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玄人志向は「名前の壁」や「語りにくさ」の問題を抱えていた。新ブランド「Crowxis」のコンセプトと製品展開が明らかに[TGS2026]
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印刷2026/09/17 22:54

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玄人志向は「名前の壁」や「語りにくさ」の問題を抱えていた。新ブランド「Crowxis」のコンセプトと製品展開が明らかに[TGS2026]

東京ゲームショウ2026のCrowxisブース
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 玄人志向は「名前の壁」や「語りにくさ」の問題を抱えていた。新ブランド「Crowxis」のコンセプトと製品展開が明らかに[TGS2026]
 去る2026年9月1日,CFD販売が「玄人志向」ブランドをリブランディングして,新ブランド『Crowxis』を立ち上げる」と発表したことは,自作PCファンの間に少なからぬ衝撃を与えたようだ。
 かつてのトレードマークであった「サングラス男」で自作PCファンに親しまれたブランドが,2001年の設立から25年という節目に当たる年に終息するというのだから,驚く人が多かったのも当然だろう。

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 2026年9月1日,CFD販売は,自作PC向けブランド「玄人志向」を,新ブランド「Crowxis」(クロウシス)としてリブランディングすると発表した。新ブランドの詳細は,東京ゲームショウ2026で明らかにするとのことだ。

[2026/09/01 13:00]

CFD販売 代表取締役社長の三谷弘次氏
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 玄人志向は「名前の壁」や「語りにくさ」の問題を抱えていた。新ブランド「Crowxis」のコンセプトと製品展開が明らかに[TGS2026]
 2026年9月17日,東京ゲームショウ2026にCrowxisブースを出展したCFD販売は,同社代表取締役社長である三谷弘次氏が登壇するイベントをブース内にて実施し,なぜCrowxisブランドへ移行するのか,そして今後どのような製品が登場するのかを明らかにした。

Crowxisブースでは,PCケースのデザインを競う「PC FRAME ART COMP 2026」の受賞作品(上)や,「餓狼伝説 City of the Wolves」とのコラボデザインPCケースも展示されていた
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玄人志向が抱えていた心理的ハードルや語られにくさ


 まず三谷氏は,Crowxisが玄人志向から何を受け継ぐのかを述べた。それは「合理性,信頼性,実用性」の3点だ。
 そのうえで,ブランド変更の理由について,以下の3点を挙げる。

  • 名前の壁
  • 語られない
  • 時代の変化

画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 玄人志向は「名前の壁」や「語りにくさ」の問題を抱えていた。新ブランド「Crowxis」のコンセプトと製品展開が明らかに[TGS2026]

 名前の壁は,ある意味分かりやすいだろう。「玄人志向」という名前自体が,消費者に対して「難しいのではないか」という不安を抱かせ,購入を避ける理由になってしまうわけだ。

 2つめの「語られない」は,少し分かりにくいかもしれないが,三谷氏はこれが重要だと述べる。
 玄人志向の製品は,求められるスペックを比較的低価格で提供するために,いろいろとそぎ落としている。そのため,利点を理解できる人なら説明不要で選んでもらえるかもしれないが,そうではない人に対して「玄人志向って,ここがいいんだよ」と説明しにくい面はある。
 話題に出にくい製品は,手に取る人が少なくなるわけだ。

 3つめの「時代の変化」について三谷氏は,「情報過多ですね。正しい選択そのものが難しい」と説明した。数多くある自作PCパーツのなかから,自分にとって適切な情報を得て,玄人志向を選んでもらうというのは,確かに難しい。

 設立当初の玄人志向は,それができる消費者だけをターゲットにしていればよかったのかもしれないが,もはやそれだけでは生き残れないといったところか。

 こうした問題点を踏まえたうえで,改めて「合理性,信頼性,実用性」という3つの資産を受け継ぎながら,伝わり方を変えるというのが,Crowxisへブランドを変える理由というわけだ。
 Crowxisでは,玄人志向を否定するのではなく,品質管理や価格対スペック比の高さ,信頼性といった点を生かしながら,見せ方やブランド体験を磨きつつ,サポート体制の刷新や用途別のナビゲーションなども進めていくとのことだ。

