今年もやってまいりました,ハロー!Steam広場 年末番外編。昨年は,Steamの年末セールを目前にお財布の紐がゆるゆるになっているであろう読者に向けて,100円以下で購入できるゲームをひたすら紹介したが,おそらく記事の内容自体は今年も通用する気がするので,良かったらチェックしてみてほしい。
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Steamでは恒例の年末セールが1月3日まで実施中だ。このセールでは,元からリーズナブルな価格のゲームも対象となっているため,期間中には100円以内で購入できてしまうタイトル も多く出てくる。連載の番外編として,今回はそうした100円以内で買えるゲームの中でも,「これはオススメできる!」と感じた作品を紹介していこう。
[2018/12/29 00:20]
Half-Life: Alyxでイケおじと化したG-Man
さて,2019年も残りあとわずか。みなさんの今年のSteamライフはいかがだっただろうか。ユーザーインタフェースが新しくなったり,ローカルマルチがオンラインできるようになる
「Remote Play Together」が実装されたり ,Steamer向けのチャットアプリ
「Steam Chat」がリリースされたり と,Steamはこの1年でさまざまな試みを実施し,着実に進化を遂げてきた印象だ。
筆者はというと,相も変わらず仕事と称して日がな一日Steamストアに入り浸る毎日だったが,これだけストアと向き合っていると「今どういうゲームが人気なのか」「どういうゲームがトレンドになりつつあるのか」というのが見えてくるもので,とくにトレンドに敏感なインディーズゲームの多いSteamストアでは,その移り変わりが頻繁で,側から見ているだけでも面白かったりする。
そんなわけで本稿では,
今年Steamでトレンドになった出来事 をピックアップして,筆者の肌感で振り返ってみたい。ほとんど雑記みたいなものなので,ゆるい気持ちで見てもらえれば幸いだ。
「Slay the Spire」に続け! シングルプレイ特化のデッキ構築型カードゲーム
カードゲームと言うと,昨今ではオンライン対戦が主流のイメージだが,Steamストアではシングルプレイに特化したデッキ構築型の作品が1つのトレンドになっている。
ほとんどの作品が
「ローグライクカードゲーム」 と呼ばれ,大ざっぱにいうと,リアルタイムでデッキを構築しながら,ダンジョンの攻略などを目指していくといったものだ。デッキに組み込むカードの取捨選択やコンボの構築が面白く,効率化されたデッキで敵を完封したときの達成感が病みつきになる。
Blood Card
この新しいジャンルは,とくにアーリーアクセスの市場でブームとなっており,直近でも
「Overdungeon」「NEOVERSE」「Blood Card」「Ratropolis」 など,新作が続々と登場している。この流れを作ったのは間違いなく,Mega Crit Gamesの
「Slay the Spire」 であり,後続タイトルの中には影響を受けていると見られる作品も多い。
Slay the Spire
その「Slay the Spire」は,2019年1月24日にアーリーアクセスを明けて正式にリリースされた。同作に関しては,Nintendo Switch版も発売されているので,興味があるなら“本家本元”の「Slay the Spire」からプレイしてみるといい。
時代と逆行しつつもSteamerの心を掴んだ“1990年代風”FPS
まずは以下のスクリーンショットを見てほしい。
これらを見たおっさ……古参ゲーマーは懐かしさを覚えるんじゃないかと思うが,掲載したスクリーンショットは,どれも最近リリースされたゲームのものである。これがいわゆる“
1990年代風 ”FPSだ。絵作りこそ
「DOOM」 や
「Quake」 といった作品を彷彿させるが,プレイフィールは今風で,古臭さなどまったく感じない。
リスペクト対象は作品によって異なる。例えば第192回で紹介した
「AMID EVIL」 は,1994年代にリリースされカルト的な人気を誇ったFPS
「Heretic」 と,その後継作にあたる
「Hexen」 を意識して作られ,銃ではなく魔法をぶっ放して悪魔を蹴散らしていく。
第183回で紹介した
「DUSK」 は,「Quake」
「Blood」 に影響を受けた作品だが,それらを凌ぐスピード感があり,今のプレイヤーが遊んでも十分に楽しめるはずだ。
AMID EVIL
