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今年はスター・ウォーズのゲームが2本出ておる。1本目は8月に発売された,クローン戦争末期が舞台のタクティクス「Star Wars Zero Company」じゃ。
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こうしたIPモノを遊ぶ前に前後の話をきっちり頭に入れ直しておきたくなるのはゲーマーの性というもので,ワシもその発売を控えた時期に,スター・ウォーズを順に見直しておった。そうしてエピソード1まで来たところで,やはりポッドレースの場面には見入ってしまった。
あのレースはゲームにもなっておって,1999年に「Star Wars Episode I: Racer」が,2002年には続編の「Star Wars: Racer Revenge」が出ておる。じゃが,スター・ウォーズのレースゲームはそれ以来,四半世紀近く途絶えておった。
そんな折だったこともあって,「スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー」のことも気にはなっておったのじゃが,中身までは追っておらず,あのポッドレースをそのままゲームにしたものじゃろう,くらいに思っておった。
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ところが発売されてさっそく遊んでみると,まずレースそのものの再現度に驚かされた。カメラは3種類から選べて,3つ目が機体の先端に据えた一人称視点になっておるのじゃが,これに切り替えると,岩壁や建造物のすれすれを猛スピードで抜けていく,映画で観たあの感じがそのまま味わえる。
ジャクーのコースでは,墜落したスター・デストロイヤーの残骸が走路を狭めておって,その脇をかすめるように抜けていくことになるぞい。
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しかも,乗っておるのはスピーダーなのに,なぜか懐かしい。しばらくして思い当たったのが,PS2でアホみたいに遊び込んだ「バーンアウト3 テイクダウン」や「バーンアウト リベンジ」じゃ。
ライバルに体当たりして壁へ押しやると,相手の機体が火を噴いて砕け散り,その瞬間をスローで見せるカメラに切り替わるのじゃが,これなどまさに本作のテイクダウンの演出そのものなのじゃ。
それもそのはずで,開発のFuse Gamesは,バーンアウトシリーズを手掛けたCriterion Gamesの元開発者たちが立ち上げたスタジオ。つまり本作は,スター・ウォーズ版の「バーンアウト」といっても過言ではないわけじゃな。
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走りの手触りも,まさにそれじゃ。シムレースのように行儀よくコーナーを回るのではなく,挙動はゴリゴリのアーケード寄りで,ドリフトでぐいっと向きを変え,抜けた瞬間の加速に乗ってブーストでドンと突き放し,並んできたライバルには体当たりして大破させる。
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そこにアビリティが絡んでくる。ライバルの動きを止めるもの,強力なブーストであるラムジェットの熱を冷ますもの,一定時間マシンをオートパイロットに任せられるものなどがあり,マシンには4つまで登録できる。
ラムジェットは吹かしすぎるとオーバーヒートして機体が壊れることもあるから,冷却を切るタイミングひとつで加速し続けられる距離が変わってくる。どこで何を切るかも戦略のうちで,ワシはここが本作の面白いところじゃと思った。
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さらに驚かされたのが,キャンペーンにローグライトの構造が採用されておったことじゃ。3幕構成のツアーでは,ジャクーやランタアナ,アンドー・プライム,ダーベン・アコスといった惑星を渡りながら最後の選手権レースを目指すのじゃが,その道のりにはローグライトでおなじみの枝分かれしたマップが敷かれておる。
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マスに並ぶのは,通常のレースや,一定時間ごとに最下位が脱落していくエリミネーター,一人で走るタイムトライアルなどで,どのルートを進むかは自分で選べる。
惑星を回る順番こそ固定じゃが,マップの中身はツアーのたびに入れ替わるから,毎回違う道のりになるわけじゃ。
レースでは順位に応じてクレジットがもらえ,それでパーツやアビリティを買ったりマシンの性能を上げたりしながら先へ進んでいく。
ただしツアーに参加するにはリーグの参加トークンが必要で,レースで目標を果たせないとこれを失い,すべてなくなった時点でツアーは終了となる。
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面白いのは,負けて終わっても手ぶらでは帰されんところじゃ。そのツアーで手に入れたパーツや強化こそ消えてしまうものの,マシンの基礎性能を恒久的に上げられる「チューニングポイント」は手元に残るし,ツアー開始前に最大3つまで装備しておける「特典」も,条件を満たすたびに開放されていく。
特典はセブルバをはじめとする登場人物たちから受けられるパッシブ効果で,全部で20種類用意されておる。
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負けても次は少しだけ有利な状態から走り出せるから,周回が前提の作りになっておるのじゃが,ワシにとってはその周回そのものが楽しかった。
それにしても,まさかスター・ウォーズでローグライトのレースゲームが出てくるとは思わなんだ。
乗り物はランドスピーダー,スピーダーバイク,本作で初めて登場するスキム・スピーダーの3種類から選べて,ツアーの途中にはポッドレーサーで走るイベントも挟まってくる。
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オンライン対戦も用意されておるものの,ワシはまだほとんど試せておらん。とはいえ,シングルプレイのツアーだけでも十分に遊べておるのは確かじゃ。
PS2のころ,テイクダウンを決めては夜更かししておった者なら,このスピーダーでもきっと同じ懐かしさを味わえるはずじゃ。ローグライトは好きでも,レースゲームにはしばらく手が伸びていなかった――そんなお主にも,一度触ってみてほしい一作じゃな。






























