
無料体験版
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●2021年2月15日:Version 2.17.7137(最新版)
●2013年5月7日:Version 1.1.0
●2019年1月9日:Version 2.7.6283
●2019年1月22日:Version 2.7.6296
●2019年2月5日:Version 2.8.6427
●2019年2月13日:Version 2.8.6446
●2019年3月12日:Version 2.8.6528
●2019年3月13日:Version 2.8.6536
●2019年3月16日:Version 2.8.6546
●2019年5月21日:Version 2.8.6572
●2019年6月7日:Version 2.8.6578
●2019年6月26日:Version 2.9.6631
●2019年8月27日:Version 2.10.6751
●2019年9月4日:Version 2.10.6762
●2019年9月5日:Version 2.10.6771
●2019年9月24日:Version 2.10.6797
●2019年9月26日:Version 2.10.6799
●2019年12月09日:Version 2.11.6846
●2020年1月22日:Version 2.11.6866
●2020年6月18日:Version 2.12.6949
●2020年6月30日:Version 2.12.6955
●2020年7月13日:Version 2.12.6964
●2020年9月17日:Version 2.13.7004
●2020年9月23日:Version 2.13.7009
●2020年10月16日:Version 2.14.7040
●2020年10月21日:Version 2.14.7042
●2020年11月4日:Version 2.15.7078
●2020年11月17日:Version 2.15.7088
●2020年11月30日:Version 2.16.7094
●2020年12月4日:Version 2.16.7113
●2021年1月14日:Version 2.16.7117
※Version 2.6世代以前の情報を確認したい場合は,バージョンアップ履歴ページを参照してください。
●リリース後の大型アップデート概要
- フィンランド時間2014年6月11日:DirectX世代のベンチマーク「Sky Diver」追加
- フィンランド時間2015年3月26日:DirectX 12とDirectX 11,Mantle 1.0の各APIにおけるオーバーヘッドを比較するための要素テストである「API Overhead feature test」追加
- フィンランド時間2016年6月14日:DirectX 11世代のベンチマーク「Fire Strike」に「Stress Test」追加
- フィンランド時間2016年7月14日:DirectX 12世代のベンチマーク「Time Spy」追加(関連記事)
- フィンランド時間2018年10月8日:DirectX 12世代のベンチマーク「Night Raid」追加(関連記事)
- フィンランド時間2019年1月9日:DirectX 12世代のベンチマーク「Port Royal」追加(関連記事)
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発表時点ではx86/64版Windows専用版しか公開されておらず,その点はやや残念ながら,Futuremarkは,向こう数週間以内に,モバイルデバイス向け3DMarkも投入する計画だとしている。なお,詳細は本稿の最後にまとめたが,Androidは3.1(Honeycomb)以降,iOSは5.0以降に対応するとのことだ。
エディションは,3DMark 11から変わらず3種類。無償版の「Basic Edition」と,有償版「Advanced Edition」,そして,商用利用が可能な「Professional Edition」の3つだ。価格はAdvanced Editionが24.95ドル(※2016年7月14日リリースの「Time Spy」追加後は29.99ドル),Professional Editionが995ドルとなっている。
エディションによる違いは表1のとおりで,どのエディションでもベンチマークテストおよびデモの実行は可能だが,無償版となるBasic Editionでは,デモとテストの実行順やテスト内容の細かなカスタマイズが一切行えず,テスト結果は,常にFuturemarkのオンラインスコアサイトへ送信され,さらに詳細表示を行えないという制限がある。
一方,一般ユーザー向けの有償版となるAdvanced Editionでは,3DMarkの基本的な設定変更がすべて可能。Professional Editionでは,後述する特殊な機能が追加されるほか,報道機関がベンチマークテストに使ったり,ベンチマークテスト結果をまとめたり,あるいはショップが店頭デモに使ったりといったことが許可される。優先的な技術サポートが提供されるのもProfessional Editionだけだ。
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テストは3種類。テストごとに
対象システムが異なる
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- Ice Storm(アイスストーム):モバイルデバイスおよびエントリークラスのPC向け
- Cloud Gate(クラウドゲート):ノートPCやホームPC向け
- Fire Strike(ファイアストライク):高性能なゲームPC向け