どの作品にも共通するが,最新のゲームエンジンを使いながら,1990年代のゲームっぽく見せる絵作り……だったわけだが,ついに1990年代に実際に使われていたエンジンを採用した作品が登場した。Voidpointの
「Iron Maiden」 (現在はIron Furyに改題)である。
このゲームで使用されたエンジンは,
「Duke Nukem 3D」 や
「Shadow Warrior」 に使用された
「Build Engine」 だ。正確にいうと,現在のOSでも動作できるよう改良されたもので,全くそのままのエンジンではないのだが,ステージが3Dで描写されているのに,敵や武器といったオブジェクトが2Dだったり,モーションのフレーム数が露骨に少なかったりと,1990年代のゲームを遊んでいる雰囲気がバッチリ伝わってくる。個人的には,パブリッシャが3D Realmsだというのも得点が高い。
Ion Maiden
つい最近にも,
「Prey」 や
「Max Payne」 のクリエイター陣が手掛ける
「WRATH: Aeon of Ruin」 がリリースされており,このジャンルは来年もさらに盛り上がっていきそうなので,今後にも注目しておきたいところ。
そりゃ,そうなりますね! 妙な説得力のある,物理エンジン採用のサンドボックス型バトルシミュレーター
AI操作のユニット達によるタイマンから大規模戦までをシミュレートする
「バトルシミュレーター」 も,多くの作品がリリースされた。昨今のタイトルに共通するのが,いずれも物理演算を採用し,動きや結果に妙な説得力があるところで,これが遊ぶ上での面白さにつながっている。
本連載の第237回で紹介した
「Totally Accurate Battle Simulator」 もその1つで,原始人や農民からゼウスなどのかなり特殊なものまで,幅広くユニットが用意されており,あり得なさそうなシミュレートも,現実感をもって楽しめた。
Totally Accurate Battle Simulator
火付け役となったのは,2017年4月12日にリリースされた
「Ultimate Epic Battle Simulator」 だったと思う。何万という規模のユニットによる対戦をシミュレートするだけでなく,自分で個別にユニットを操作できるという点もウリの1つになっている。
当然ながら,シミュレートするものが大きくなるほどPCへの負荷がかかることになるので,公式のスクリーンショットにあるような大規模戦をやろうとなると相応のスペックが必要になる。無敵のゲームPCを目指す人は大規模戦の頂点を目指していくわけだが,結果の予測が付かないだけに小規模戦でも結構楽しめるので,ソコソコのPCでも興味のある人は試してみよう。なお,∞ではほぼ動かない。
Ultimate Epic Battle Simulator
ちなみに,物理演算ありきで作られた作品は,バトルシミュレーター以外にもいろいろとリリースされている。最近連載で取り上げたタイトルでいうと,すべてのピクセルを物理シミュレートしたローグライクアクション
「Noita」 が良くできており,非現実的な魔法の要素に物理演算が作用することで,絶妙な難度の死にゲーと化していた。
「Human: Fall Flat」 のような,うまく操作できないもどかしさが醍醐味となる作品も物理演算がキモとなっているし,それを格闘ゲームに取り入れる意欲作も増えてきている。パズルアクションゲームであるゲームフリークの「GIGA WRECKER」は,オブジェクトの物理的な挙動を考慮したうえで謎解きをしていく必要があり,これもまた新鮮であった。物理エンジンと各ジャンルの組み合わせは,まだまだ可能性を秘めていそうだ。
タイトル
記事
ストア
Totally Accurate Battle Simulator
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リンク
Ultimate Epic Battle Simulator
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リンク
Total Tank Simulator
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リンク
Ravenfield
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リンク
Noita
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リンク
GIGA WRECKER
リンク
リンク
