「DCS World」向けの機体モジュール“DCS: F-4E”が発表に。謎のレティクルはやはりファントムのものだった

　Heatblur Simulationsは，ロシアのEagle Dynamicが展開中のコンバットフライトシム「DCS World」向けの機体モジュール「DCS: F-4E」を発表し，アナウンストレイラーを公開した。
　2021年12月26日に掲載した記事で，公開されたトレイラーの最後に一瞬，浮かび上がる「謎のレティクル」がF-4Eのものではないかとコミュニティが盛り上がったことを紹介したが，結果としてその予想が正しかったことになる。レティクルだけで機種を判別するとは「DCS World」コミュニティ，おそるべし。

「DCS World」公式サイト

Frequently Asked Questions: The DCS: F-4 Phantom by Heatblur Simulations

　「DCS: F-14A/B Tomcat」や「DCS: AJS-37 Viggen」で知られるサードパーティ，Heatblur Simulationsの新作「DCS: F-4E」は，“ファントム”（厳密にはファントム2）の愛称で一時代を築いたF-4戦闘機をモチーフにした機体モジュールだ。シリーズ全体で5000機以上が生産され，さまざまなバリエーションが生まれたF-4だが，製品は空軍向けバージョンであるF-4Eがモデルになっており，初期型と改修型の2つのモデルが収録されるとのこと。

　「DCS: F-14A/B Tomcat」と同様，シングルプレイとマルチクルーに対応し，空対空のサイドワインダーや空対地のマーベリック，スマート爆弾などを装備。トレーニングミッションやシングルプレイミッション，マルチプレイシナリオ，各種キャンペーンなど，コンテンツを満載するという。アーリーアクセス版のリリースは，2022年後半が予定されている。

※掲載した画像はトレイラーをキャプチャしたものです

　ちなみに，ファントムと聞いて海軍型の空母艦載機を思い浮かべる人も少なくないと思うが，残念ながら，作業が複雑で時間がかかるため，「DCS: F-4E」では見送られるという。ただし，予定はあるとのことなので，詳しくは公式サイトのフォーラムに掲載されたFAQをチェックしてほしい。