と,対象となるシステムに合わせて,まったく異なるベンチマークテストシークエンスが用意されているのだ。Futuremarkでは,対象となっていないシステムに向けたスコアは意味がない――たとえば,ハイエンドのゲームPCで得られたIce Stormのスコアは参考にならない――としているとしているので,この点はご注意を。
このうち,PCとモバイルデバイスを横断的にテストするのに使えるのはIce Stormのみ。一方,Cloud GateとFire Strikeはx86/x64版WindowsとWindows RTシステムで実行可能とされている(表2)。
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以下,テストシークエンスそれぞれの概要をチェックしてみよう。
■Ice Storm
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Android版とiOS版ではOpenGL ES 2.0を用いるが,テクスチャ圧縮技法は(AndroidおよびiOS標準の)ETC(Ericsson Texture Compression)にのみ対応。GPUメーカー独自のテクスチャ圧縮法には対応しない。
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Ice StormはグラフィックスカードメーカーのGALAXY Microsystemsがスポンサーに入っており,デモではそこかしこに「GALAXY」のロゴが出てくる |
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Graphics test 1より |
テストシークエンスは「Graphics test 1」「Graphics test 2」「Physics Test」の3つ。Graphics test 1は頂点性能を見るもの,Graphics test 2はピクセル性能を見るもの,「Physics test」はCPUによる物理演算性能を見るものとなっており,物理演算ライブラリにはオープンソースの「Bullet Physics」が使われている。
光源処理は単純な1パスのもののみ。シェーダはBlinn Phongシェーディングが利用されている。いわゆるHDR的な光源処理も行われており,これも特徴といえるだろう。
■Cloud Gate
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ともあれ,Cloud GateはDirectX 10レベルのグラフィックス機能を使って作られたテストだ。エンジン自体は,次に説明するFire Strikeと同じものだが,Ice Stormと同様に,DirectX 11上でDirectX 10相当の機能だけを利用したものになっている。デフォルト解像度は1280×720ドットで,Ice Stormのような表示解像度の変更処理は行われない。
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![]() Graphics test 2より |
![]() Physics testより |
「いまさらDirectX 10レベルのゲーム性能を計測してどうするんだ」と疑問を持った人はいるかもしれないが,要は,「DirectX 11の機能自体はサポートしているが,DirectX 11の機能をフルに使ったゲームをプレイするのは苦しい」環境に向けたテストというわけである。
■Fire Strike
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3DMark 11ではキャラクターが登場しなかったのに対し,今回は見た目の異なる2体が登場したことで,全体から受けるイメージは3DMark 11から大きく変わっている |
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Fire Strikeのスポンサーは,PCパーツやノートPCで知られるMSI。デモ中,そこかしこに同社のロゴが映る |
テストは先の2つと異なり4パート。「Graphics test 1」ではジオメトリ処理と光源処理に重点が置かれ,「Graphics test 2」ではGPUベースのパーティクルおよびパーティクル光源に重点が置かれている。
「Physics test」はこれまで同様,CPUによるものだ。Fire Strikeだけに用意される「Combined test」では,Graphics test 1&2の内容に,テッセレーションや流体シミュレーション,ボリューメトリックライトなどを加え,GPUとCPU双方に高い負荷をかける構成がとられている。
![]() Graphics test 1より |
![]() Graphics test 2より |
![]() Physics testより |
![]() Combined testより |
もう1つFire Strikeで注目したいのは,3DMark 11から引き続いてプリセットが用意されていることだ。Basic Editionでは「Default」プリセットでの実行となるが,Advanced Edition以上では,より高い解像度&グラフィックス設定になる「Extreme」プリセットも用意されるのである。
なお,Extremeは,マルチGPU構成や,将来のGPUに向けて用意されているプリセットとのことだ。
インストール方法はごく簡単
64bit版と32bit版が用意される
