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印刷2009/09/07 12:33

連載

海外ゲーム四天王 / 第15回:「Wolfenstein」

海外ゲーム四天王 〜戦うおじさん〜
第15回:今週のBlazkowicz:「Wolfenstein」
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 FPSというゲームジャンルを確立したとされる記念碑的作品,「Wolfenstein 3D」(1992年)を最新のテクノロジーでリメイクしようというのが,Activision Blizzardがリリースした「Wolfenstein」だ。いや,直接責任者に聞いたわけではないので「本当にそうなの?」と聞かれると困るのだけど,世の中的にはそういうことになっている。
 しかし,ただリメイクするだけではつまらない。巨大ボスと戦ったり,ヘンテコな武器が登場したりといった,以前の作品が特徴としていた面白さはそのままに,さまざまな新要素を付け加えているのがこの最新作だ。そんなWolfensteinを,1992年当時にはすでに社会人だったくせにWolfenstein 3Dをやりまくり,3D酔いのあげく会社を休んだという華麗な経歴を持つ松本が紹介する。彼曰く「おそらく,最後のボスは機械と合体したヒトラーだ」。えーと,ホントかねえ。

ナチスといえば,やっぱりオカルト オカルトパワー炸裂の撃ちまくりFPSといえばこれ

 

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Thule Medallionの発揮するVailパワーは,Black Sunと呼ばれる異次元の力であり,ナチスは,その異次元とこの世との扉を開こうと画策しているのだ。たぶんそうだ

 今回の「海外ゲーム四天王」で紹介するのは,初代が発売されたのが約30年前という長い伝統と格式を誇るシリーズの最新作「Wolfenstein」だ。

 Wolfensteinといえばテキサスのid Softwareが思い浮かぶが,2001年の「Return to Castle Wolfenstein」(以下,RtCW)と同様,id Softwareは監修という立場で参加しており,実際の開発は「Soldier of Fortune」などで知られる中堅デベロッパ,Raven Softwareが行っている。ちなみに,本作に使われているゲームエンジンは,id Softwareの開発した「id Teck 4」(「DOOM 3」「Quake 4」などに使用)を独自に改良したものだ。

 

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 メディア向けの発表は2007年7月,E3 Media and Business Summitに先だって行われたActivision Blizzardのプレスカンファレンスでのこと。それ以来,これといった遅れもなく順調に開発が続けられ,欧米では2009年8月下旬にリリースされた。対応機種はPCのほか,Xbox 360とPlayStation 3。現在のところメタスコアは76点という評価になっている。申し遅れましたが,今回は,PC版をベースに紹介している。

 

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 Wolfensteinの主人公はRtCWと同じくWilliam B.J.Blazkowicz(気がつかなかったが,「Wolfenstein 3D」――下のコラム参照――の主人公もそうだったらしい)で,アメリカ軍情報局のトップエージェントだ。冒頭のカットシーンで,彼はドイツ海軍の誇る戦艦ティルピッツを海の底に沈めてしまうが,てっきりティルピッツはイギリス空軍のランカスター爆撃機によって撃沈されたのだと思っていた筆者も驚く大活躍ぶりといえるだろう。ヤツの仕業だったのか!

 舞台は再び1943年,ドイツ占領下のヨーロッパだ。ハインリヒ・ヒムラー指揮下のParanormal(超自然)部隊が,Isenstadtというドイツの町で例によってなにやら怪しげなことをやっているという報告を受けた情報部は,Blazkowiczを派遣する。RtCWで凶悪なハインリヒ王の復活をBlazkowiczに阻止され,これで野望もおしまいかと思われていたナチどもだが,彼らもなかなかめげない。ちなみに,ストーリー的にRtCWとのつながりは薄く,ほとんど独立した物語になっているので,RtCW未プレイの人も安心して撃ちまくれる。

 

