第22回「ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター」
怪物狩りを生業とする異能の剣士“ウィッチャー”。そのひとりであるリヴィアのゲラルトは、我が子のように育てた少女シリの行方を追っていた。彼女に迫るのは、異界から現れる亡霊の騎兵団“ワイルドハント”。戦火に揺れる北方諸国を舞台に白狼の旅が始まる。
人間界のゲームに心奪われた魔王・赤城朱音(あかしろ あかね)。目つきも口調も悪いが実はお嬢様な龍恩寺凛(りゅうおんじ りん)。ボードゲームとミニチュアが大好きな天然ギャル・新山穂香(にいやま ほのか)。――そこは私立四亀学園。放課後の空き教室には,今日も3人の姿があった。
ついに「ウィッチャー3」始めたんだ〜。
へー。って、「ウィッチャー3」を?
そんなバカな……もう発売から11年じゃぞ。
Switchにも次世代機にも移植されまくったあの傑作を?
令和にもなってゲラルトの湯上がりつるつる卵肌を拝んでおらんかったのか!
存在は知ってたの! あえて、熟成させてただけなの!
熟成ってワインかよ。
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だって、ゲラルトって怪物狩りのプロで、ウィッチャーの中でもつよつよの“最強おじ”でしょ?
間違ってはおらんな。
そんな人を生半可な気持ちで操作してボコボコにされてたら、ゲラルトの格が下がっちゃうじゃん。最強おじにかっこ悪い死に様はさせられないよ。
あー、ロールプレイの心情的な?
だからいろんなゲームで修行して、ゲラルトに見合う腕前になるまで我慢してたの。そしたらちょうどリマスターが出たから、いよいよかなって。
いや、こじらせすぎじゃろて。
それにほら、このゲームCERO Zじゃん?
あぁ〜!(ワシ500歳だから気にしてなかった)。
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で、満を持して挑んでどうだった?
ゲラルトの「豚ども進め。豚足を動かせ」ってセリフが最高だった。
かっかっか! 山路和弘のシブメンボイスにかかれば、どんな悪態もご褒美じゃ!
だよね! 豚になった村人を救うサブクエ「愚者の黄金」をリプレイして、もう一回罵られたいもん。
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もっとマシな感想はねぇのか。
遊ぶ前までは怪物退治をしまくるザ・洋ゲーのアクションRPGだと思ってたの。でも、実際遊んでみたら全然違ったなって。
ほう?
怪物との戦いを楽しむんじゃなくって、ウィッチャーの視点で人間同士のドラマを見て回るオープンワールドゲーなんだなって。ていうか、ここまでサブクエをやりまくるゲームだなんて思ってなかったよ!
わかりみ〜。てかさ、野良の怪物を倒したところで経験値は全然入らなくて、クエストをこなさないとレベルが上がらないんだよな。
そうなの! 怪物退治屋らしく人々の困りごとを解決しないとウィッチャーとして成長しないってことなんだって気付いて、ゲームの印象がガラッと変わったんだ〜。
ただ怪物を倒すんじゃなくて、何が起きているかを知ることに重きを置いてるんだよな。痕跡をたどって調査するパートもあるぐらいだし。
なんていうか、西洋版「名探偵コナン」って感じ。
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名探偵あるところに事件あり。ウィッチャーあるところにも事件あり。ウィッチャーが厄介ごとを引き寄せるっていうやつじゃな。
ゲラルトの場合、自分の信条に従って飛び込んでる感があるけどな。
しかも解決する事件の裏に、その人物たちの物語がきちんと用意されてるところがニクいんだよね〜。
あれずるいよな。サブクエをやるほどウィッチャーとしてのロールプレイも深まるし、この世界の解像度も上がってく作りでさ。
だよね。だから、クエストを消化しているっていうより、連続ドラマを見てる感覚に近くって。
つい、シリを追いかけるっていう目標を忘れるんだよな。
ほんとそれ。メインストーリーも気になるんだけど、この世界で起きてることをもっと知りたくてサブクエと探索をやめられないの。
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「ウィッチャー3」といえば、プレイヤーの選択がのちの展開に影響を与えるストーリーが魅力なわけじゃが、そのあたりはどうじゃった?
