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2026年10月29日,タイ・バンコクのQueen Sirikit National Convention Center(QSNCC)で,「gamescom asia x Thailand Game Show 2026」が開幕した。会期は11月1日までだが,初日の29日は業界関係者とメディア向けのビジネスエリアのみが開場し,一般来場者向けのエンターテイメントエリアは30日からとなる。
ビジネスエリアの開場にあわせて行われたオープニングセッションには,gamescomを主催するドイツのゲーム業界団体game(German Games Industry Association),タイのThai Game Association(TGA),タイ政府系機関のデジタル経済振興庁(depa)の代表が登壇した。2年目を迎えたイベントについて,3者がそれぞれの立場から語った。
gamescom asiaは,ケルンで開かれるgamescomのアジア版にあたるイベントだ。2025年にタイの「Thailand Game Show」と統合し,開催地をシンガポールからバンコクへ移した。
今回はgamescom asiaとして6回目,Thailand Game Showを手がけてきたShow No LimitとOnline Stationとの共催としては2回目の開催になる。
前回は4日間で20万6159人が来場し,294の出展社が集まった。今回は会場面積が2割ほど広がって3万5000平方メートル以上となり,エンターテイメントエリアでは初めて4ホールを使用する。
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セッションは,今年のビジネスエリアに加わった2つの新しいプログラムの紹介から始まった。1つは「Reverse Pitch」で,スタジオがパブリッシャに売り込むいつもの形をひっくり返し,パブリッシャが壇上で,どんなゲームを探しているのかを開発者に向けて話す。
もう1つは「Debate」というイベントだ。AI時代にスタジオを成功させるのは業務の効率化なのか,それとも創造性なのかを業界のリーダー2チームが論じ合い,勝敗は会場の聴衆が決めるのだという。
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続いて,gameの3人が登壇した。最初にマイクを取ったのは,gameの理事長(Chairman of the Executive Board)を務めるLars Janssen氏だ。
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Janssen氏は1年前も,gameを率いるFelix Falk氏とともにこのステージに立っていた。当時は,バンコクでの開催を「当たるかどうか分からない賭けだ」と話していたそうだ。
しかし「その賭けは当たった」というのがJanssen氏の今年の見立てである。ビジネスの中心だったgamescom asiaと,Thailand Game Showの集客力とが1つ屋根の下にそろい,両者を足した以上のものになったと振り返り,会場も4つのホールに広がったと続けた。
ゲーム業界にはビジネスとプレイヤーの両方が必要だ,とJanssen氏は語る。プレイヤーのいないゲームビジネスには意味がなく,強いビジネスがなければプレイヤーは次の名作を手にできない。その両方が同じ週に同じ会場で手に入るのがこのイベントなのだという。
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2人目は,gameでgamescomとイベント部門を統括するStefan Heikhaus氏だ。Heikhaus氏は,gamescomの特徴が企業とゲーマーを1か所に集める点にあると説明した。
この考え方は,10年以上前にケルンで始まった最初のgamescomから変わっていないそうだ。
Heikhaus氏は,gamescom asiaをgamescomファミリーの一員として紹介し,アジアのスタジオをケルンへ招く一方で,gamescomのネットワークをアジアに持ち込む役割を担うと話した。
2024年からはブラジルでgamescom latamも開かれており,3つのイベントでgamescomのブランドを強くしていくという。
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3人目のFrederik Hammes氏は,ケルンのgamescomにあわせて開かれる開発者会議「gamescom dev」のマネージングディレクターだ。以前は「devcom」の名で開かれていたもので,gamescomファミリーには,この1年で加わったばかりだ。
今年のgamescom devは,来場者6200人,講演やパネルなどのセッション400,登壇者240人,ステージ18という規模で,欧州最大の開発者会議なのだという。Hammes氏は,2027年8月にケルンで開かれる次回への参加を呼びかけていた。
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会期中に一度は初対面の相手と話してほしい,というのが,再びマイクを取ったJanssen氏の最後の呼びかけだ。たった1回の商談や会話が,その後のビジネスを変えるかもしれない。
タイからは,TGA会長のKittipong Prucksa-aroon氏が登壇した。昨年の共催第1回では,熱心なゲーマーの国から作り手の国へ踏み出すと話していたが,今年はその目標が形になり始めているという。
TGAがまとめたタイパビリオンでは,ビジネスエリアに49社,エンターテイメントエリアに86タイトルが並ぶ。。
TGAは年間を通じて,Game ChampsやThai Game Festival,Thai Game Awardといった催しで,開発者が腕を磨き,作品を見せる場を作ってきた。セミナーのThai Game Tech Driveでは,地元のスタジオが資金調達や海外展開について学んでいるそうだ。
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今年初めて行われるのが「Asia Game Talent Showcase」だ。アジア各地の学生開発者が自作のゲームを売り込む場である。ここで紹介された作品は,エンターテイメントエリアのタイパビリオンで遊べるという。
学生チームに感想や励ましを伝えてもらえれば,業界への次の一歩につながるかもしれない。Kittipong氏はそう来場者に呼びかけていた。
depaからは,長官代行(Acting President)のSupakorn Siddhichai氏が登壇した。昨年のビジネスエリアには5000人を超える業界関係者が集まったという。今年もカンファレンスや商談会,交流の場などを通じて,世界の開発者やパブリッシャ,投資家を引き合わせるとのことだ。
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depaはTGAと組み,ビジネスエリアとエンターテイメントエリアの両方でタイパビリオンを支援しており,出展されるタイのゲームは両エリア合計で90タイトルを超えるという。depaはゲーム産業を,娯楽にとどまらないデジタル経済の牽引役と位置づけているそうだ。
このあとオープニング映像が流れ,gamescom asia x Thailand Game Show 2026の開幕が宣言され,イベントが正式にスタートした。
10月30日にはエンターテイメントエリアが開き,バンダイナムコエンターテインメントやカプコン,セガ,任天堂,ポケモンなどのブースに一般来場者が入ることになる。






























