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ハロー!Steam広場 第208回:動物型の殺人ロボットから逃げ延びる鬼ごっこ系ホラーゲーム「CASE 2: Animatronics Survival」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,インベントリと倉庫の整理に見切りをつけ,ぐちゃぐちゃなほうがすばやくモノを探せるスキルを身につけてしまった上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第208回は,鬼ごっこ系のホラーゲーム「CASE 2: Animatronics Survival」を紹介しよう。本作は,プレイヤーをしつこく追いかけてくる動物型殺人ロボット“アニマトロニクス”から逃げ延びつつ,キーアイテムを探して脱出を目指すというゲームだ。
なお,これまで本連載では最新のタイトルを選んで紹介してきたが,週間連載という都合上,紹介するタイミングを逃して,ストアページの奥に埋もれてしまった作品も多かった。そのため,次週からはピックアップするリリース日の期間をもう少し広げて取り上げて行こうと思っている。
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動物型の殺人ロボットから逃げ延びる鬼ごっこ系ホラーゲーム「CASE 2: Animatronics Survival」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Walnutが手がける「CASE 2: Animatronics Survival」を紹介しよう。
本作は,アニマトロニクスと呼ばれる動物型殺人ロボットから逃げまわりながら,キーアイテムを探して脱出を目指すという鬼ごっこ系のホラーゲームだ。前作は本連載の特集で取り上げているが,本作はその前日譚が描かれる。主人公のジャックは,過去に大きな過ちを犯してしまった様子で,その復讐の対象とされ,アニマトロニクスが徘徊する建物に閉じ込められてしまう。
本作は,幽霊が出てくるわけでもないし,アニマトロニクスも形状自体はそんなに怖くないが,ステージの雰囲気そのものはかなりおどろおどろしい。
ゲームをスタートすると早い段階でブレーカーを落とされるのだが,ステージのコントラストが強いせいか,暗いところは本当に何も見えない。
視覚情報が乏しいと,否が応でも音に過敏になってしまう。足音を聞いて相手の位置を判断するというのは,鬼ごっこ系ホラーの鉄則でもあるので,音に敏感であること自体はいいのだが,建物の中は基本的に静まりかえっているので,ちょっとした環境音や,自分の操作ミスによって生じた音であっても,心臓が止まりそうになる。
そんな状況下なので,ただの動物を模したロボットであっても恐怖を感じてしまうわけだ。こんなの,たとえ追いかけてくるのがドラえもんであっても恐ろしく思えるだろう。
また厄介なことに,アニマトロニクスは1体だけではない。序盤からしつこくプレイヤーを追い回してくる猫型のほかにも,フクロウ型と牛型が存在する。フクロウ型は,プレイヤーが目を逸すと詰め寄ってくるので,出現した場合は,彼を視界に捉えながら移動しなければならない。牛型は,暗闇にいると襲ってくるので,うまく光源を利用しながら進む必要がある。
このように,アニマトロニクスのタイプによって対処方法が変わってくるので,彼らの特性をしっかりと見極めることが,攻略において重要になるのだ。
彼らに見つかってしまった場合は,とにかく逃げよう。ただし,プレイヤーよりもアニマトロニクス達のほうが足が速いので,大抵は捕まってしまう。捕まったときの演出はだいぶ心臓に悪いので,無理だと判断したら身構えておくといいだろう。
ちなみに本作には,そんなアニマトロニクスを操作できるマルチプレイモードが存在する。内容は,アニマトロニクスと生存者に分かれて戦うというといったものだ。生存者側は,オブジェクティブをクリアして脱出すれば勝利,アニマトロニクス側は,それを阻止できれば勝利といった具合になっている。おそらく,プレイフィールは「Dead by Daylight」に近いものになるだろう。
おそらくと書いたのは,全然マッチングできず,試せていないからだ。フォーラムを覗く限り,同じ症状のプレイヤーはほかにもいるので,もしサーバー側に問題があるのだとしたら,早めに修正してほしいところである。
薄気味悪いステージの雰囲気と,殺意あふれるアニマトロニクス達のおかげで,ホラーゲームに期待される恐怖体験をしっかりと味わえる本作。彼らがどういう条件で襲ってくるのかを把握し,うまく出し抜いてキーアイテムを入手したときの達成感はなかなかのもので,鬼ごっこ系ホラーゲームが好きな人ならば楽しめるだろう。もし,前作をプレイしていないのであれば,そちらもオススメなので,興味があればぜひ両作ともに遊んでみてほしい。
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