SilverStone Technology(以下,SilverStone)は,ゲーマー向け製品ブランド「Raven」に属するPCケースの第3弾
「Raven RV03」(以下,RV03)をCOMPUTEX TAIPEI 2010で公開。さらに同社ブースには,次世代フラグシップPCケース
「TJ11」や,新しい発想の“米びつ型”PCケース
「FT03」なども展示されていた。
RV03。2010年第4四半期以降の発売に向けて開発中のサンプルという
![画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/001.jpg) |
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/002.jpg) TJ11。こちらは2010年第4四半期に市場投入が予定されているそうだ |
![画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/003.jpg) FT03。同じく第4四半期のリリース予定。価格は最低でも200ドルとのこと |
I/Oインタフェースを上に配するユニークな製品が
ケース内部のクリアランスをさらに向上へ
Ravenシリーズの最新モデル「Raven RV03」(左手前)。右奥に見えるのはRV01だが,RV01と比べると,相当コンパクトになっているのが分かる
![画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/004.jpg) |
Raven RV03は,「Raven RV01」(RV91)から続く“マザーボードを正面に向かって時計回りに90度傾け,I/Oインタフェース部がケース上面に来るよう配置することで,煙突効果を利用して底面から効率よく外気を導入し,冷却性能を高める”コンセプトを踏襲。第2弾にして現行製品である「Raven RV02」(以下,RV02)では,RV01比で小型化を果たしたが,最新世代のRV03では,さらなる小型化を実現している。
本体サイズは235(W)×578(D)×510(H)mm。拡張スロット用スペースは8本分確保される。RV02だと,サイズが212(W)×643(D)×503(H)mmだったので,横幅と高さが若干大きくなった一方,奥行きは大幅に短くなっているわけだ。
![画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/005.jpg) 排気は本体天面から行う仕様。Alienwareを思わせる段々型天面には,大きめのスリットが用意されている |
![画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/006.jpg) 吸排気に本体背面を利用しないため,背面はフラット。壁にべたっと密着するように設置できる |
マザーボード裏のスペースに,ストレージデバイス用のマウンタを確保した
![画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/007.jpg) |
ただ,小型化することで,ハイエンドのグラフィックスカードが搭載できなくなったり,マルチGPU構成がとれなくなったりするのでは本末転倒だ。
RV03では「小型化に当たって,拡張性を損なうのを避ける」ことが開発目標とされた。結果,RV03では,HDDのマウンタをマザーボードベース背面に設けることで,ストレージデバイスが占有するスペースを低減。さらに,電源ユニットを水平方向に90度傾けて筐体前面下部に横置きすることで,「Air Penetrator」と呼ばれるSilverStoneオリジナル180mm角ファン2基分の搭載スペースを確保している。
側板を開けたところ。300mm超級のグラフィックスカードを難なく搭載できている点や,電源ユニットの外部ケーブル側が写真手前を向くように配置することで,本体底面に180mm角ファンを2基搭載できている点,そのファンが,マザーボードベースの裏まで届いている点に注目してほしい
![画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/008.jpg) |
マザーボードベースの裏側でも上に向かってエアフローを起こすファンにより,マザーボードベース背面に置かれたストレージデバイスも効率的に冷却できるという
![画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/009.jpg) |
![画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/010.jpg) |
ケースの天面部,前面パネル側にI/Oコネクタを引き出せる
![画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/011.jpg) |
ドライブベイは5インチ×7基。ストレージマウンタは3.5インチデバイス用が4基,2.5インチデバイス用が2基となる。
標準のファン構成は,前述の底面180mm×2のほか,上面に120mm×1,5インチドライブベイのベゼル部やその反対側に120mm角ファンを搭載することも可能だが,このあたりはオプションになる見込みである。
天面には120mm角ファンを2基搭載。5インチベイ部にはベゼル側と内側に2基ずつ120mm角ファンを搭載できる
![画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/012.jpg) |
![画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/013.jpg) |
![画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/014.jpg) |
RV03と同コンセプトの
フラグシップモデル「TJ11」
SilverStoneの新たなフラグシップモデルとなる「TJ11」は,マザーボード&5インチドライブベイのエリアと,3.5インチHDD&電源ユニット用のエリアとをエアフロー的に分断することにより,効率よい冷却を目指したフルタワーPCケースである。
TJ11の内部構造。I/Oインタフェースが上を向くところまではRV03と同じだが,マザーボード&5インチベイのエリアと,3.5インチHDD&電源用のエリアのエアフローが,そのあいだに置かれたパーティションによって分断されている
![画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/015.jpg) |
RV03と同様,マザーボードのI/Oインタフェースを天板側に向ける,上方排気デザインを採用している本製品。最大の特徴となっているのは,筐体の中腹部を左右に貫く穴がぽっかりと空いており,マザーボード5インチベイのエリア用吸気は主にここから行うようになっている点だ。
