スマホゲームのセルラン分析（2023年6月15日〜6月21日）。今週の1位は「ウマ娘」。前四半期で高い収益を出したスクエニも紹介

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2021年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆3746億円に達している（※関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，現在最も売れているタイトルを始めとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームのセールスランキング

（2023年6月15日〜6月21日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	9	ウマ娘 プリティーダービー	-4%	159%
2	7	プロ野球スピリッツＡ	-8%	105%
3	10	Fate/Grand Order	11%	93%
4	18	勝利の女神：NIKKE	17%	198%
5	44	ドラゴンクエスト チャンピオンズ	-58%	522%
6	4	原神	2%	4%
7	8	Pokémon GO	-18%	43%
8	1	モンスターストライク	-18%	-69%
9	12	eFootball 2023	-10%	11%
10	2	崩壊：スターレイル	-42%	-70%
11	21	信長の野望 覇道	-11%	102%
12	5	パズル＆ドラゴンズ	-2%	-33%
13	13	パズルサバイバル	-5%	-2%
14	61	アルケランド	-87%	229%
15	初	オーディン：ヴァルハラ・ライジング	-	-
16	6	にゃんこ大戦争	-14%	-50%
17	28	ロイヤルマッチ	-2%	34%
18	3	ドラゴンクエストウォーク	0%	-74%
19	11	荒野行動	-16%	-37%
20	30	LINE ポコポコ	-11%	16%
21	16	プロジェクトセカイ	-8%	-31%
22	15	ガーデンスケイプ	-10%	-38%
23	20	ホームスケイプ	-12%	-19%
24	53	三國志 覇道	70%	63%
25	29	メメントモリ	-19%	-10%
26	19	放置少女	2%	-26%
27	46	ブルーロック Project: World Champion	241%	35%
28	31	リネージュW	0%	-11%
29	43	トップウォー	-56%	26%
30	14	あんさんぶるスターズ！！Music	6%	-49%
31	56	おねがい社長！	10%	50%
32	39	ドラゴンボール レジェンズ	-2%	18%
33	49	アイドルマスター シンデレラガールズ	3%	28%
34	85	eFootball ウイコレ CHAMPION SQUADS	-5%	150%
35	97	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	-1%	219%
36	22	ONE PIECE トレジャークルーズ	-11%	-41%
37	41	妖怪ウォッチ ぷにぷに	-8%	-3%
38	42	Age of Origins	27%	-2%
39	37	フィッシュダム	-8%	-3%
40	78	Identity V	-2%	87%
41	47	ダークテイルズ	-28%	1%
42	55	ブルーアーカイブ	28%	15%
43	23	実況パワフルプロ野球	-27%	-45%
44	初	ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン！！	-	-
45	38	LINE：ディズニー ツムツム	-15%	-12%
46	50	マフィア・シティ	4%	-4%
47	21	新信長の野望	-21%	38%
48	239	シャドウバース	99%	745%
49	121	グランブルーファンタジー	1%	243%
50	76	商人放浪記	-2%	58%

※掲載データはSensor Towerから引用したものです
※iOSとAndroidの収益の合計をもとにしたランキングです。マルチプラットフォーム展開を行うタイトルでも，PCや家庭用ゲーム機向けの収益は含まれていません

1〜25位の収益グラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　14位にランクインした「アルケランド」（iOS / Android / PC）は，ZLONGAMEが6月13日に正式サービスを開始した，ストラテジー要素を取り入れたRPGである。同社の「ラングリッサー モバイル」の開発チームが手がけた新作で，細部にまでこだわった3Dモデリングや，爽快な打撃感などがウリだという。




　初登場で15位にランクインした「オーディン：ヴァルハラ・ライジング」（iOS / Android / PC）は，カカオゲームズが6月15日にサービスを開始したMMORPGである。北欧神話をベースとした世界が重厚感のあるグラフィックスで描かれており，攻城戦などのPvP方面にも力が入れられている。
　韓国では2021年に先行してサービスが行われているが，同年の韓国ゲーム大賞も受賞した人気作である。スマホのみならずPCにも対応しており，コアなMMORPGファンなら見逃せない一作だろう。

前四半期におけるスクエニのセールスランキング

（2023年1月1日〜3月31日）

　今週は，前四半期（2023年1月1日〜3月31日）において世界19位（日本のゲームメーカーでは4位）の収益を上げたスクウェア・エニックスについて紹介する。以下に掲載するのは，同社のスマホゲームでワールドワイドの収益が大きかった10タイトルである。また，タイトル名の右には，世界全体の収益に対する日本の割合を添えている。

順位	タイトル	日本の割合
1	ドラゴンクエストウォーク	100％
2	ドラゴンクエストタクト	100％
3	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	100％
4	FFBE幻影戦争	100％
5	星のドラゴンクエスト	100％
6	ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト	97.7％
7	FINAL FANTASY BRAVE EXVIUS	57.7％
8	オクトパストラベラー 大陸の覇者	100％
9	鋼の錬金術師 MOBILE	100％
10	ドラゴンクエストけしケシ！	100％

スクエニのスマホゲームにおけるタイトル別の収益推移

　同社はドラゴンクエストやファイナルファンタジーをはじめ，日本で人気が高いRPGシリーズを多く所有している。それらの魅力を活かしたスマホゲームも続々と展開しており，直近では6月13日に「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」の正式サービスを開始した。

　同作は今週のセルランで5位にランクインしており，新作タイトルとしてのスタートダッシュは上々である。また，このようにしてIPの知名度を活かしたスタートダッシュをキメられるのは，同社の強みのひとつだ。今回のドラゴンクエスト チャンピオンズが，「ドラゴンクエストウォーク」や「ドラゴンクエストタクト」のようにセルラン上位に定着するか，今後の動向に注目したい。

Sensor Tower 日本語公式サイト

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