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ハロー!Steam広場 第186回:Mount & Blade風のシステムで銃撃戦が楽しめるFPS「Freeman: Guerrilla Warfare」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,竜撃砲を撃ったりかめはめ波を撃ったりで毎日が忙しい超ハンターにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第186回は,ゲリラ勢力を組織して地域紛争を戦い抜くFPS「Freeman: Guerrilla Warfare」を紹介しよう。俯瞰視点でワールドマップを散策し,敵と接触したら専用フィールドで銃撃戦が始まるという,TaleWorldsの「Mount & Blade」を現代戦に置き換えたような内容で,食指の動く人が多そうな作品になっている。
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Mount & Blade風のシステムで銃撃戦が楽しめるFPS「Freeman: Guerrilla Warfare」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はアメリカのインディーズ系デベロッパ,KK Game Studioが手掛ける「Freeman: Guerrilla Warfare」を紹介しよう。
「Mount & BladeとArmaを掛け合わせたようなゲーム」。そんな触れ込みをSteamストアで見かけた筆者は,本能の命じるままに本作をカートへと突っ込んでいた。「Mount & Blade」は,どんなロールプレイでも受け入れてくれるその懐の深さが大好きなのだが,どうも乗馬中の操作が苦手で,戦闘となれば下に降りて遠距離から弓や弩を撃つばかり。当時から,このシステムで現代戦ができればと思いを巡らせていた。そんな筆者にとって,このゲームとの出会いは神の計らいとさえ言えるだろう。
そんな本作は,俯瞰視点でワールドマップを散策し,敵と接触したら専用フィールドで銃撃戦が始まるという,まさにMount & Bladeの現代戦版といった内容になっている。舞台となるサンドボックス型のワールドでは,4つのゲリラ勢力が地域支配をめぐって紛争を繰り広げており,プレイヤーはそこに第5の勢力として参戦するといった具合だ。
ゲームの目的は,自分以外の4勢力をすべて潰すことにある。ただ,大した兵力も武器もない序盤に,いきなりほかの勢力に喧嘩を吹っ掛けるのは自殺行為だ。当分の間は,自勢力を強化していくことが目標になるだろう。
ワールドには各勢力の拠点が点在しており,中立以上の関係であればそこで買い物をしたり,新兵を雇ったりできる。そのための資金は,Banditを狩ることで稼げるので,ワールド移動中にBanditのシンボルを見つけたら,積極的に仕掛けていこう。
戦闘パートにおける銃撃戦は,敵がギリギリ目視できるかどうかという距離で行われるので,正確に狙い撃つことは難しい。敵のマズルフラッシュが見えた場所に,とりあえず弾をばら撒くといった感じで,大ざっぱに撃ったほうが意外に当たったりする。FPSとしての感触は,「Arma」や「Operation Flashpoint」に近く,1人で突っ込んで何人もの敵を葬るといったヒーロープレイはまずできない。ただ,戦略マップを使った頭脳プレイは可能だ。
戦闘中は,[M]キーでいつでも戦略マップにアクセスできる。戦略マップでは,各部隊に細かく指示が出せるので,部隊の規模が大きくなってくれば,戦略マップで指揮しているだけで勝てることも増えてくる。
ただ,現在のバージョンでは戦略マップがとても地味なので,ずっと眺めているくらいなら前線に出て戦ったほうが数倍面白いだろう。いずれ,戦略マップの機能が充実してくれば,ストラテジーゲームとしても遊べそうな気配なので,このあたりは今後のアップデートに期待したい。
自分を含め,部隊内のメンバーは戦闘を通じてレベルが上がっていく。プレイヤーの場合は,HPや攻撃力といった基礎ステータスのほか,各種スキルを強化することで戦闘時の出撃部隊数を増やしたり,ワールドマップ上での移動速度を上げたりできる。
一方のAIのメンバーに関しては,「スナイパー部隊」や「MG部隊」といった上位クラスへのアップグレードが可能で,育てた部隊の活躍を戦場で見るのも1つの楽しみである。せっかく育てた部隊を失わないためにも,戦略マップでの指示出しは的確に行いたいところだ。
アーリーアクセスが始まったばかりのゲームなので荒削りな部分が目立つものの,リリースされてから毎日のようにアップデートが行われており,今後どのように化けていくかが楽しみである。少なくとも,Mount & Bladeと言う名前に反応するくらいの人であれば,現状でも十分に楽しめる土台はできているので,ぜひ遊んでみてほしい。
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