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3DMarkは英語版のソフトウェアで,当然のことながらインストーラも英語だが,特段難しいことはないだろう。64bit版と32bit版のバイナリが用意され,64bit環境では64bit版が,32bit環境では32bit版が自動的に用意される仕様となっており,64bit環境に限り,インストール時にカスタムセットアップを選んでおけば,32bit版バイナリもインストールできるというのも,3DMark 11から変わっていない。
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というわけで,下に示したのがセットアップ直後,初回起動時のメインメニューだ。3DMarkはひとまずBasic Editionとして立ち上がってくるので,Advanced EditionやProfessional Editionのアップグレードキーを購入済みなら,「Enter your upgrade key here」の枠に入力して[Register]ボタンを押そう。購入したい場合は[Upgrade]ボタンを押せば,販売サイトへのリンクがWebブラウザで立ち上がる。
一方,Basic Editionのまま実行したい場合は,このメニューから[Run all tests]ボタンをクリックすれば手っ取り早く全テストを実行可能だ。
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たとえば「TESTS」タブでは,3つ用意されたテストスイートを個別に実行するとか,「CUSTOM」タブでは解像度やアンチエイリアシングなどなど,テストにあたっての個別設定を変更するといったことができるようになっている。
というわけで,テストスイートを実行し,すべてが終わると,計測後,スコアが「RESULTS」タブに表示される。スコアといっしょに,フレームレートとGPU温度,CPU温度の推移も参考としてグラフで示されるのが,新世代3DMarkの特徴といえそうだ。また,タブのすぐ下に用意された[View run details]ボタンをクリックすると,別ウインドウでシステム情報なども確認できる。
なお,Basic Editionの場合,スコアはオンラインでのみ閲覧可能。テストが終わると,スコアはオンラインの集計サーバーに送られ,そちらで確認できるようになる。
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![]() [View run details]ボタンをクリックすると,別ウインドウで,各種測定データの推移およびシステム情報をチェックできる |
![]() Basic Editionだと,スコアはメインメニュー内でチェックできない。Webブラウザを使って確認することとなる |
そのほか3DMarkには,製品のバージョン情報を確認したり,基本設定を変更したりできる「HELP」タブ,そして,Professional Editionには,同エディション専用の設定項目である「PROFESSIONAL」タブが用意されている。このあたりは基本的に,3DMark 11から変わっていない印象だ。
![]() HELPタブ。3DMarkの基本動作設定を行ったり,バージョン情報を確認したりすることが可能だ |
![]() PROFESSIONALタブ。特定フレームを描き出したり,テスト結果をXMLファイルに書き出したりできる |
「新世代3DMarkが本領を発揮するのは,AndroidやiOS,Windows RTに対応してから」という気もするが,何はともあれ,「ド」がつく定番3Dベンチマークテストの最新作なので,一度は実行してみてはどうだろうか。
●4Gamerによるテスト実行結果
※テストレポートを参照してください
バージョンアップ履歴
■Version 2.7.6283
フィンランド時間2019年1月8日公開のメジャーアップデートで,リアルタイムレイトレーシング対応テスト「Port Royal」,そして同テストベースのストレステストが追加となった。新テストは有料となっており,一般ユーザー向け有償版「Advanced Edition」の既存ユーザー向けアップグレード価格は2.99ドルだ。新規にAdvanced Editionを購入する場合の価格は従来どおりの29.99ドルとなっている。
●Version 2.7.6283の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- Port RoyalベンチマークとPort Royal Stress Test追加
■Version 2.7.6296
メジャーアップデート後恒例となるバグ潰し版リリースが,フィンランド時間2019年1月21日付けでリリースとなった。マイナーアップデートという位置づけで,ベンチマークテスト結果のスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.7.6296の新要素(Basic Edition)
- 3DMarkホームメニューで推奨ベンチマークを表示するアルゴリズムの改善
●Version 2.7.6296で解決した問題(Basic Editon)
- 「オプション」にある「デモオーディオ」切り換えスイッチにおける問題(※有効/無効の切り換えが正常に機能しなかった問題の修正と思われるが,詳細は明らかになっていない。原文は「Fixed the Demo Audio setting on the Options screen.」)
●Version 2.7.6296で解決した問題(Advanced EditionにおけるPort Royalテスト)
- 高解像度時にアーティファクト(artifact,開発者の意図と異なる描画結果)が発生する問題
- 透明なサーフェスが反射を正しくマスクしない問題
- 「カスタム実行」で「透過を無効化」を「はい」としたとき,サーフェスを構成する要素のレンダリングがおかしくなる問題
