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「ディビジョン」は今,どうなっているのか? 重ねられたアップデートですっかり環境が変わったニューヨークを,再び訪れる
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印刷2017/12/02 00:00

プレイレポート

「ディビジョン」は今,どうなっているのか? 重ねられたアップデートですっかり環境が変わったニューヨークを,再び訪れる

 ユービーアイソフトが2016年の3月に発売した「ディビジョン」PC/PlayStation 4/Xbox One)は,ウイルステロによって文明が崩壊したニューヨークを舞台に,プレイヤーが治安維持のための組織「ディビジョン」のエージェントとなって活躍するアクションゲームだ。
 トム・クランシー氏の名を冠した本作は,本格RPGのような成長要素や,対NPC戦(PvE)と対人戦(PvP)を一体化した無法地帯「ダークゾーン」などがプレイヤーに高く評価され,2016年の話題作になった。
 筆者は発売当時,プレイレポートを書いているが,サーバーが常に満員で,なかなかログインできないほどの人気だったことを覚えている。

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「ディビジョン」公式サイト


 ディビジョンはオンライン接続を前提としたゲームで,長めのスパンで計画された無償のアップデートやさまざまなDLCのラインナップが用意されている。
 また,キャンペーン終了後に挑戦できるミッションは相当な高難度で,「普通にエンディングを迎えただけのキャラ」では,まったく相手にならないほど強力な敵が登場することもある。

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 さらに,本作に登場する装備は基本的にランダムでその性能が決まるため,アクティビティやミッションに参加して装備を集め,その装備でさらに高難度のミッションに挑むというトレジャーハントがエンドコンテンツになっている。以上のようにディビジョンは,プレイヤーに長く遊んでもらうことを意図したゲームデザインになっているのだ。

 ところが,発売直後にサーバートラブルが頻発し,さらにミッションが途中で止まってしまうといったバグや,対人戦でとくに問題となるマップの壁抜け,敵の強さと入手できる装備が噛み合っていないといったことが起きて,プレイヤーが離れてしまった。かくいう筆者も,キャンペーン終了後,しばらくプレイしたあとディビジョンを終えていた。

美しいグラフィックスと気軽にマッチングできるCo-op。発売当初,ハマったプレイヤーも多かった
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 しかし,その後もディビジョンのアップデートは繰り返され,それは現在も続いている。本稿執筆時のバージョンは1.7だが,これは2017年8月に配信されたものであり,ゲームの発売から1年半を経過してなお,バランス修正やコンテンツ追加が行われているわけだ。
 当然ながらアップデートは無料で,ゲームさえ所有していればDLCなどとは無関係に,誰でも利用できる。

パッチノートは公式サイトはもちろん,ゲーム内でも確認できる
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 というわけで今回は,アップデートを続けたディビジョンが今どうなっているのか,実際にプレイしたレポートをお届けしたい。

 筆者のような「発売直後はハマってたけど」という人に現状をお伝えしたいのはもちろんだが,気になっていたけど手を出すタイミングを逃してしまったという人も,一読していただければ幸いだ。なお今回もプレイしているのは上記のプレイレポートと同じPlayStation 4版で,DLCも追加していない素のバージョンとなっている。


強力な装備が手に入れやすくなり,「気軽に街をうろうろしてるだけ」でもかなり強くなれる


 発売直後と比べていろいろな変更が行われた本作だが,とくに大きなものが「ワールドクラス」と呼ばれるシステムの追加だ。これは,最初にいるワールドのクラスを1とし,強力な敵と装備が待つ上位のクラスにステップアップして,より高い「装備レベル」を目指す仕組みだ。プレイヤーのレベルは30でカンストするので,カンスト以降は純粋に強力な装備を追い求めることでパワーアップを図るのだ。
 自分の装備レベルを一定まで上げると,次のワールドにチャレンジできるのだが,上位のワールドではプレイヤーのレベルを超える強力な敵が登場し,当然ながらミッションの難度は上昇する。しかしそれだけ,入手できる装備のレベルも上がるのだ。
 なお,このクラスはマップ画面からいつでも変更できるので,キツいと思ったら下げて,装備を充実させてから挑戦し直せる。