マザーボード&5インチベイのエリアと,3.5インチHDD&電源用のエリアのあいだには仕切り板がある。左の写真で,180mm角ファン×2が,台座の上に載っている点に注目してほしい。右は側板を付けたところだが,台座部分がトンネルのようになるのが分かる
![画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/016.jpg) |
![画像ギャラリー No.017のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/017.jpg) |
3.5インチトレイは着脱可能で,その場合はここに120mm角ファン×4という仕様の液冷用ラジエータを搭載できる
![画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/018.jpg) |
本体サイズは225(W)×650(D)×650(H)mmで,ドライブベイは5インチ×9と3.5インチ×6を備え,それとは別に2.5インチ仕様のストレージデバイスに対応したマウントも3基装備する。
ファンは,天板部に120mm角を1基,排気用に用意するほか,拡張カードスロットとCPU用に,180mm角のAir Penetratorファンを1基ずつ搭載。オプションでマザーボードエリアに2基のファンを搭載できる。
本体左側面に,主にSSD用となる2.5インチドライブベイを3基搭載。3.5インチHDDの冷却用には120mm角ファンを2基用意する
![画像ギャラリー No.019のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/019.jpg) |
![画像ギャラリー No.020のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/020.jpg) |
現時点におけるI/Oインタフェース周り。確かに,拡張スロットを拡張するための余裕はある
![画像ギャラリー No.021のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/021.jpg) |
さらに,本体下部の3.5インチHDD用スペースには,120mm角ファンを4基取り付けられる大型のラジエターも搭載できるようになっているが,これはハイエンドグラフィックスカードの4-way構成を液冷できるようにするための配慮だという。
それと関連してか,SilverStoneは「公開した試作モデルは,拡張スロットが8本までになっていたが,製品版では10スロットまでサポートする計画だ」と予告している。
本体上部にUSB 3.0を引き出し可能。大型のケースらしく,設置場所に合わせて使い分けられるよう,電源ボタンが本体天面部と前面下部の2か所に設けられている
![画像ギャラリー No.022のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/022.jpg) |
![画像ギャラリー No.023のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/023.jpg) |
米びつor豪華なゴミ箱?
新世代コンセプトモデル,FT03
microATX対応の,省設置面積型デスクトップPCとして訴求されるのが,本体サイズ235(W)×284(D)×483(H)mmと縦に長いFT03だ。スロットインタイプの光学ドライブ用スリットが設けられてはいるのだが,それもあまり目立たず,全体から受ける印象は,PCケースというより,むしろ“米びつ”か,豪華なゴミ箱といった感じだ。
米びつかゴミ箱といった趣のFT03。本体前面のスリットは光学ドライブ用だが,言われなければちょっと気づかない感じである。左のカバーは外気吸入用で,取り外して防塵フィルタを掃除可能だ。天面の蓋を外すと,RV03やTJ11と同コンセプトの製品だと分かる
![画像ギャラリー No.024のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/024.jpg) |
![画像ギャラリー No.025のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/025.jpg) |
内部構造を一言で説明するのは難しいのだが,
- 向かって右のマザーボードベースに,I/Oインタフェースが上になるようにマザーボードを配置し,
- サイドフローのCPUクーラーが適切にCPUを冷却できるよう,天面ファンの位置を合わせ,
- CPUクーラーに外気を送り込めるよう本体左サイドにスリットを設け,
- さらに斜め方向のエアフローを実現できるよう傾けてファンを設置し,
- 同時に,ハイエンドのGPUクーラーを適切に冷却できるよう,外気吸入口を2か所設けたら,
- ストレージを配置するところがなくなったので,マザーボードベースの背面に,2.5インチ×1,3.5インチ×2のドライブベイを,後者で(対応マザーボードを利用したとき)ホットスワップが行えるようにした
といったところだろうか。
左から本体左側面,前面,右側面の,それぞれカバーを外したところ。搭載しているグラフィックスカードは「ATI Radeon HD 5870」で,写真下側のファンユニットを外せば,300mmクラスのグラフィックスカードも物理的には差さるとのことだった
![画像ギャラリー No.026のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/026.jpg) |
![画像ギャラリー No.027のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/027.jpg) |
![画像ギャラリー No.028のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/028.jpg) |
RV03と異なり,ストレージデバイスを冷やすためのアクティブな機構が用意されていない――ブーススタッフにそのことを突っ込んだら,一瞬言いよどんだあと,「側板のアルミが放熱板になる」と答えた――のは少々不安なところだが,とにかく設置面積的に厳しいとか,PCっぽくない外観のPCを手に入れたいという場合に,ハイエンドグラフィックスカードも利用できるFT03は,なかなか面白い存在といえそうだ。
ただまあ,メンテナンスは非常に面倒と思われ,その点は覚悟が必要そうだが。
ATX電源ユニットを搭載可能。外部電源ケーブル用コネクタは天面……ではなく,底面に引き回されている
![画像ギャラリー No.029のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/029.jpg) |
![画像ギャラリー No.030のサムネイル画像 / [COMPUTEX]SilverStone,ゲーマー向けPCケース「Raven」の第3弾に,フラグシップ&“米びつ”PCケースを公開](/games/017/G001762/20100603063/TN/030.jpg) |