- 「カスタム実行」で「ループを有効化」を「はい」としたときの問題(※詳細は明らかになっていない。原文は「Fixed the Enable Looping setting for Custom runs.」)
- 「カスタム実行」から設定変更を行った状態からのデモ実行においてレイトレースドフォトンマップ(Ray Traced Photon Mapping,光源から光子をばらまいて,オブジェクト表面に明るさをマッピングする手法)が標準で使われていなかった問題
■Version 2.8.6427
フィンランド時間2019年2月4日,予告どおり,「Port Royal」ベンチマークの拡張が入った。今回のアップデートでは,Advanced EditionおよびProfessional Editionで,NVIDIAの「Deep Learning Super Sampling」(関連記事,以下 DLSS)に対応したFeature test(機能テスト)「NVIDIA DLSS feature test」(以下,NVIDIA DLSS機能テスト)が利用可能になっている。
なお,NVIDIA DLSS機能テストは,Port Royalのリソースを利用するテスト項目なので,実行にはPort Royalを購入しておく必要がある。そのため,無料版のBasic Editionや,Advanced EditionでもPort Royalを未購入の場合は実行できない。
Version 2.8.6427を導入すると,Benchmarkメニューの下側にある機能テスト欄にNVIDIA DLSS機能テストという新項目が追加になる。
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NVIDIA DLSS機能テストをクリックすると,テストの設定に画面が遷移して,「詳細」タブにテストの説明と出力解像度の設定が,「Image Quality Tool」(画質ツール)タブにはより細かい設定が用意されていた。
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テストを実行すると,同じシークエンスをDLSSが無効な状態と有効な状態とで描画して,フレームレートの違いを計測できる。Professional Editionであれば,
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Port Royal以外のテストでスコアに影響する変更は入っていないとのことだ。
●Version 2.8.6427の新要素(全エディションに共通)
- Benchmarkメニューにフィルタリング機能追加
●Version 2.8.6427の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- NVIDIA DLSS機能テストを追加
- Port Royal Version 1.1におけるマルチGPUサポートの改善
■Version 2.8.6446
フィンランド時間2019年2月12日,バージョン2.8.6446が登場した。新要素が1つ,問題点の修正が1つというマイナーアップデートとなっており,ベンチマークスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.8.6446の新要素(全エディションに共通)
- Option(オプション)メニューにおけるライセンス情報の表示法改善(※ただし,見ためで何かが変わったようには思えないため,内部的なアップデートという可能性がある)
●Version 2.8.6446で解決した問題(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- API Overhead feature testにおいてDirectX 12の実行が必須となっていた問題
(※テストはDirectX 11システム上で動作し,サポートされていないAPIはスキップするようになったとのこと)
■Version 2.8.6528
フィンランド時間2019年3月11日,マイナーアップデートとなるバージョン2.8.6528を公開した。マイナーアップデートの通例どおり,スコアに影響のある変更はないとのことだ。具体的な内容は以下のとおりとなる。
●Version 2.8.6528の新要素(全エディションに共通)
- ラテン文字(ラテンアルファベット)以外を含むフォルダ名がインストールパスとして指定された場合に警告を発してインストールを禁じる機能の追加
●Version 2.8.6528の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- 今後登場するNVIDIA製ドライバソフトとの互換性を維持するため,「Port Royal」ベンチマークと「NVIDIA DLSS feature test」を更新
■Version 2.8.6536
フィンランド時間2019年3月11日公開のバージョン2.8.6528で生じたユーザーインタフェース周りの問題に対策する緊急アップデートが入った。マイナーアップデートなので,スコアに影響はないとのことだ。
●Version 2.8.6536の新要素(Advanced Edition)
- ライセンス登録解除時の処理を改善
●Version 2.8.6536で解決した問題(全エディションに共通)
- Optionsにある言語選択のドロップダウンリストで,英語とドイツ語以外の言語が選択できなくなっていた問題
●Version 2.8.6536で解決した問題(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- カスタム設定でテストを長期間繰り返し実行した場合,まれに生じていた問題(※詳細は明らかになっていない。原文は「Fixed a rare issue that could occur when looping a test with custom settings over an extended period.」)
