［プレイレポ］「崩壊：スターレイル」大型アプデVer.2.0到来，夢のようなリゾート新星「ピノコニー」追加！ 新章は陰謀渦巻くミステリー風味

　HoYoverseが贈る人気RPG「崩壊：スターレイル」（PC / iOS / Android / PS5）は，本日（2024年2月6日）よりVer.2.0をスタートする。
　今回の大型アップデートでは，新たな世界“宴の星・ピノコニー”が追加となり，主人公たちはまたしても事件に巻き込まれることになる。さまざまな勢力が絡んでいるようだが，本稿ではメインストーリーを中心にピノコニーの見どころ，そして新キャラクターについて紹介していく。
　なお，重要なネタバレは避けているが，まったく事前に情報を知りたくない人は留意してほしい。


　また，Ver.2.0の配信に合わせて，さまざまなリアルイベントの実施が明らかになっている。本作の世界を現実に拡張する催しについて知りたい人は，以下の掲載記事もチェックしてほしい。

「崩壊：スターレイル」公式サイト

「崩壊：スターレイル」ダウンロードページ

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4つ目の世界は憧れのリゾート，ピノコニー

　まずはVer.2.0の舞台となるピノコニーを紹介しよう。この惑星は誰しも一生に一度は行きたい！　という有名リゾート地だ。かつては監獄だったが，「ファミリー」という派閥の管理下に置かれてからは，観光地として発展している。その中心となる「ホテル・レバリー」はセレブたちの御用達。すべてがゴージャスなのはもちろんのこと，客室には夢の世界へとつながる“ドリームプール”も完備する。
　だが，主人公が迷い込む夢の世界はどこか歪んでいたり，奇妙な空間になっていたりして……？

開拓クエスト「喧噪と騒動」のあらすじ

　仙舟・羅浮の危機を解決した主人公たち星穹列車のメンバーは，当初の目的地だったピノコニーへと出発する。一行は，この地を治める「ファミリー」主催のセレモニーに招待を受けたゲストという形だが，ホテルのチェックイン時にちょっとしたトラブルになってしまう。
　そこに宇宙の経済を牛耳る財団，スターピースカンパニーの幹部「アベンチュリン」が現れて，場をとりなしてくれると思いきや……。

主人公は，ピノコニー到着前に不思議な夢を見る。そこで出会った「黄泉」という人物は，主人公にまるで心理テストのような質問を投げかけてくる

アベンチュリンは配信中のサブクエスト「フューチャーズマーケット」にて，トパーズの通話相手として声のみ登場していた

　結局，あとから駆けつけたピノコニーの代表者「サンデー」のおかげで，部屋を確保できた主人公たち。いざリゾート……の前に，仲間の姫子は「今回の招待はどこか怪しい」と注意喚起をする。というのも，招待状には暗号で「時計屋の遺産を探し出せ」という内容のメッセージが添えられていたのだとか。時計屋とはピノコニーの伝説的な人物であり，莫大な遺産を遺したとも伝えられている。これを巡って，他の勢力も絡んでくるかもしれないという。


　客室に入った主人公は，ドリームプールから夢の世界へ出かけて，「黄金の刻」と呼ばれるレジャースポットを楽しむことに。すると，保安官が少女を捕えようとしている場面に遭遇する。その少女「ホタル」をかばった縁で，彼女に観光案内をしてもらうことになるが，途中で思わぬ人物と再会を果たす。

惑星ヤリーロVIで出会った商人「サンポ」も，ここを訪れていたようだ

　引き続き観光を楽しんでいると，なんだかサンポの様子がおかしい。主人公とホタルは成す術もなく眠らされてしまい，気づけば危険な領域に放り込まれていた。そこに巣食うモンスターに襲われ，あわやというとき，「ブラックスワン」と名乗る女性に助けられる。彼女は利害関係が一致するからと言って，同行してくれるが……。


　主人公と別行動だったホタルの足取りを追っていくと，星核ハンターの1人，重装甲をまとった戦士「サム」と出くわす。彼は容赦なく攻撃を仕掛けてきて，主人公たちは窮地に立たされる。ブラックスワンのおかげで逃げ延びることができたが，その先で主人公は重大な選択と衝撃的な事実を突きつけられ――。

ホタルとのピノコニー観光にグッとくる

　今回の開拓クエストは，遊園地のようなリゾートが舞台であり，「愉快な息抜きエピソードが多いのかな？」なんて思っていたら，激エモだった。中でも，ホタルの案内でいろいろなアトラクションを体験したり，彼女のお気に入りの場所を教えてもらったりするシーンは美しく，グラフィックスの光の表現も絶妙だ。
　また，そこでホタルの事情や考え方を聞けたことで，出会ったばかりなのに，ずっと一緒にいた友達みたいな感覚も芽生えてきた。


　友達と言えば，黄泉と主人公には何かしらの因縁があるのだろうか……？　今後の展開が気になりすぎて，次のエピソードが今から待ち遠しい。


　ちなみに，今回から「夢境パスポート」と呼ばれるアプリがゲーム内のスマホに追加される。これは道中で集めたステッカーを貼ったり，その章の感想を書き込んだりできる日記や自由帳のようなもの。開くたびに思い出が蘇り，ステッカー集めもモチベーションになるだろう。

新キャラクターはクセのある人物ばかり!?　

