
連載
ハロー!Steam広場 第68回:今日から君もエド・チャイナ! エンジンの修理に悶絶する自動車修理シム「Car Mechanic Simulator 2015」
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「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,フレンドリーファイアを笑顔で許せる上級Steamerにジョブチェンジできるかも……あとで屋上こいや。
ハロー!Steam広場 第68回は,自動車修理シミュレーションの最新作「Car Mechanic Simulator 2015」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,次から次へと舞い込んでくる故障車の修理依頼を淡々とこなしていくことになる。このほか,サイコパスの精神世界を舞台にしたホラーゲーム「The Human Gallery」もあるので,お見逃しなく。
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マニアックなゲーム性はそのままに,正統進化を遂げた修理シム「Car Mechanic Simulator 2015」
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今回は,PlayWay S.A.から発売された「Car Mechanic Simulator 2015」を紹介しよう。本連載の読者ならば,このタイトルに見覚えのある人もいるかと思われるが,本作は第10回で取り上げた「Car Mechanic Simulator 2014」の続編にあたる作品だ。
ガレージに運ばれてきた故障車をひたすら修理していくというニッチなゲーム内容から,一部の界隈で話題になったといううわさが流れたかもしれない前作だったが,その最新作がついに登場したということで,今回は前作から進化した部分を中心に紹介したい。
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本作では修理依頼を電話で受けることになり,4つまで予約を入れておくことが可能だ。また,プレイヤーの仕事場となるガレージは,前作と比べて3倍ほど広くなっているため,一度に複数台の車を停めておけるようになったのも大きなポイントだ。
基本的なゲームの流れは前作と同じで,ガレージに運ばれてきた故障車を隅々までチェックし,劣化しているパーツを見つけたら新品と交換して依頼を完了するという流れだ。故障している部分は,依頼主から事前に伝えられることもあるが,そうでない場合はテストドライブを行い,劣化しているパーツを洗い出すといった作業が必要になる。
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分解できるパーツの種類は相変わらず多い。例えば,クランクシャフトベアリングキャップが劣化した車を修理するとしよう。このパーツはエンジンの心臓部にあるため,まずはエンジンヘッドを外して,スパークリングプラグを抜き,タイミングベルトやらオルタネーターやらを外して,フロントエキゾーストなんちゃらを引っこ抜いて――と書いているとキリがないので省略するが,クランクシャフトベアリングキャップを交換するだけだというのに,取り外すパーツはネジを含めて30以上もあるのだ。
ただ,車の構造に詳しい人ならば,もっと少ない工程で修理できるかもしれない。そのパーツにたどり着くまでのルートは1つだけとは限らないのだ。
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さらに,交換後は外したパーツを戻さなければならないので,エンジン周りの修理はとにかく時間と労力がかかる。そのぶん達成感も大きいわけだが,それでもエンジン関連の修理依頼が続いて舞い込んできたときは,そっと[Alt]+[F4]キーを押したくなる。
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また,本作では依頼を完了させると報酬金や経験値が手に入る。とくに経験値は,ガレージを拡張したり,工具のアップグレードに必要なので,修理の効率を上げるためにも依頼をどんどんこなしていこう。
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経験値システムの導入によってやりこみ度がグッと増した本作だが,そのほかにも「カーオークション」が追加されたことで,遊びの幅が広がった。
このカーオークションは,ガレージにパーキングを増設すると参加できるイベントだ。オークションで落札した中古車は修理して販売できるので,オークションで車を落札できる程度の資金が溜まってきたら,中古車ディーラーとして活動してみるのも面白いかもしれない。
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前作のマニアックなゲーム性はしっかりと残しつつ,新要素を取り入れて正統進化した「Car Mechanic Simulator 2015」は,やっていることは地味ながらも,一度車をいじり始めると時間を忘れて集中してしまう不思議な魅力を持った作品だ。機械いじりが好きな人にはもちろん,パーツの付け外しには頭を使うので,パズルゲームが好きな人にもオススメしたい。
ちなみに,同じゲームシステムを採用した「Farm Mechanic Simulator 2015」も配信中なので,農業機械の仕組みに興味のある人はこちらもチェックしておこう。
「Car Mechanic Simulator 2015」Steamページ(1980円)
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サイコパスの精神世界を舞台にしたホラーゲーム「The Human Gallery」
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「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,フィンランドのJesse Makkonenが手掛ける「The Human Gallery」を紹介しよう。
本作は,刺激を求めてサイコパスの精神世界に潜り込んだ画家が主人公のホラーゲームだ。精神世界から抜け出すことができなくなってしまった画家もといプレイヤーは,脱出方法を探るために精神世界をひたすら進んでいくことになる。
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ゲームは横スクロールになっており,ランタンを片手に廃虚を探索する主人公を,窓の外から覗きこむ独特のカメラワークが特徴的だ。加えて,塵や雨,白く凍る息などにあたる光はなかなかに印象的で,古ぼけた絵画の中を探索しているようだ。それは,スクリーンショットを見ただけでもビシビシと伝わってくるはず。
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現時点では,ゲームに関する情報があまり公開されておらず,完成度も20%ということで,リリースはだいぶ先の話になりそうだが,開発者ブログやGREENLIGHTのページは随時更新されていくようなので,興味のある人は“いいね”を押しつつ今後の動きに注目しておこう。
「The Human Gallery」GREENLIGHTページ
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