■Version 2.8.6546
1週間で3回めとなるアップデートがフィンランド時間2019年3月15日付けで入った。「3度めの正直」とされる今回もマイナーアップデートだ。ベンチマークテスト結果への影響はないという。
●Version 2.8.6546で解決した問題(全エディションに共通)
- Port RoyalベンチマークもしくはNVIDIA DLSS feature testでアップデートする必要が生じたとき,アップデートのプロンプトで「Update all」をクリックするとエラーが発生することのある問題
■Version 2.8.6572
フィンランド時間2019年5月20日,バージョン2.8.6572が公開となった。
新要素が2つだけのマイナーアップデートで,通例どおり,スコアに影響のある変更はないとのことだ。具体的な内容は以下のとおり。
●Version 2.8.6572の新要素(全エディションに共通)
- ライセンスキーのチェックで,アルファベットの大文字と小文字を区別しないようになった
●Version 2.8.6572の新要素(Advanced Edition)
- Custom Run実行時の結果表示画面を改善(※詳細は未公開)
■Version 2.8.6578
フィンランド時間2019年6月6日,マイナーアップデートとなるバージョン2.8.6578が公開となった。変更があったのはAdvanced Editionだけで,マイナーアップデートの通例どおり,スコアに影響のある変更はないとのことだ。
具体的な内容は以下のとおりとなる。
●Version 2.8.6578の新要素(Advanced Edition)
- 今後登場するハードウェアおよびドライバソフトとの互換性を維持するため,「Port Royal」ベンチマークにおけるDirectX 12リソースの処理を更新
- Custom Run実行時の結果表示画面を改善(※詳細は未公開)
■Version 2.9.6631
フィンランド時間2019年6月25日,バージョン2.9.66631が公開となった。
本バージョンは,予告どおり,新しい機能テストである「PCI Express feature test」を追加するもので,PCI Expressの帯域幅における違いを計測するためのものだ。基本的にはマイナーアップデートという扱いのようで,既存のテストには手を加えていないようなので,スコアの変動もないと思われる。
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なお,新テストを実行できるのはAdvanced EditionとProfessional Editionのみである点には注意してほしい。
●Version 2.9.6631の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- PCI Express feature testを追加
■Version 2.10.6751
フィンランド時間2019年8月26日,初の2.10世代となるバージョン2.10.6751が公開となった。
本バージョンは,新しい機能テストである「VRS feature test」(VRS機能テスト)を追加するもので,Windows 10の新機能であるVariable Rate Shadingの処理性能を確認できる。
なお,VRS feature testを実行できるのは,Advanced EditionとProfessional Editionのみで,Turing世代のNVIDIA製GPUか,Ice Lake世代のIntel製CPUを搭載するPCが必要だ。新テストの詳細は,説明記事をチェックしてほしい。
「3DMark」のバージョン2.10.6751に「Variable Rate Shading」のテスト機能が実装される。実行にはTuring世代GPUかIce Lake世代CPUが必要

フィンランド時間2019年8月26日,ULは,「3DMark」の新バージョンとなるバージョン2.10.6751をリリースした。本バージョンは,Windows 10の新機能「Variable Rate Shading」の処理性能を検証する新テスト「VRS feature test」が,Advanced EditionとProfessional Editionに追加となったのが見どころである。
VRS feature test以外では,「Night Raid」ベンチマークにおける問題を修正しているとのこと。ベンチマークスコアは影響を受けないそうである。
●Version 2.10.6751で解決した問題(全エディションに共通)
- Night Raidベンチマークで生じるまれな問題(※詳細は未公開)
●Version 2.10.6751の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- VRS feature testを追加
■Version 2.10.6762
フィンランド時間2019年9月3日,バージョン2.10.6762を公開した。Time Spyテストにおけるまれな問題を修正したというマイナーアップデートで,スコアに影響のある変更はないとのことだ。
●Version 2.10.6762で解決した問題(全エディションに共通)
- Time Spyベンチマークで生じるまれな問題(※詳細は未公開)
■Version 2.10.6771
フィンランド時間2019年9月3日に公開となったバージョン2.10.6762で生じた「Time Spy Stress test」が起動できないという問題に対処したバージョン2.10.6771が公開となった。マイナーアップデートの通例どおり,ベンチマークスコアに影響はない。