　ピノコニーでは，さまざまな勢力のキャラクターと出会うことになる。ここでは物語の鍵を握っている，と思われる人物をピックアップ。プレイアブルキャラクターであるブラックスワン，ミーシャのプレイフィールもお届けしよう。

【ブラックスワン】

　記憶の保存に務める派閥「ガーデン・オブ・リコレクション」のメモキーパー。美しい記憶をコレクションしたいという動機を持っている。妖しい魅力のある女性で，タロットカードで戦う姿も艶やかなのだが，必殺技のフィニッシュが怖い……。
　彼女が攻撃すると，敵に「アルカナ」という風化ダメージのデバフを付与できる。アルカナの持続ダメージはかなり有用で，戦闘を長引かせたくない「忘却の庭」などで活躍しそうだ。スキルや天賦にもアルカナの層を重ねられる効果が備わっている。


【ミーシャ】

　ホテル・レバリーのドアボーイは，素直で優しげな少年だ。前述の開拓クエストではそこまで物語に絡んではいないが，主人公の見た夢では彼と思しき映像も見られるので，今後のストーリーでスポットが当たりそうだ。
　彼の必殺技の演出を見ると，おっちょこちょいな子という印象も受けるが，会心率がなかなか高く，思わぬダメージを叩きだしてくれることも。


【アベンチュリン】
　スターピースカンパニーの戦略投資部に所属するエリートらしく，かなり上から目線な物言いが目立つ。Dr.レイシオとも知り合いらしく，人脈も広いようだ。アベンチュリンは主人公に協力を求めてくるが……？


【黄泉】
　巡海レンジャーを自称するが，謎だらけの人物だ。彼女自身，記憶が曖昧なところがあるようで，主人公と以前に会ったことがあるかと尋ねてくる。クールな佇まいと方向音痴という特徴がギャップを生んでいる。また，彼女の発言は赤い文字で表されることが多い。


【花火】
　「仮面の愚者」の一員で，生意気盛りの少女。舌戦が強く，相手に独特なあだ名をつけて呼ぶのも，煽りの一環のようだ。

だまし絵のようなダンジョンでパズルに挑む

　今回のダンジョンはホテル・レバリーの裏の世界といった様相で，シュールレアリスムの絵画のような雰囲気も漂う。ジグソーパズルやエッシャーのだまし絵のようなパズルがアクセントになっているほか，部屋全体を立体的に使った謎解きも盛り込まれている。
　また，一部のパズルでは謎解きをアシストするガイド機能が利用可能だ。次に作動すべき仕掛けをマークが教えてくれるので，迷いにくい。

錯覚を利用するように俯瞰視点で道をつなげて，主人公を操作して渡らせる

特定のポイントから，壁や崖に向かって歩き出せる。重力の方向がシフトするような形だ。また，この部屋だけマップも立体的になっている

フローチャート形式で見られるクエストのつながり

　クエストメニュー内には，「開拓行路」という新機能が追加される。これまでにプレイしたクエストが，画像とあらすじと共に確認できるものだ。フローチャート形式で派生クエストも分かりやすくなっており，未プレイのクエストをどれから遊ぶかの指針にもなりそうだ。
　欲を言えば「過去のクエストのムービーシーンを再生できたらいいな」なんて思うのだが……今後のアップデートに期待したい。

遊び心いっぱいの，夢の世界の作り込み

　「崩壊：スターレイル」に新たな世界が追加されると，そのたびに街のディテールに驚かされていたが，今回のピノコニーもすごかった。宴の星，夢の国だけあって，遊園地のような場所ではウキウキするような名所があちこちに存在し，スロットやガチャなどのミニゲームもあって，ついつい入り浸ってしまいそうだ。何気ない装飾かと思ったら，実はギミックだったり，調べられたりするモノも多い。

ピノコニーの街並みは，まさに夢の国。カワイイ折り紙の鳥たちを探すミッションもある

　プレイヤーにはご存じのとおり，そうした小ネタは「崩壊：スターレイル」の得意とするところだが，本作らしい遊び心が爆発しているイベントもあった。ゴミ箱……ついにやっちゃったね。足生えて，しゃべり出しちゃったよ。夢のような景色，夢のような空間をいろいろ見てきたけれど，ゴミ箱のイベントが一番夢に出てきそうだと思った。

ゴミ箱たちは皆，むっちりした美脚

　
　「崩壊：スターレイル」Ver.2.0を一足早くプレイしてみたわけだが，開拓クエストにはかなりのボリュームがあり，満足感は十分だった。ただ，今回のラストはこれまで以上に引きが強いため，「早く，早く続きが知りたい！　ここでお預けなんて……」という気持ちもある。そうした展開だったり，ホテルがアール・ヌーヴォーやアール・デコな装飾で彩られていたりすることが，クラシカルなミステリー作品を思わせて新鮮でもあった。
　また，だんだんと登場する勢力が増えてきて，本作の世界の解像度も上がってきた。まだサブクエストをあまり進めていない人は，ピノコニーの開拓クエストの前後に「カンパニー」のイメージが分かるクエスト「冬の夢から目覚めて」や，Dr.レイシオが登場する「只人と神の栄冠」などをプレイしてみるといいかもしれない。

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