ワールドクラスはマップ画面から変更可能。上位のクラスに挑戦するには,自分の装備レベルを指定された値以上まで上げる必要がある。さあ,より強力なアイテムを手に入れるために出かけよう
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 またアップデートにより,選択しているランクにかかわらず,キャンペーンのクリア後はマップのすべての場所に最高レベルの敵が登場するようになった。そのため,「一瞬で倒せる雑魚しかおらず,ドロップするアイテムも弱すぎて,行く意味がない」といった場所がなくなったのだ。

メニュー画面の右下に表示されているのが「装備レベル」だ。原稿執筆時点での上限は256だが,そこまで行くのはさほど難しくない
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 このワールドクラスの導入により,可能な限り高いクラスを選択しておけば,どこに行って何をしようと最高の装備がドロップするようになったわけだ。武器の試し撃ちとして雑魚を倒したり,ストーリーの補完となる収集アイテムを回収する“ついでのバトル”でも装備を整えられるわけで,以前のように,ひたすらダークゾーンに挑んだりする必要がなくなった。

 実際,筆者もマップをうろついている最中に,たまたま名前付きのボスと出会い,倒した結果,最上級のユニーク装備である「エキゾチック」のアイテムが手に入った。本作は収集アイテムが多く,筆者の場合,半分以上を残してプレイを止めていたが,復帰後,再びアイテムを集める気になれたのは,この仕様変更が非常に大きい。

かつて入手が比較的難しかった黄色の「最上級」の装備も,キャンペーンクリア後は,いろいろな場所で簡単に手に入るようになった。とはいえ,それが自分の望む性能かどうかは別
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 ショップには必ず黄色い「最上級」装備が売られており,また,「敵を○体倒す」といった簡単なデイリーミッションをこなしたり,敵を倒して一定の経験値を溜めるだけで,「キャッシュ」と呼ばれるランダムでアイテムが入った箱を入手できたりするようになった。
 キャッシュには,場合によって複数の強力な装備や,かつては入手方法が限られていた「フェニックスクレジット」(特殊なショップで使用可能)が入っていたりする。

 つまり,ソロでも「アイテムの収集と,それによるキャラクターのパワーアップ」が手軽にできるようになったわけだ。パーティを組んで高難度のミッションに挑み,レアな報酬をもらうのも楽しいが,1人で遊びたい人も多いはずなので,選択肢が増えたことは喜ばしいことだ。

「ツールを5個集める」といった非常に簡単なデイリーミッションなどでも,中身がランダムのガチャ系アイテム「キャッシュ」が手に入る。中には最上級の装備や,フェニックスクレジットが入っていたりする
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 オンラインゲームの場合,「復帰組や遅れて始めた人が,先行してる人達との格差がいつまでも埋まらない」ということもあるが,今のディビジョンでは,装備スコアの上限である256まで到達するのは簡単だ。プレイ時間にもよるが,筆者の場合,2日ほどで装備スコアをカンストできた。トレハンという観点では実はここがスタートラインなので,そこまでのハードルをぐっと下げてくれたのは英断だと思う。


射撃特化か,スキル特化か,あるいはセットボーナスを狙うか。装備を集めてビルドを試そう


 上記のように,現在のディビジョンは最高クラスの装備が簡単に手に入るようになっている。簡単に強くなれすぎると,やることがなくなるのではと心配する向きもあるかもしれないが,もちろんそんなことはない。理由は,装備のランダム性がかなり高いことと,ビルド選択の広さだ。