最新のトレンドと思いきや昔から存在した「ウォーキングシミュレーター」
「Eastshade」 や
「事故物件」 など,インディーズ界隈で密かなブームとなってきたのが
「ウォーキングシミュレーター」 系のゲームだ。歩くのが手段ではなく目的となっており,戦闘が存在しない作品がこれに当てはまるが,ウォーキングシミュレーター自体はサブジャンルであり,親ジャンルは「アドベンチャー」か「ホラー」というパターンが多い。
Steamのタグシステムによってサブジャンルが視覚化され,今でこそいろいろな作品で「ウォーキングシミュレーター」という言葉が見られるようになったが,一部のゲーマーやメディアからそう呼ばれた作品は昔から存在する。
例えば,2009年にリリースされたホラーゲーム
「The Path」 は,歩いて探索することがゲームプレイの大部分を占めていたが,「赤ずきんちゃん」をモチーフにした独特の世界をじっくりと見て楽しむにはちょうど良いゲームスピードであった。
The Path
当時は,“歩くことくらいしか取り柄のないゲーム”といった否定的な意味合いで使わる言葉で,デベロッパがウォーキングシミュレーションであることを公言することは,ほとんどなかったように思う。
前向きな意味で使われるようになったのは,2012年にリリースされたthechineseroomの
「Dear Esther」 以降のこと,そこから7年が経ち,今やウォーキングシミュレーターは,歩き回ることを楽しめるゲームとしての意味合いで使われるようになった。
Dear Esther
その起点となった「Dear Esther」は,ヘブリディーズ諸島のどこかにある無人島を歩き回って,エスターという女性に宛てられた手紙を回収していくという内容のアドベンチャーゲームである。
“戦闘もなければ謎解きもない”という思い切りのよい作品だったが,それゆえに美しく表現された世界を見て歩くことに集中でき,そのビジュアルと没入度の高さが,多くのゲーマーの心を射止めたわけだ。
Dear Esther
戦うことに疲れたゲーマーが癒しを求めてこのジャンルの作品を漁ることも多いと聞くので(筆者もその1人だが),興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。ホラー系だとチビるが……。
望まない出会いを求めて。鬼ごっこ系のトレンドがまだまだ続きそうなホラーゲーム
さて,そのホラー系でトレンドの一番に挙げられるのは,やはり
「鬼ごっこ」 となるだろう。「なんだか代り映えしないなぁ」と思う一方,幽霊とガチバトルするのも違う気がするわけで,なんだかんだで鬼ごっこの構図はホラーゲームに一番適しているのかもしれない。
Pacify
「そもそもどっからが鬼ごっこなのよ」という人に向けて,何らかの説明をしておきたいところだが,実は筆者もよく分かってはいない。小学生っぽい表現でまとめるとすれば「だってかずひさくんが鬼ごっこ系っていたんだもん」「ほな,かずひさがしねっていったらおまえはしぬんか」という感じになる。いや,ならないので,ひとまず筆者の連載では,以下の要素がすべて含まれている作品を鬼ごっこ系と呼ぶことにしている。
・相手を攻撃する手段がない
・鬼が常に徘徊していて,いつ出会うか分からない
・隠れてやり過ごすスポットがある
・キーアイテムの配置がランダム
・ゲームの目的が1つのマップで完結している(屋敷やら病院やら)
・つかまるとこわいことされてしぬ
鬼ごっこ系の何が怖いのかというと,やはり何もできない相手が常に自分を探し回っている点だろう。いつ遭遇するか分からないので心臓はずっとバクバクしているし,見つかったら逃げるしかないというのが,恐ろしさを助長する要素となっている。
Secret Neighbor
さて,この鬼ごっこ系ホラーだが,マップを覚えてからがとても面白い。どこに隠れられるスポットがあるのか,見つかった場合どのルートで逃げると安全なのか,といった戦略を組み立てて,それがうまくハマったときの“してやったり”感がなんとも気持ち良いのだ。この醍醐味があるからこそ,ホラーが苦手でもついプレイしまうのだろう。
ちなみに,そういった面白さすらすべて吹き飛ばすレベルで怖いゲームもあって,「
こういう 」機会でもない限り紹介していないので,悪しからず。
最近は,ほかのプレイヤーと協力できる作品も増えてきており,まだまだ鬼ごっこホラーには可能性もありそうだ。
タイトル
記事
ストア
Pacify
リンク
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Secret Neighbor
