自然に守られた海賊の島に上陸。MMORPG「ArcheAge」のオフラインイベント「ルシPと行く！東西島ツアー」の西コースをレポート

　ゲームオンは2016年8月6日，MMORPG「ArcheAge」のサービス開始3周年を記念したオフラインイベント「ルシPと行く！東西島ツアー」を開催した。今回行われたのは「西コース：海賊の島（能島）」で，広島県福山市にある福山城を始点として，「島」をめぐる旅行……冒険が繰り広げられた。

ArcheAgeプロデューサー 石元一輝氏

　このイベントの趣旨を改めて説明すると，ルシPこと，本作のプロデューサー 石元一輝氏とプレイヤーが一同に会し，現地での体験を通してプレイヤー同士の親睦や，運営チームとの交流を図るというプレイヤー参加型イベントだ。ちなみに，7月23日に実施された「東コース：金山の島（佐渡島）」については，「こちら」の記事を確認してほしい。

　なお，今回のテーマでもある「海賊」だが，ArcheAgeではプレイ開始時点で選択できる東側，西側の勢力のほかに海賊勢力が存在し，PKや犯罪などで得られる（得てしまうが正しいかもしれない）不名誉ポイントが一定数を越えると強制的に入ることになる。そして，ArcheAgeには「海賊島」があるということで，西コースでは，関連するストーリーが日本遺産に認定された「村上海賊（水軍）」の本拠地である，能島の上陸を目指すことになったのだ。

いざ，海賊の島「能島」へ！ 画像はそれっぽいゲーム画面

自然に守られた海賊の島。人を寄せ付けない潮流を体験

　というわけで，海賊の島を目指して早朝7：15に福山城前に集まったプレイヤー達。今回も空は晴れ渡り，冒険（観光）日よりとなりそうな気配だ。ただ，ちょっと暑くなりそうなので，水分補給は小まめに取っておきたいところ。

さあ，出発というところで，城の周辺で生活しているらしい猫と何となく目が合ったので撮ってみた

　一行は観光バスに乗り込み，瀬戸内しまなみ海道を渡って海賊の島を目指す。途中，完成当時は世界最大の斜張橋だった「多々羅大橋」を望むパーキングエリアでの休憩を挟んで，本州から数えて6番めの大島に到着した。


　この大島にある「能島水軍」という施設から，現在は無人島だが，かつて村上水軍の城があったという能島に向けて出発する。

所要時間40分ほどの潮流体験や，最少人数などの条件がある能島上陸を含んだ潮流体験，レストランでの海鮮バーベキューなどが楽しめる

ふと，ベンチの下を見ると，暑さを避けているのか能島水軍の（だと思われる）飼い猫が寝そべっていた。船に猫は付きものということだろうか。どうもこの日は猫と縁があるようだ

　船が港を出てしばらくすると，明らかに海面の様子がおかしなことに気が付く。港を出た直後の静かさとは打って変わり，“海の流れ”が目で見て分かるほど，海面に波とは異なるうねりが現れたのだ。その流れは能島に近づくにつれ，より大きなものに変わっていく。海というよりも，まるで川の流れを見ているかのようだ。



　潮流が静かな地点から能島に上陸した一行。ここで，以前に能島の発掘作業に携わっていたというガイドさんの説明を聞きながら，しばらくの散策を楽しむことになった。

能島の周囲は，その地形の影響で海に落差が生まれるほどの急激な流れが発生している。ここに飛び込んだら，あっという間に流されてしまい，泳げたものではないだろう。上陸ポイント以外での下船が危険なのは一目瞭然で，島でありながら守るポイントを限定できるのは，防備上，かなり有利に働いたはずだ

島を案内してくれたガイドさん

民話「クジラのお礼まいり」でクジラを助けたお地蔵さん

能島のとなりにある弁財天が祀られた鯛崎島

　港に帰還した一行は，能島水軍のレストランで，海鮮バーベキューを食すことに。新鮮なサザエやホタテ貝，エビ，そして鯛を網焼きにして，どれも美味しくいただいた。

画像はゲーム内の海鮮料理

海賊ルシP現る？ お宝だらけの「大山祇神社」を参拝

　能島水軍の向かいには，能島から発掘された品や村上水軍に関連したさまざまな展示を行っている「村上水軍博物館」がある。一行は，こちらにも訪れて，さまざまな展示を見て回った。途中，石元氏と参加者2名が甲冑を身につけて登場。館内には，こうした甲冑や小袖が体験できるコーナーもある。

小説「村上海賊の娘」のレリーフも飾られていた。現在，漫画化もされて連載中だ

村上水軍が使用していた小型船「小早船」に乗り込むルシP一行。なお，ちゃんと許可をもらっています

　バスに再び乗り込んだ一行は，島を2つほど戻り，大三島にある「大山祇神社」を参拝した。ここに祀られるのは天照大神の兄神にあたる大山積大神。拝殿の奥には宝物館があり，戦いの神でもあるということで奉納された数多くの武具が一般公開されている。そのどれもが国宝，重要文化財に指定されたもので，中には，源 義経や頼朝，平 重盛，木曽義仲が奉納したと伝えられる刀剣や鎧，工芸品なども。展示品そのものもそうだが，何よりしれっと出てくる名前に圧倒されてしまう。なお，宝物館は「紫陽殿」「国宝館」に分かれていて，内部の撮影は一切が禁止。外観のみ撮影が許可された。

樹齢2600年と伝えられる「乎千命御手植の楠」の前にて

ちなみにArcheAgeでは現在，神秘の樹に水やりをするというイベント「神の盾と預言の樹」が行われている

伊予にいたとされる鶴姫の像。国宝館には，鶴姫が着用したという甲冑が展示されている

　というわけで，大三島をあとにした一行は，福山駅に向かい帰路についた。車内では，前回と同様にArcheAgeのスキル名を使ったビンゴゲームが行われたが，1人めのビンゴがなかなか出なかったり，2人同時にビンゴ達成でジャンケン勝負での奪い合いになったりと，最後まで海賊らしい（？）熱い戦いが繰り広げられていた。

「ArcheAge」公式サイト