2026年10月29日,バンコクのQueen Sirikit National Convention Centerで開幕したgamescom asia x Thailand Game Show 2026の会場で,運営会社ASAP CorporationのAdicharth Sakulvoratham氏に話を聞き,デモを見せてもらった。
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本作の主人公は,高利貸しに借金をしているタクシー運転手だ。夜の街で客を見つけては目的地まで運び,稼いだ金を返済に回さなければならない。
客を乗せて走っているあいだに,幽霊を見るなどのホラー演出が起きる。Sakulvoratham氏は本作をタクシーシミュレータ型のホラーゲームだと説明し,RPGの要素も強めていきたいと話していた。
舞台になるバンコクの街は,実在の場所をもとに作ってあるそうだ。
画面には高利貸しへの返済に充てる所持金のほか,体力と正気度のゲージが並んでいる。これらがRPGらしい要素として用意したものだという。
街を流していると,客のいる場所が黄色いアイコンで示される。拾った客を目的地まで送り届けると料金が入り,次の客を探しにまた走り出すという流れになっている。この説明だけだと「クレイジータクシー」と同じだが,本作では途中で幽霊のようなものに出くわす。また,バックミラーに,やたらと顔色が悪い,死んでから時間が経っているような人が映ることもある。
開発元のRiFF Studioは本来,映画やシリーズもののアニメーションを手がけるスタジオだ。社内にUnreal Engineを扱えるスタッフが何人かいて,彼らが自社IPのゲームに取り組み始めた。本作がその第1作にあたる。
映画のような画作りのアニメーションがスタジオの持ち味で,本作のグラフィックスにもそれを持ち込んでいるという。開発が始まったのはおよそ半年前。デザインやモデル制作といったプリプロダクションも含めての話だ。
本作に関わっているのは40〜50人ほど。モデル制作のチームをまるごと抱えているうえ,アートやアニメーションの担当者も加わっているので,なかなかの大所帯になっている。
開発はまだかなり早い段階で,パブリッシャを探しているところだという。
本作の世界観は,RiFF Studioが2025年9月にYouTubeで公開したアニメーションのティザー映像から読み取れる。
これは,映画やシリーズ向けのティザーとして,タイ文化省の文化振興局とタイ創造文化庁(THACCA)の助成を受けて作られたものなので,ゲームの映像ではない。だが主人公がバンコクを走るタクシー運転手である点は共通しており,同じ世界の物語だという。
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映像はラジオ番組の語りで進んでいく。バンコクには何万本もの細い路地が迷路のように走っていて,その中には名前のないものや,地図にすら載っていないものもある,という話から始まる。
番組に寄せられた噂によれば,Lat Phrao,Huai Khwang,Bang Kapiといった地区で,夜中に人が消えているらしい。消えた人々は出口のない別の世界に迷い込み,誰ひとり戻ってこなかったのだという。
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タクシーの後部座席には,長い黒髪の女性が乗っている。運転手はラジオのチャンネルを変えようかと尋ねるのだが,女性はそのままでいいと断る。
やがてスマートフォンのナビがインターネットにつながらなくなり,タクシーは霧の立ち込める道へ入っていく。
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霧の先にいたのは,タクシーを見下ろすほど巨大な怪物だった。
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ブースに掲げられていたゲームのキービジュアルにも,寺院の見える街並みを走る黄色いタクシーと,赤い犬の群れ,そして手足の長い巨大な怪物が描かれていた。実在する路地を走る設定は,バンコクを知る人ほど怖く感じられるかもしれない。
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