NVIDIA，「GeForce GTX 1070」のスペック概要を公開。シェーダプロセッサ数は1920基に

　NVIDIAのGeForce公式情報サイト「GeForce.com」が，Pascal世代に属するGPU「GeForce GTX 1070」の特設ページを開き，そこで同GPUのスペック概要を明らかにした。

　それによると，搭載するシェーダプロセッサ「CUDA Core」の数は1920基。搭載するGPUコアは未公開だが，「GeForce GTX 1080」と同じ「GP104」だとすると，演算ユニット「Streaming Multiprocessor」（以下，SM）の数にして5基，シェーダプロセッサの規模にして25％の削減という計算だ。

　GP104の場合，“ミニGPUコア”的な機能を果たす「Graphics Processing Cluster」（以下，GPC）あたりのSM数は5基。そのため，「GPCがまるまる1基無効になった3 GPC構成」をイメージするかもしれないが，過去の実績からすると，GPCは4基いずれも有効で，そのうち歩留まりの問題で正常に動作しないSMを抱えるダイにおいてSMを5基無効化したものがGeForce GTX 1070だという理解のほうが正解に近いはずである。

　それにしても，5基というのはずいぶん思い切った数字だ。置き換え対象となる「GeForce GTX 970」と，その上位モデルである「GeForce GTX 980」時代だと，SM数の違いは3基だったので，その時代と比べると，リファレンスクロックで比較する限り，Pascal世代の上位2モデルで性能差は開くことになるのではなかろうか。
　カードメーカーレベルの大幅なクロックアップモデル，みたいなものもけっこう出てきそうだが……。

※SLI動作には「SLI HB Bridge」の利用を推奨

　GeForce GTX 1070の北米市場における想定売価は379ドル（税別）で，上位モデルと同じく，同449ドルのFounders Editionもリリース予定となっている。発売は全世界で6月10日の予定だ。

GeForce.comのGeForce GTX 1070特設ページ（英語）