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「The Last Debut」は,タイのアイドルサバイバル番組を裏方として仕切るゲームだ。バンコクで開かれていたイベント「gamescom asia x Thailand Game Show 2026」会場の「Thai Pavilion」に本作を出展していたパブリッシャGAMEINDYのNichaphat Direkwattanachai氏に話を聞いた。
開発はDebuzが手がけ,GAMEINDYが販売を担当する。GAMEINDYは開発者やゲームデザイナー,マーケティングや管理の担当者を含めて約70人の会社で,Direkwattanachai氏はビジネスチームに所属しているという。
プレイヤーが就くのは,ショーランナー(番組制作の総責任者)という立場だ。会場で配られていたチラシにも「You Are Not the Idol. You Are the Showrunner.」と大きく書かれていた。
舞台はYINDYレーベルが次のT-POP(タイのポップス)グループを探すオーディション番組「NXT Project」だ。デビューを夢見る5人の練習生にとって,これが最後のチャンスになるという。
ステージに立つのは彼らで,プレイヤーは演出を決め,カメラを選び,スタッフを率い,舞台裏で起きる揉めごとを収める。
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Direkwattanachai氏の説明で面白かったのは,放送で何を流すかの判断だ。メンバー同士の親密な場面,いわゆるBL的なやりとりを流してもいいし,口論している様子を流して視聴率を稼いでもいい,というのだ。
だが,やりすぎればメンバーがストレスを抱え,アイドルを辞めたいと言い出す。そうなればゲームオーバーになるので,番組のすべてを管理してバランスを取るのがプレイヤーの仕事になる。
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放送中の画面には「TRUST」と「BANRATE」のゲージがあり,右側には5人それぞれの「ACTOR ENERGY」が並ぶ。100%のメンバーもいれば10%まで落ち込んでいるメンバーもいて,なかなか危うい番組運営のようだ。
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本作は,FMV(フルモーションビデオ)と呼ばれるジャンルのタイトルだ。あらかじめ用意した映像で物語を見せ,プレイヤーの選択に従って展開が分かれていく。
FMVというと俳優が演じる実写作品を思い浮かべる人も多いかもしれないが,本作はアニメ調のイラストを動かして場面を描いており,この絵は生成AIで作っているという。
ステージのパフォーマンス中は,カメラアングルをリアルタイムで切り替えられる。決定的な瞬間を押さえ,メンバー全員に出番を作れば視聴率が上がる仕組みだ。
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選んだ行動によって人間関係や物語は分岐し,エンディングも複数用意されている。華々しくデビューして終わることもあれば,生放送中に番組が崩壊することもある。
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番組を支えるスタッフも育てられる。Creative,PR,Productionの3チームを強化すると番組の質が上がり,トラブルにも対処しやすくなるそうだ。
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本作の発売日はまだ決まっていない。今回の出展では,プルーフオブコンセプト(構想が受け入れられるかを確かめる試作)を見せて来場者の反応を集めるのが目的だという。
ウィッシュリスト登録者が十分に集まれば,体験版を作り,製品版に進む計画だ。プロジェクトが始まったのは2026年の3月か4月ごろだそうで,半年あまりで会場に出せるレベルまで仕上げたことになる。
GAMEINDYは本作のほかにも,取材の前日にホラー系の間違い探しゲームをリリースしたばかりだという。
対応言語は英語,タイ語,日本語,簡体字中国語の4つを予定している。日本語で遊べる日が来るかはウィッシュリスト登録者の数次第なのだろう。
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