●Version 2.10.6771で解決した問題(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- Time Spy Stress testが起動できなくなっていた問題
■Version 2.10.6797
フィンランド時間2019年9月24日,バージョン2.10.6797が登場した。Basic Editionで,アップグレードのボタンリンクを修正しただけのマイナーアップデートとなっており,ベンチマークスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.10.6797で解決した問題(Basic Edition)
- Basic Editionにおけるアップグレードボタンのリンクに生じていた問題
■Version 2.10.6799
フィンランド時間2019年9月26日,バージョン2.10.6799が公開となった。Steam版3DMarkに修正を加えたマイナーアップデートとのことだが,内容の詳細は明らかになっていない。Version 2.10.6797で行った修正を,Steam版にも適用したということだろうか。
4Gamerで配布しているスタンドアロン版に変更はないとのことだが,Steam版に合わせてバージョンが更新されたようである。当然ながら,スコアに影響のある修正もないとのことだ。
●Version 2.10.6799で解決した問題(Steam版)
- 詳細未公開
■Version 2.11.6846
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初のバージョン2.11世代となる今回は,Version 2.10.6751で導入となった「VRS feature test」(VRS機能テスト)を拡張して,新たに「Tier 2 test」と称するテストモードを実装したのがトピックである。
なお,VRS feature testを使用できるのはAdvanced EditionとProfessional Editionで,新しいTier 2 testを実行できるのは,NVIDIA製のTuring世代GPUを搭載するPCのみだ。
VRS feature testについては,実装時の紹介記事を参照してほしいが,ごく簡単に言えば,必要に応じてシェーダで計算するピクセルの解像度を変更しながら描画するDirectX 12の機能である。
Version 2.10.6751で導入されたVRS feature test(現Tier 1 test)は,ドローコールごとに計算するピクセルの解像度を変更していた。一方,新しいTier 2 testでは,1度のドローコール内で異なる解像度でのレンダリングを行えるようになったという。これにより,より柔軟で細かいVRSの制御が可能となるそうだ。
ULによると,Tier 2 testでは,影の部分や細かいディテールが少ない部分で,低い解像度でのレンダリングを行っているという。
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VRS無効状態と有効状態の4K解像度画像を以下に掲載しておくので,興味のある人は参照してほしい。パッと見では見分けが付かない――それがVRSの意図である――が,よく見比べると,車のルーフや右側の影などでVRS有効状態はディテールが甘くなっているのが分かると思う
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Tier 2 testの追加以外では,リザルト画面を表示する前にベンチマークがクラッシュすることのあった問題が解決したそうだ。アップデートによるスコアへの影響について,ULは言及していないのだが,Tier 2 test以外はスコアに対する影響がないと考えていいと思われる。
●Version 2.11.6846の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- VRS feature testにTier 2 testを追加
●Version 2.11.6846で解決した問題(全エディションに共通)
- リザルト画面を表示する前にベンチマークがクラッシュすることのあった問題
●Version 2.11.6846で解決した問題(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- ハードウェア監視データの同期に関する問題(※詳細は未公開)
■Version 2.11.6866
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マイナーアップデートの通例どおり,ベンチマークスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.11.6846の新要素(全エディションに共通)
- 繁体字中国語に対応
■Version 2.12.6949
フィンランド時間2020年6月16日,バージョン2.12.6949が登場した。本バージョンにおけるポイントは,Advanced EditionおよびProfessional Editionにおいて,テストを行うシステムに複数のGPUやディスプレイが存在する場合,テスト対象を選択しやすいようにUIを改良したというところだ。
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そのほかに,ハードウェアの動作状態を記録するモニタリング機能で,CPUおよびGPUの平均動作クロックや平均温度を表示するようになるといった改良や,バグの修正も行われたとのことだ。