 繰り返すが,手に入る装備の性能はランダムで,武器なら種類,防具なら装備部位ははもちろん,「タレント」と呼ばれる装備固有の特殊能力も入手するまで分からない。例えば,欲しいのがフルオートのアサルトライフルでも,手に入るのはショットガンかもしれないし,アサルトライフルでもバースト射撃タイプかもしれない。また防具では,基礎ステータスのほか,キャラクターに与えられるメインとサブの特性が異なり,部位も6か所ある。これに種類の豊富なタレントが加わるため,「自分が今,欲しい装備」が一発で手に入ることはまずないわけだ。

後述する「装備セット」の1つ,「ローンスター」。所持弾薬数やショットガンでの与ダメージが増えるというボーナスがあるが,4つセットで使うと武器を切り替えた直後に自動リロードが発動する
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装備のステータスは有償で変更できるが,変えられるのはわずか1か所だけ。再調整エリアを使っても,自分の目的に合った完璧な装備になることはまれ
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 性能や特性は拠点にある「再調整エリア」を使い,クレジットやアイテムを消費することで変更できる。とはいえ,変更結果もランダムで決まるため,望んだ値になるかは不明。しかも,変えられるのは1か所だけで,おまけに調整するほど必要なコストが上がっていくので,無限に変更できるわけではない。
 自分の好みの装備を手に入れるためには,とにかく大量のアイテムを集めなければならないのだ。

 また,アップデートで実装された「装備セット」は,「同種の防具を各部位に装着すると,その数に応じて特殊なタレントが発動する」というものだ。少数の部位でもそれなりのボーナスがあるが,4つ以上装備すると「相手の投げたグレネードを処理して自分の物にする」とか,「本来ハンドガンしか装備できなくなるシールドスキル発動中に,サブマシンガンが使える」など,非常にユニークな性能を引き出せるのだ。装備セットの中からお気に入りの物を見つけて,集めるのも楽しい。

「D3-NFC」の装備セットを揃えると,バリスティックシールドを使用しながら,サブマシンガンを装備できる。スキル値を上げてうまく使えば,集中攻撃を受けても強引に敵を倒せる
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 これらの豊富な装備により,プレイヤーキャラは1人でも,NPCやダークゾーン向け,さらにソロ向けやCo-op向けなど,用途に応じたキャラクタービルドが考えられる。
 装備が少ないうちは,どんな場面でもそれなりに通用する,可もなく不可もないビルドでいくことになるが,Co-opや対人戦でほかのプレイヤーの活躍を見れば,物足りなくなってくる。そして,アイテムの収集に熱が入るという仕掛けだ。

試しにやってみた,スキル寄りのビルド。敵は主に自動タレットなどのスキルで倒し,自分の射撃は援護程度で戦うという少し変わったスタイルだが,カバー状態でも敵が倒せるので実は初心者向けだったりする
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ウィークリーミッションは,手間はかかるが確実にエキゾチックアイテムを入手できる手段の1つ。ソロでもそれほど難しくはないので,機会を見て狙ってみよう
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 上でも少し触れたが,以前からあった固有名を持ったユニーク装備は,エキゾチックという新たな装備カテゴリに振り分けられた。シンボルカラーがオレンジ色に変更されたこともあって,より「レアなアイテムをゲットできた!」と実感できるだろう。エキゾチックアイテムはかなり入手性が低く,一部の非常に高難度なミッションをクリアするか,期間の長いウィークリーミッションを地道にクリアするか,ドロップを期待するしかない(非常に低確率だ)こともあり,手に入れたときの嬉しさもひとしおだ。

 やや気になる点として,いろいろなビルドを試すために装備をため込んでいると,割と早い段階で持ち物が上限いっぱいになってしまうことがある。本作ではアイテムが主役なので,今は使わないが,あとで使えそうという装備を残すためにも,できればこのあたりもさらに緩和してくれると助かるところだ。