Crowxisが受け継ぐもの(左)と変えていくもの(右)
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知恵で導く「八咫烏」(Crow)と選択の「軸」(Axis)を合成した造語がCrowxisだ
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 CrowxisにおいてCFD販売は,これまでよりも幅広く業界の各社と連携していくという。製品の起点となるのは,玄人志向時代から続くグラフィックスカードであるが,Crowxisはそれ以外の商品ジャンルにも展開を広げていくと,三谷氏はまとめた。


GeForceはColorful,RadeonはTulと組む


 さて,それではCrowxisでどのような製品を展開していくのだろうか。イベントでの説明と会場の展示から見ていこう。

 まずグラフィックスカードの分野での大きな話題は,全製品に2年間の保証を付けて販売するという点だ。消費者にとっては歓迎できるところだろう。

 また,GeForceシリーズ搭載製品に関しては,中国の大手であるColorful Technology(以下,Colorful)をパートナーとして展開していくという。
 すでにCFD販売では,Colorfulとグラフィックスカードおよびマザーボードの分野で正規代理店契約を結んでおり,9月16日から国内販売もスタートしているとのことだ。

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GeForce搭載製品のひとつ「CXN-RTX5070-12G/TF/WH
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 一方,Radeonシリーズ搭載製品については,Radeon専業として知られる「PowerColor」ブランドを展開するTulと提携して,製品を投入していく。

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Radeon RX 9070 XT搭載の「CXA-RX9070XT-16G/TF/BK
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 10月上旬に,Radeon搭載グラフィックスカードからCrowxis製品を展開する予定だ。GeForceは,準備が整い次第,順次展開するとのこと。

 玄人志向の代表的製品である電源ユニットも,安全基準と保証の強化を図った製品を,Crowxisで展開していく。
 これまでも電源効率の指標である「80PLUS」認証は採用していたが,Crowxis製品では新たに,電源効率と静音性を組み合わせた指標である「Cybenetics」認証も採用して,性能と信頼性を高めていくそうだ。
 また,各種保護回路の搭載だけでなく,PC組み立て時にありがちな,電源ユニットやケーブルの取り付けミスを減らす工夫も盛り込んでいく。加えて,5年間の保証期間も用意するという。

 具体的には,「80PLUS PLATINUM」認証取得の電源ユニットを,750Wから1200Wまでの幅広い出力で展開し,価格帯は「80PLUS GOLD」並みを実現するそうだ。
 また,端子部に色をつけて取り付けを間違いにくくしたケーブルが付属するほか,上下どちらの配置にも対応するデザインを採用するという。

Crowxisの電源ユニットは,デザインにも気を配る。ユニットの任意の場所に貼り付けられるメタルプレートも付属するという
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商品化予定の850W電源ユニット。ケーブルの端子部分が赤く色分けされている
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 電源ユニットは,2026年12月下旬から販売予定で,80PLUS GOLDや「80PLUS BRONZE」認証の製品も展開する予定だ。

 メモリモジュールでは,台湾TeamGroupと協業して,Crowxisブランドの製品を10月に発売する予定である。
 国内入荷後に外観や基板に傷がないかをひとつずつ検品し,良品のみを専用製品ボックスに入れて販売する。相性保証や国内での永久保証も付いてくるそうなので,自作PC慣れしていない人でも安心できそうだ。

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 さらに,関家具のオフィスチェアブランド「エルゴヒューマン」とのコラボレーションによる,Crowxisブランドのゲーミングチェアを,2027年1月に発売するとのこと。
 派手な装飾は採用せず,ミニマルな外観と人間工学にもとづいた設計で,ゲームでも仕事でも快適な椅子を,5年保証で販売する予定である。

「Ergohuman×Crowxis」のゲーミングチェアは,座面がクッションタイプのもの(左)と,メッシュタイプのハイエンドモデル(右)をラインナップする予定
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 そのほかにも,HDD/SSDエンクロージャのデザイン一新や,ヤマダデンキのゲーミングPCブランド「G-GEAR」とのコラボモデル展開,Crowxisブランドをプロモーションするキャラクターの展開も予定しているとのこと。今後のCrowxisの展開に期待したい。

展開予定のブランドキャラクターのラフ。キャラクターを使ってブランドを語るというのも,これまでになかった取り組みだ
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