マイナーアップデートの通例どおり,ベンチマークスコアへの影響はない。
●Version 2.12.6949で解決した問題(全エディションに共通)
- DirectX 12テストのDemo Audio設定に生じていた問題(※問題の詳細は未公開)
●Version 2.12.6949の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- DirectX 12テストおよび機能テストの「詳細」タブに,レンダリングデバイスやディスプレイを選択する機能を追加
- テスト中のハードウェアにおける動作状態のモニタリング機能に,CPUおよびGPUの平均動作クロックや平均温度の表示を追加
■Version 2.12.6955
フィンランド時間2020年6月25日,バージョン2.12.6955を公開した。Version 2.12.6949で加わった複数のGPUからベンチマークテストの対象とするものを選ぶ機能に不具合があり,まれにエラーメッセージが表示される問題を修正したというマイナーアップデートである。スコアに影響はないとのことだ。
●Version 2.12.6955で解決した問題(全エディションに共通)
- DirectX 12テストおよび機能テストの「詳細」タブで,レンダリングデバイス(※GPU)を選択するとき,まれに「No
DXGI ada pter with given LUID found」のエラーメッセージが表示されることのあった問題
■Version 2.12.6964
フィンランド時間2020年7月7日,バージョン2.12.6964を公開した。GPU選択機能に関連した不具合や,Windows 10 on ARM搭載PC上で生じる問題を修正したというマイナーアップデートで,スコアに影響のある変更はないとのことだ。
●Version 2.12.6964で解決した問題(全エディションに共通)
- GPU選択機能でまれに「Mandatory JSON value int64 member
"dxgi_ adap ter_ luid" has invalid type.」というエラーメッセージが表示されることのあった問題 - Windows 7搭載PCで推奨テストとしてTime Spyを提示していた問題
- Windows 10 on ARM搭載PCで不適切なテストを推奨として提示していた問題。今後,これらのPCでは,常にNight Raidが推奨となった
- Windows 10 on ARM搭載PCでは,GPU選択機能を無効化した。これらのPCには,複数のGPUを搭載する製品がないためとのこと
■Version 2.13.7004
フィンランド時間2020年9月17日,バージョン2.13.7004が登場した。NVIDIAのGeForce RTX 30シリーズに合わせて登場した本バージョンは,Advanced EditionおよびProfessional Editionの「NVIDIA DLSS機能テスト」において,「DLSS 2.0」に対応したことが,大きなポイントとなっている。
新しくなったNVIDIA DLSS機能テストでは,Quality,Performance,Ultra Performanceという3種類の品質モードを選択できるようになり,DLSSによる画質設定を変えることで,描画性能がどれくらい影響を受けるかを確認できるわけだ。
そのほかに,Time SpyおよびTime Spy Extremeにおいてデモをクラッシュさせていた問題も解決しているとのこと。既存のテストに新しい動作モードを追加したマイナーアップデートであるため,ベンチマークスコアへの影響はないそうである。
●Version 2.13.7004で解決した問題(全エディションに共通)
- 通常とは異なるデスクトップの解像度を使用したり,4K解像度で表示スケールを175%に設定したりすると,Time SpyおよびTime Spy Extremeにおいてデモがクラッシュすることのある問題
●Version 2.13.7004の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- NVIDIA DLSS機能テストに,3種類の品質モードを追加
■Version 2.13.7009
フィンランド時間2019年9月22日,バージョン2.13.7009が公開となった。バージョン2.13.7004に存在したGPU選択機能に関する小さな問題を修正したマイナーアップデートとのことで,修正の詳細は明らかになっていない。当然ながら,スコアに影響もないとのことだ。
●Version 2.13.7009で解決した問題(全エディションに共通)
- GPU選択機能に存在した問題(詳細未公開)
■Version 2.14.7040
フィンランド時間2020年10月15日,バージョン2.14.7040が公開となった。
本バージョンのトピックは,新たなクロスプラットフォームテストとなる「Wild Life」および「Wild Life Stress Test」を実装したことにある。
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Wild Lifeについては,別途掲載した紹介記事を参照してほしいが,このテストを実行できるのはAdvanced EditionとProfessional Editionで,Basic Editionでは実行できないことに注意してほしい。
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なお,ULによるアップデート情報には,Wild Lifeの実装以外の新要素や改善点は書かれておらず,既存のテストには手を加えていないようである。そのため,ベンチマークスコアにも影響は出ないと見てよさそうだ。