それね〜。会話の選択肢が悩ましくて毎回長考してる。ゲラルトならきっとこう言うよな〜って思いつつも、この選択をしたらこの人たちは……って考えちゃって。
ヴェレンの血まみれ男爵の末路がまさにそれじゃのう。
あれなー。自分の選択がどういう結末を招くのかをセンセーショナルに突き付けるストーリーだったな。
まさかあそこでアレをああしたせいで、男爵一家がああなってしまうとは予想できないのじゃ。
そうなの。それに、男爵自身が悪い人なのかいい人なのかもわからなくて、自分の選択が正しかったのかしばらく考えちゃったもん。
それこそが「ウィッチャー3」の持ち味じゃ。プレイヤーの選択によってゲラルトの正史は形作られていく。じゃから選択に正解はないのじゃ。
どの選択にも犠牲が伴うことがほとんどだから、結局どれを選んでも“本当にこれでよかったのか?”っていう自問自答は起きるもんな。
うむ。おとぎ話のようなハッピーエンドなんてものはない。ゆえに“大人向けのダークファンタジー”とも言われておるのじゃ。
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ヴェレンでのクエストを終えてるようだけど、穂香はどれぐらい遊んだんだ?
40時間くらい遊んだんだけど、冒険の舞台をノヴィグラドに移したばかりなんだよね。
プレイ時間の割にストーリーは序盤だな。普通のRPGなら終盤に入りかけてもおかしくないくらいだろ。
うん。サブクエとマップの未探索地域を片っ端から潰し回ってるから、見事にストーリーが進まないの!
オープンワールドを満喫しまくってるわけね。
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だって、どこに行っても何かがあるんだもん。そこらじゅうに薬草が生えてるし、隠された宝がポンポンあるし、掲示板で怪物退治を請け負ったら人間関係のドロドロ話に発展するしさ。
深みにはまっておるのう。
こんな進捗具合だから、ぜんっぜん終わる気がしないのー!
じゃろうな。ノヴィグラドのあとにはスケリッジの探索もあるし、DLCの「無情なる心」と「血塗られた美酒」も控えておる。2027年にはレッテンを舞台にしたDLC「追憶の調べ」も出るからのう。
おわああ……全クリはいつになるやら。
本編そっちのけで追いかけちまう寄り道要素がありまくりなのも「ウィッチャー3」らしさってやつだよ。
はは〜! ありがたき幸せ〜!
そういえば、リマスターでは戦闘のアニメーションがブラッシュアップされておるのよな。
そうなの? 戦闘シーンでたまに入るフィニッシュムーブがかっこいいな〜とは思ってた! ステップで避けて、くるっと回って斬って、最後にとどめの一撃がバシッと決まると気持ちいいんだ〜。
まさに追加されたやつだな。あと、印のエフェクト変更やダイナミックカメラの導入で、戦闘シーンの迫力がマシマシって話だ。
スキルツリーが刷新されたのもトピック的には大きいじゃろうて。一部のスキルに調整が入ったようじゃから、ビルドに多少なりとも影響があるかものう。
見た目がキレイになっただけじゃないんだね〜。
そりゃあそうじゃ。コンシューマ版でもMODが使えるようになったし、11年経っても「ウィッチャー3」の進化は止まらんのじゃ。
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ところでさ、机に山積みになってるのって「ウィッチャー」の小説だよな?
そそ! 3から遊び始めたからゲラルトを取り巻く人間関係がわかってなくて、シリとイェネファーの出会いだけでもおさらいしておこうと思って。
ほっほーう。小説で補完すればトリスとイェネファーのどちらを恋人にするか、さらに迷うこと請け合いじゃろうな。1、2を遊んだワシとしてはトリス一択じゃが。
そこはイェネファーでしょ! ゲラルトは自分の身と引き換えにしてイェネファーを救うぐらい愛してたんだよ。
どっちつかずになんなきゃ、どっちでもよくね?
よくない! 穂香は鉄の意志でキーラとのイベントもノーロマンスでフィニッシュしたんだから!
なんともったいないことを。
だって、キーラは魔女仲間だしイェネファーに関係がバレたら気まずいじゃん?
トリスとイェネファーのどちらかを選べばいいだけで、サブキャラとのロマンスは2人との恋人関係に影響しないぞ。
えっ……もしかして断り損?
損かどうかはロールプレイによるな。
うぐ……それをもっと早く知りたかったーーーーーーー!!!!
イェネファー一択はどこいったんだよ。
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