プレイヤーキャラクターの再カスタマイズやビルドの保存など,痒いところに手が届くシステム


 アップデートにより,高難度の対NPCミッション「侵略」や,指定された場所の敵NPCを排除するだけのお手軽ミッション「サーチ&デストロイ」などが追加された。
 また,システム面でも発売直後から改良が試みられているが,分かりやすいのは,プレイヤーキャラクターの再カスタマイズが可能になったことだろう。以前は一度キャラクターを設定すると,服装以外は変えられなかったが,アップデートにより,郵便局の地下にある「ターミナル」のトイレで,髪型や眼鏡,フェイスペイントなどが変更できるようになった。
 さすがに性別や顔そのものはいじれないが,同じ顔に飽きたら,ちょっとしたイメチェンをしてみるのも悪くない。

顔自体は変わらないが,髪型や眼鏡などを変更できるようになった。入手した服装と合わせて,自分なりのコーディネートを目指そう
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 システム面の変更でとくに便利だと感じたのは,キャラクタービルドを保存できる「ロードアウト」機能だ。これは,装備やスキルの設定を保存して,好きなときにメニューから一発で呼び出せるものだ。戦闘状態でなければ随時,切り替え可能なため,ダークゾーンで対人と対NPCのビルドを状況に応じて変更するといった使い方ができる。

 装備やスキルをいちいち手動で切り替えていたら面倒で,時間がかかってしまう。10秒足らずでビルドを変更できるのは非常に便利なので,筆者のように,ロードアウト機能が搭載される前に止めてしまった人には,ぜひ試してもらいたい。いわゆる,神アプデの1つだろう。

ロードアウトには6つのビルドが保存でき,よほど切迫した状況でもない限り,メニューからいつでも呼び出せる。ビルドに名前を付けることもできるので,分かりやすいものに変えておこう
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 ごく小さな変更だが,PlayStation 4版の場合「無線通信の音声をコントローラから流さない」という設定が用意された。コントローラに付いているスピーカーは,無線のあまりクリアでない音声を流すといい雰囲気だが,バッテリー消費との兼ね合いもあり,以前からOFFにしたいと思っていた。この設定ができるようになったのは,個人的に嬉しかった。おそらく,筆者と同じことを要望したプレイヤーの声を聞いたのだろう。

 ワールドの変更点としては,上記のワールドクラスに加えて,ダークゾーンが広がったことが挙げられる。最初からあったダークゾーンの北にDZ7〜DZ9という地域が追加され,複数のランドマークが用意されたのだ。ここには,エリートクラスの強力な敵がうろついており,面積としては,以前のダークゾーンの1.5倍ほどに拡大されたように思える。

 また,「DZリーダーボード」と呼ばれる一種のランキング機能が追加されており,ダークゾーンの検問所などで,いつでも確認可能だ。さらにダークゾーンのデスペナルティも緩和され,ほかのエージェントを攻撃してローグ状態にならない限り,アイテム以外の経験値やDZファンドは失わなくなった。ローグプレイを狙っていないのなら,ダークゾーンに進入するリスクはかなり減った。

新しく追加されたDZ7からDZ9は,ランドマークが多い代わりに回収エリアが少ない。敵も強力なので,回るときは注意したい
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 とはいえ,これらの変更によってダークゾーンが大盛況! といった状態にまではなっていない印象だ。理由の1つは,ダークゾーンが広くなったので,ほかのエージェントと鉢合わせる可能性が低くなったことだろう。また,強力な装備がほしいだけなら,そもそもダークゾーンに入る必要性が薄くなったことも理由として挙げられそうだ。

ダークゾーンには密封アイテム(中身がランダムのキャッシュ)が普通に落ちているが,ヘリで回収しなければ手に入らない
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ダークゾーンでNPCにやられてしまったが,ローグでなければアイテム以外は失わない。以前はダークゾーンのクレジットや経験値などもなくなったので,リスクがかなり高かった
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 確かにダークゾーンには多くのアイテムが落ちており,さらにショップがいくつもあり,敵のドロップも考慮すればかなり装備を集めやすい。だが,上記のようにほかの手段で装備はいくらでも入手でき,さらにダークゾーンの物資はヘリで回収しなければ自分の物にできないため,確実性という点でも外に比べてリスクは大きい。回収作業が面倒だと感じる人もいるはずだ。
 そうした意味で,現在のダークゾーンは積極的にアイテム収集に行くには大変な場所で,対人戦メインで考えるとちょっと広すぎるという,若干微妙な立ち位置になってしまった。

