1992年に発売された
「Alone in the Dark」は,クトゥルー神話をモチーフにした怪物と戦い,館の脱出を目指すアクションアドベンチャーゲーム。当時としては非常に珍しい,フルポリゴンのキャラクターが特徴で,謎解きや戦闘にプレイヤーが色々と工夫しながらゲームを進めていくという思考要素と,ゲーム全体を覆う恐怖感が受け,世界的にヒットを記録。「バイオハザード」に代表されるサバイバルホラーというジャンルの先駆けとなったゲームだ。だが,その後発売された続編は,回を重ねるごとに初代のファンが離れていき,売り上げも尻すぼみ。シリーズとしての発展は終了したかに思われていた。
だが,2006年に突如として復活。その年のGames Conventionでは
「Alone in the Dark 2007」というタイトル名で出展され,いよいよ発売かと思われたが,いつのまにかタイトル名から「2007」の文字が消えていた。さらに,Games Convention 2007のATARIブースに本作は,影も形もなし。このまま,なにもなかったことになってしまうのではないかと非常に不安にさせられた。いても経ってもいられなくなり,ATARIの商談用ブースにいってみると,そこのクローズドエリアで,プロデューサーであるEden GamesのNour Polloni氏と,リードゲームデザイナーであるHerve Sliwa氏によるプレゼンテーションが行われていた次第だ。
左からNour Polloni氏,Herve Sliwa氏
 |
このプレゼンテーションは,本作のアドベンチャー部分に特化した内容で,どんな謎解きが登場するのかといったことが紹介されていた。本作は,独自開発したトワイライトエンジン(仮)により,キャラクターの動きにシンクロして影が動き,光源の位置に合わせて影の大きさが変わり,水に石を投げ入れれば,石のサイズや重量などに合った波紋が広がる。これらを利用して,視覚的に恐怖感をあおるような演出が行われているという。
また,画面上に映っているものすべてに触れたり,動かしたりできるようになっており,これを利用したパズルが用意されている。プレゼンテーションのデモプレイでは,テーブルを叩き壊し,脚の部分だけを拾い上げて火を点けて松明として利用するシーンが紹介された。Polloni氏は,テーブルの脚以外の部分にもついでに火を点けて「これでもっと明るくなったでしょ」と,光源が増えるとそれに合わせてちゃんと明るくなるということを実演。ついでにガソリンを敵にかけて燃やし殺していたことは,なんとなく言わないほうがいいような気もしたが,まあいいだろう。ほかにも,発炎筒にガムテープを巻いたものを投げて敵にくっつけ,煙を撒き散らしながら移動するようにしたり,ガソリンを撒いた一体に,敵の血を床にたらしてほかの敵をおびき寄せ,まとめて焼いたりと,わりとやりたい放題。どうも怒らせないほうがいいタイプの人のようだ。
この実演を見る限り,敵を倒す方法や,なにかに道を塞がれたときの回避方法は一つではなく,その場の状況に合わせてさまざまな進め方できそうで,頭の使いがいがありそうだった。あとはいかにプレイヤーの恐怖感をあおってくれるのかが気になるところ。いつの間にか発売日が延びてしまったが,オリジナルと同じタイトルなったことだし,のちに名作と呼ばれるようなものを作ってもらいたいものだ。(noguchi)
●関連記事 