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CASE 2: Animatronics Survival
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Remothered: Tormented Fathers
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赤マント
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Shadow Corridor
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永久不変のキーワード,それは「HENTAI」
Steamストアの検索ボックスに
「HENTAI」 と入力すると,500以上もの作品がヒットする。しかし,その半分が設定した覚えのない個人フィルターとやらで除外され,「こりゃたいへんだ」なんて思うわけだが,中には真面目作られているHENTAIもある。
例えば,第二次世界大戦におけるHENTAI大隊の活躍を描いた「
HENTAI - World War II 」は,そのよく分からない舞台背景とは裏腹に,ゲームプレイそのものはちゃんとしており,99円で買えるシューティングゲームとしては満足度が高い。ちなみに,ディースリー・パブリッシャの「
オメガラビリンス ライフ 」もなぜかHENTAIというワードでヒットする。いや,なぜかというほどおかしくもないが。
HENTAI - World War II
ほかにも紹介したい作品はあるのだが,「おとなのじじょう」で紹介できないの作品もあるので,気になる人はSteamストアの検索ボックスで「HENTAI」と入力してみてほしい。
狭いところに向けたニッチで真面目なシミュレーションゲームも続々登場
シミュレーションゲームというのは元来,現実における事象を再現し,それをゲームとして体験する作品群を指すものだ。とくに「ウォーシミュレーション」や「フライトシム」など,普通では経験できないことをテーマに扱うジャンルが人気を占めていた。
しかし,最近ではより広い解釈で扱われるジャンルとなっており,それが非現実的なことであってもシミュレーションゲームとされることも多くなった。一時期は,食パンを操作したりヤギを操作したりと,いわゆる“おバカゲー”がトレンドになったこともある。
ただ,それも昔の話。今では盆栽を育てたり陶磁器を作ったり水槽を立ち上げたりといった,
ニッチで真面目なシミュレーションゲーム がトレンドになりつつある。要するに元来の意味でのシミュレーションゲームに立ち返り始めたわけだ。
陶芸マスター
Biotope
陶磁器のゲームは第260回で,水槽のゲームは第247回で取り上げたが,これらと“おバカゲー”シミュレーションの違いといえば,その気になればリアルでも体験できるという部分にある。現に筆者は,陶磁器のゲームを紹介したその週末に,ろくろ回しの体験教室に行って,リアルはゲームの100倍難しいことを学んだが,このようにゲームで興味を持ってから実際に体験しに行けるところもポイントが高いんじゃないかと,勝手に思っていたりする。
そういう意味では,「
Car Mechanic Simulator 」や「
911 Operator 」といった特殊なお仕事系シムとも,また違った立ち位置を確立していると言えるだろう。
SpaceEngine
山の中を歩き回ってキノコ狩りを楽しむ「Morels: The Hunt」や,生け花を作る「Flower Design Two」など,ニッチで真面目なシミュレーションゲームは当たりはずれを含めてかなりの数があるので,興味のある人はチェックしてみよう。
ローカル向けの協力・対戦ゲームがオンラインで遊べる! 不可能を可能にするSteamの新機能「Remote Play Together」
「Overcooked」「Cuphead」「River City Girls」 など,いずれも複数人でのプレイを前提にしつつもオンライン機能を搭載しないゲームは多い。しかも買ってから,「これオンラインないじゃん!」と気付くこともあり,そのまま積みゲーと化すこともしばしば。そういったゲーム達がオンラインで遊べてしまう機能が,2019年11月に登場したのだ。
Cuphead
その名も
「Remote Play Together」 。ホストとなるプレイヤーが対応ゲームを所有していれば,招待されたフレンドは同じソフトを追加購入することなく,“最大4人”でパーティーゲームやCo-op型ゲームのマルチプレイを楽しめるといった代物だ。