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 特徴としてはまず,RPG的な要素がぐっと増している。ゲームは一般的なFPSとは異なり,基本的に「ミッションを受け,それをクリアして進んでいく」というスタイルになっている。ミッションをくれるのは,Isenstadtにあるいくつかの組織で,メインミッションのほかにサブミッションもあり,サブミッションをクリアする順番はプレイヤー次第だ。
 また,Isenstadtの街には怪しい兄弟が運営するブラックマーケットがあり,そこで所持する銃のアップグレードができたりする。アップグレードには,サイレンサーを付けたり反動を軽減したりするものがあるほか,装弾数が増量するドラムマガジンや口径を大きくする改造などがある。

 

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Isenstadtには,レジスタンス組織であるKreisau Circleのほか,オカルト組織であるGoleden Dawnがあり,彼らがミッションをくれる

 特徴その2は,超常現象を引き起こす神秘のアイテム,Thule Medallionだ。Medallionは“Vail”と呼ばれるパワーを持っており,例えば,暗いところでもよく見えたり,バレットタイムが使えたり,敵を攻撃したりといったことが可能になる。まさに第二次世界大戦の帰趨を左右するすごいアイテムだが,Blazkowiczはゲーム開始直後にこのメダルを手に入れるので,これをいかに使って戦うかが重要になる。
 このほか,シリーズの伝統ともいえる「お宝探し」や「奇怪な装備を身につけた敵」,そして「ヘンテコな武器」なども健在で,FPSとしては非常に盛りだくさんな内容だ。お遊びかと思えるお宝探しがゲームの進行上,予想以上に重要だったりなど,盛り込まれた要素がうまく噛み合っていないような部分もないわけではないが,FPSとして野心的な試みに挑戦したタイトルなのだ。

 

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 基本的なプレイスタイルとしては一人で戦うランボー系で,撃ち合いの感覚は非常にいい。残酷ゲームとして一斉を風靡したSoldier of Fortuneを作ったデベロッパだけあって,ゴア表現はかなりきついが,「当ててる感」は強く,また銃撃音やリコイルの表現なども筆者の好みだ。もっとも,テスラ砲やMedallionといった面白兵器はちょっと扱いが難しかったりするけど。

 

コラム:「Wolfenstein 3D」とは
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 シリーズ第一作となる「Castle Wolfenstein」は1981年,続編となる「Beyond Castle Wolfenstein」は1984年にリリースされた。それなりにヒットはしたものの,そのままゲーム史に埋もれていってもおかしくはないタイトルだった。
 Wolfensteinの名前を不滅のものにしたのは,1992年に発売された「Wolfenstein 3D」で,この作品と1993年の「DOOM」の二作によってFPSというゲームジャンルが確立し,同時にテキサスの小規模なデベロッパ,id Softwareの天才プログラマ−,John Carmack(ジョン・カーマック)氏と,カリスマゲームデザイナー,John Romero(ジョン・ロメロ)氏の名前を世界に知らしめることになったのだ。
 Apple IIやPC,そしてSNS(スーパーファミコン)などさまざまな機種に移植されたWolfenstein 3Dだが,私はどういうわけかAtari Jaguar(そういうゲーム機があった)で熱烈プレイした記憶がある。「3D酔い」を初めて経験したのもこの作品だった。うう。

 

 ミッションクリア型のゲームシステムで,ミッションがIsenstadtでしかもらえないため,同じような場所を行ったり来たりするシーンも多いが,一味違ったFPSをプレイしてみたいと思っているゲーマーや,ともかく撃ちまくりたいという人はプレイして損はないはずだ。

 

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■■松本隆一(4Gamer編集部/歩く超常現象)■■
 Wolfensteinシリーズはすべてプレイしてきたという松本だが,やはり印象深いのは「Wolefenstein 3D」。ちょうどSteamでダウンロード販売が行われていたので,購入してプレイしたら,だんだん気持ちが悪くなって,そのうち帰ってしまった。20年経っても同じことをしているようだ。
  • 関連タイトル:

    Wolfenstein

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