった。

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【出た! ルミノール試薬】
 血液中のヘモグロビンに反応して青く光るルミノール試薬。法医学者エイヴリーが最新の科学捜査として紹介し,事件現場で使わせてくれる。

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 検査結果や医学事典と照らし合わせた結果,証明された1つの事実から「ということは――」と事件や関係者の背景が一気に明るみに出る。その瞬間の霧が晴れていくような感覚がたまらない。ただ,事実は事件を解決に導くだけではなく,ときには誰かの人生を狂わせることも……。


推理し終えての私見を


 シリアスな検視を終え,緊張感が途切れた直後に,私見を一つ。

 実は筆者,TVドラマ「名探偵ポワロ」のオタクでして。今回,思いがけずポワロのエッセンスが含まれている「フレミング邸の殺人事件」に出会えてよかったなと,非常にホクホクしております。

 開発陣もSteamの開発ノートで,「参考にした映像作品」として同ドラマを挙げていました。しかも丁寧に(デヴィッド・スーシェ主演)と書き添えているのにも愛を感じますわ(ほんとそこ重要ですわよね)。

 また作中で,法医学者のエイヴリーが「ポアロ」と呼んでいる場面では「小説準拠だ!」と,にわかに盛り上がったりもしました(早川書房から刊行されている日本語版は「ポアロ」表記ゆえ)。

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 開発陣はアガサ・クリスティー作品だけでなく,近年の人気アドベンチャーゲームやボードゲーム,「逆転裁判」シリーズや浦沢直樹氏の作品など,日本のコンテンツからも影響を受けたと述べています。

 実際,ゲーム中のサーカスの現場では,「逆転裁判2」のワンシーンが思い起こされました。まだ筆者が気づいていないだけで,ほかにもいろいろな小ネタが仕込まれていそうな気がします。

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 仕込みといえば,物語にもいろいろと伏線がありました。ストーリーは長くはないけれど,推理小説を読みきった感覚になれましたね。

 医学用語が多くて翻訳も大変だったでしょうが,作中の日本語テキストはほぼ誤字・脱字なし。句読点の位置だけが惜しいけれど,登場人物の言い回しはとても自然でした。おかげでスルスルと読めてしまい,一連の事件に踏み込んでいく没入感を味わえました。

 法医学の視点から斬り込む,推理小説仕立ての「フレミング邸の殺人事件」。台北ゲームショウ2027の公式インディーゲームアワード「Indie Game Award 2027」では,Best Design部門のファイナリストに選出されているというお墨付き。ミステリー好きはぜひ触れてみては? それとプレイの際は,なんでもメモしておくことをおすすめします!

 あとはそう。スタッフクレジットには本作らしい,ちょっとした遊びが仕込まれていましたよ。早くも次回作への期待が高まりますね。

※関係者いわく,本作を制作したSUPERTHUMbは「フレミング邸の事件は,なにもこれで終わりではない」と供述しているとのことです

  • 関連タイトル:

    フレミング邸の殺人事件

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