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2026年10月24日に東京国際フォーラムで開催された「DREAMSCAPE #5」で,HIHAHEHO Studioが「swandive」を出展していた。本作は,登場人物がひとつの事件をそれぞれの視点から語る「マルチウインドウ型ノベルゲーム」だ。夏の集落を舞台に,学生であるアサ,ユウ,ヨルそれぞれの視点から物語が紡がれる。
集落の山は地域の人々の信仰の対象であったが,人々の生活は山の採掘で成り立ってもいた。そんな山とそれを取り巻く暮らしに対して,3人の立場や思いは異なっている。山を切り開くことへの反対運動も起こるなか,集落でとある事件が生じる。
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試遊版では,1章の冒頭を抜粋したダイジェスト版を体験できた。複数のウインドウで展開される各人物の視点に基づいた物語は,さまざまな角度から光を当てることで,立場の違いが世界の見えかたにどう影響を与えるかを示す。こうした構造は,「他者の視点を否定しない」というテーマのもとに設計されている。
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あえて色数を絞り,鮮やかなブルーを際立たせた美術。そこからは集落の突き抜けるような濃い青空が伝わってくるとともに,「俯瞰で物語を体験している」ことを意識させるような,一定の距離感も覚える。だが,決してそこに冷たさを感じるわけではない。
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物語が動き出し,大きな謎がプレイヤーの前に現れるまでの短い試遊時間ではあったが,「立場の違いによって物事の見えかたは変わる」という,本作が投げかける問いと,そこに込められた信念,作り手の誠実な姿勢がしっかりと伝わってきた。
また,ここまでに登場したメインキャラクターの3人もそれぞれ魅力的で,試遊段階ではまだ底の見えない奥行きを予感させた。
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試遊機の前には制作資料のファイルも置いてあり,登場人物紹介をはじめとした興味深い情報を自由に閲覧できた。この作品は当初,美術大学院の研究制作として企画されたものだそうだ。
また,マルチウインドウに対応したノベルゲームエンジンを本作のために開発したこと,秩父の武甲山周辺をリサーチし,作品の題材としたこと,開発中に描かれたラフスケッチなども収められている。
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ブースでディレクターのmgr allergen0024氏に話を伺ったところ,これまでにいろいろな作品を開発してきたものの,かねてからノベルゲームを作りたかったのだという(ちなみに,Key作品がお好きとのこと)。現在までの制作期間は1年半ほどで,基本システムの開発にエンジニアが関わっているものの,本作はほぼひとりで作り上げてきたのだという。
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「swandive」の完成版は4章からなり,エンディングまでは約2時間。2027年にSteamでリリース予定とのことなので,ぜひチェックしてみよう。





























