Valveが
「Portal 2」の特設ブースをGamescomのショーフロアに設置し,先の
Electronic Entertainment Expo(E3 2010)で初公開されたものとは,少し異なるシチュエーションを含んだ最新ムービーを公開した。今回のムービーは,主人公=プレイヤーがなぜかイギリス訛りのおとぼけロボットWheatleyにいざなわれ,スーパーAIのGLaDOSのいる場所に到着するまでの過程の話らしく,この部分だけでも相当なボリュームになっているのが感じられる。
E3 2010のムービーではレールから切り離されて自由になっていたWheatleyだが,今回はオープニングシーンからレールに装着された形になっている。何らかの障害を乗り越えるために,主人公とは一時的に離れ離れになっていたらしく,Wheatleyが再会を喜んだのもつかの間,施設内部が停電になってしまうというものだ。ここで,Wheatleyは「死ぬから止めておけ」と研究者達に使用を止められていたという隠し技(?),「サーチライトモード」を初めて利用し,真っ暗な中,プレイヤーの足元だけを明かりで照らしながら進んでいく。影の雰囲気は前作とまったく違っていて,ちょっとしたホラー感も漂っている。
しばらくすると,透明のパイプ状コンベアの中を,量産されたコンパニオンキューブが次々と送られているような,不思議な部屋に到着。さらに無数のロボットアームがレーザーを発して,何か基盤のようなものを生産しているような場所にたどり着いたかと思うと,その次のシーンでは,すでに公開されたムービーにもあった,GLaDOSとの再会の場面へと移っていった。これまでのムービー同様,シーンはバラバラに繋げられているようなので前後関係などは知る由もないが,Wheatleyと出会ってGLaDOSと出会うまでに,それなりの時間が経過していることをうかがわせるものではある。
この後,既報であるPortal 2の新要素となる6種類のうち,「Excursion Funnel」と「Aerial Faith Plate」,そして「Repulsion Gel」と「Propulsion Gel」の4つが紹介されたが,なぜかRepulsion Gelのものだけが,E3 2010のものとは異なるシーンになっていた。今回のムービーでは,上で説明したチューブ状のコンベアシステムがマップに取り入れられており,さらにExcursion Funnelを利用したり,タレットの報知レーザーをかいくぐったりと非常に複雑なパズルになっている。数日中には公式ムービーが一般公開されるだろうから,ここでは混乱を避けるために詳しく説明するのを控えておくが,レベルによってはさまざまなパズル要素を組み合わせて使う,というスタイルになるのは間違いないだろう。
また,今回のGamescomでは,Portal 2の発売日が2011年2月9日に決まったことが正式に発表された。PCおよびMac,そしてPlayStation 3とXBox 360が,ともに同日リリースされる見込みだ。さらに,E3 2010ではValveのアニメーターが仮に声をあてていたWheatleyの声優役には,イギリスで大ヒットしたTV番組「The Office」の脚本などを担当し,TVやラジオのパーソナリティも行うマルチタレント,ステファン・マーチャント(Stephan Merchant)氏が抜擢され,今回のムービーですでにマーチャント氏の声に置き換わっていたのは特筆しておくべきことだろう。この手のパズルゲームはビデオが“ネタばれ”になってしまう可能性もあるが,ファンにとってはまだまだ情報が欲しいといったところで,公式ムービーのリリースを含めて,今後のValveの動向は注視しておきたい。