●Version 2.14.7040の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- Wild LifeおよびWild Life Stress Testを追加
■Version 2.14.7042
フィンランド時間2020年10月20日,バージョン2.14.7042が登場した。本バージョンは,「NVIDIA DLSS機能テスト」を開始できないことのある問題を修正したマイナーアップデートである。それ以外に変更点はなく,ベンチマークスコアにも影響は与えないとのことだ。
●Version 2.14.7042で解決した問題(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- NVIDIA DLSS機能テストを開始できないことのある問題
■Version 2.15.7078
フィンランド時間2020年11月4日,バージョン2.15.7078が登場した。AMDのRadeon RX 6000シリーズ発売に先駆けて登場した本バージョンは,Advanced EditionおよびProfessional Editionに「DirectX
そのほかに,「Night Raid」ベンチマークにおいて生じていた複数の問題も解決しているとのこと。ULは明言していないものの,新テストとNight Raid以外についての言及はないので,通例どおりであれば,それ以外のテストにおけるベンチマークスコアへの影響はなさそうだ。
●Version 2.15.7078の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- DirectX Raytracing feature testを追加
●Version 2.15.7078で解決した問題(全エディションに共通)
- Night Raidベンチマークにおける以下の問題
・ロード画面が表示される前に画面が真っ白になる
・テスト中の照明で意図とは異なる描画が生じていた
・アプリケーションが稀にクラッシュする
・ArmアーキテクチャのSoCを採用する環境で稀にクラッシュする
■Version 2.15.7088
フィンランド時間2020年11月16日,バージョン2.15.7088が公開となった。GPUを識別する機能を改善したマイナーアップデートとのことで,修正の詳細は明らかになっていない。ベンチマークスコアに対する影響もないとのことだ。
●Version 2.15.7088で解決した問題(全エディションに共通)
- GPUを識別する機能を改善(詳細未公開)
■Version 2.16.7094
フィンランド時間2020年11月26日,バージョン2.16.7094が登場した。
別途掲載した紹介記事にあるとおり,本バージョンでは,ベンチマーク結果のリザルト画面が一新されて,似たような構成のPCによるスコアの平均値や中央値と測定結果を比較できるようになったのが大きなポイントである。
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なお,ULは新しいリザルト画面以外については何も言及していないので,ベンチマークスコアへの影響はないと思われる。
●Version 2.16.7094の新要素(全エディションに共通)
- リザルト画面を変更して,似たような構成のPCによるスコアと比較できる機能を追加
●Version 2.16.7094の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- リザルト画面で,実際のゲームにおける予想フレームレートを示す機能を追加
■Version 2.16.7113
フィンランド時間2020年12月3日,バージョン2.16.7113が登場した。本バージョンは,バージョン2.16.7094で導入された新しいリザルト画面における問題を修正したというマイナーアップデートである。例によってスコアに影響はないとのことだ。
●Version 2.16.7113で解決した問題(全エディションに共通)
- リザルト画面における重要度の低い問題(※詳細は未公開)
●Version 2.16.7113の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン5.34に更新
■Version 2.16.7117
フィンランド時間2021年1月14日,バージョン2.16.7117が登場した。
別途掲載した記事にあるとおり,本バージョンでは,
なお,2つのテストを削除したこと以外の変更点はとくに言及されていないので,ベンチマークスコアへの影響はないとみてよさそうだ。
●Version 2.16.7117の新要素(全エディションに共通)
- Sky Diverテストを削除
●Version 2.16.7117の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- API Overhead feature testを削除
■Version 2.17.7137
フィンランド時間2021年2月11日,バージョン2.17.7137が登場した。
別途掲載した紹介記事にあるとおり,本バージョンは,新しい要素テストである「3DMark
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ULは,新テストの実装以外については何も言及していないので,通例どおりであれば,ベンチマークスコアへの影響はなさそうである。
●Version 2.17.7137の新要素(Advanced EditionおよびProfessional Edition)
- Mesh Shader feature testを追加
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