からくり自体は2年前に筆者が紹介した「GameStream Co-Op」と同じようだが,Remote Play TogetherはSteamクライアントに組み込まれているので,特別何かをインストールする必要はない。加えて,フレンドリストからそのままRemote Play Togetherに誘えるので,利便性はこちらのほうが高いといえるだろう。快適性はホストのスペックや回線に大きく左右されるが,筆者が試した限りではラグはほとんど感じられず,「Cuphead」のようなギリギリのアクションが求められるゲームも問題なくプレイできた。
Obscure
また「GameStream Co-Op」と同じく,コントローラの操作権を友達に渡して,難しいところを代わりにプレイしてもらうといったことも可能なので,1人用のゲームでも活用する機会はありそうだ。とにもかくにも上級Steamerであれば一度は試してみる価値は十分にあるだろう。
タイトル
記事
ストア
Cuphead
リンク
リンク
Overcooked
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リンク
River City Girls
リンク
リンク
Biohazard Revelations 2
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リンク
Obscure
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リンク
関連記事
2019/11/21 15:45
マイトレンドは「卒業」。愛すべきアーリーアクセス作品が新作となる日
Steamストアを眺めていると,ふと目頭が熱くなる瞬間がある。「
Subnautica 」「
Green Hell 」「
Freeman: Guerrilla Warfare 」「
Book of Demons 」「
Parkasaurus 」――タイトルを挙げ始めるとキリがないが,いずれも本連載で紹介したアーリーアクセス作品である。これらの作品が新作一覧に登場するということは,つまりはアーリーアクセスを無事に卒業できたというわけだ。
Green Hell
こういうタイトルを見つけては,心の中で「おめでとう!」というのが1つの楽しみになっているのだが,アーリーアクセスで購入した作品が正式にリリースされる瞬間は,誰もが同じ気持ちになるのではないだろうか。まあ中には,「このままの状態で卒業するの?」となるゲームもあるわけだが,それはさておき,こういう体験ができるのもアーリーアクセスの醍醐味だといえるだろう。
とくに筆者の記憶に残っているのは,UnknownWorldsEntertainmentの「Subnautica」だ。面積のほとんどが海の惑星でサバイバルをするというコンセプトは,海とそこに生きる生物が好きな筆者の目にとても魅力的に映ったのだが,アーリーアクセスが始まった段階では“セーブ機能すら実装されていない”という状態で,正直取り上げるかどうか迷ったのを覚えている。
結局は,ゲームのほとんどの時間を海の中で過ごすという,ほかの作品にはない体験が心に刺さり,第51回で紹介したあともアップデートが入るたびに遊んでいた。
リリース当初は不満点も結構多かったが,コミュニティのフィードバックを柔軟に取り入れることで,ゲームもどんどんブッシュアップされていき,それこそアーリーアクセスのコンセプトの1つである“一緒にゲームを作り上げていく”経験ができたのも,アーリーアクセス作品の中では本作が初めてであり,本作に対する思い入れが強まった要因の1つだ。
そんな本作は,約3年のアーリーアクセス期間を経て,2018年1月に正式リリースを迎えた。Steamストアを開いた瞬間,本作の正式リリースを告げるトップバナーが表示され,そのときの光景は今も鮮明に覚えている。その1年後の2019年2月に,続編となる「
Subnautica: Below Zero 」のアーリーアクセス版がリリースされたときは,なんだか孫が生まれたときのおじいちゃんみたいな気持ちになった。
かれこれ5年以上もアーリーアクセスに居座る作品があったり,アップデートの音沙汰がない作品が存在していたりと,いまだ課題と問題の残るシステムではあるものの,個人的にはそういったところも含めて,ゲーム開発の酸いも甘いも知れる素敵な仕組みだと感じている。本連載ではこれからもアーリーアクセス作品を取り上げ続けるので,来年もハロー! Steam広場をどうぞごひいきに!