 とはいえ,ダークゾーンはPvEとPvPが渾然一体となった場所であり,それが魅力と感じる人もいるはず。倒されたときのペナルティが減り,簡単にビルドを切り替えられるロードアウト機能が存在する現在,アイテム収集と対人戦のどちらも楽しめる場所としての価値は,それなりに高いと思う。

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さらなるアップデートを控える「ディビジョン」。新たなプレイヤーにもぜひ楽しんでほしい


 筆者がプレイしたバージョン1.7では,大小を問わずバグにはほとんど遭遇しなかった。発売からこれだけ時間が経っていれば当然ではあろうが,バグや不具合で大荒れになった昔の面影はなく,安定してゲームを楽しんでいる。回線が原因と思われるトラブルには遭遇したが,オンラインを前提としたゲームである以上,ある程度は仕方がない。

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現在のディビジョンでは,「グローバルイベント」という期間限定のイベントが開催されることがあるが,時期が合わず筆者は参加できなかった。次回にチャレンジしたい
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 本作はキャンペーンをクリアするまでは比較的スタンダードなレベル制のアクションシューターだが,それをクリアしてレベルを上げ切ると,ゲームが変わる。キャンペーンのクリアは実はスタート地点なのだが,諸事情により,発売当時はそのリレーがあまりうまくいなかったように思う。こう書いている筆者自身,うまくバトンを受け取れなかった1人だ。

 アップデートのおかげで,レベル30になってしまえば,次々強力な装備が手に入るようになった本作。比較的実入りの大きいデイリーミッションをCo-opでこなしてもいいし,ソロで地道にサブミッションをクリアしてもいい。マップを気軽に移動して戦うだけでも,それなりの装備は集まるはずで,あまり苦労せずに,ワールドクラスを上げていける。

レベルカンストしたあとも経験値がカウントされ,所定の値に達すると「フィールドマスター」と呼ばれるキャッシュが手に入る。とりわけ収集系アイテムは,多数の経験値がもらえる
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「コメンデーション」という一種のゲーム内トロフィー要素が追加されて,達成度によりプレイヤーのやり込み度が大まかに分かる機能も用意された。コメンデーションにも報酬はあるが控えめなので,達成を目指してもいいし,無視してもかまわない
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 ワールドクラスが5に達し,装備レベルが256になれば,ここからが本当のトレハンの始まりだ。最上位の武器や装備セットなどが簡単に手に入るので,自分の完成させたいビルドに合わせて,装備を吟味しよう。数多くのアイテムの中から,希望に近いものを見つけたときはかなりテンションが上がる。キャンペーン終了後も引き続き,ミッションをこなしたり,マップを回ったりすることがメインになるが,刺激を求めるならダークゾーンに行ってみるのも悪くない。

 ディビジョンは発売されて1年半以上経つが,さらなる大型アップデートも予定されている(関連記事)。アップデートでは新たなエリア,「ウエスト サイド ピア」が解禁されるほか,PvEの「レジスタンス」,そして4人対4人でキル数を競う「スカーミッシュ」が追加される予定だ。

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 パッケージソフトの場合,「DLCの配信が終われば,そのソフトの更新も自然と終了する」というゲームも多い中で,発売から1年半を超えるディビジョンは今もなお,進化が続いている。コンシューマ機のインターネット接続が当たり前になった今,発売当初に不評でも,修正が繰り返されて素晴らしい作品になったという例も少なくない(実例は挙げないが,誰でもいくつかそういうゲームを思い出せるはずだ)。
 実は,メディアにとってもこのあたりは悩ましい部分で,ゲームが絶え間なく変化していくことを理由として,従来の点数によるゲームの評価を取りやめた海外サイトもある。

 ともあれ筆者は,「ディビジョンは大きく変わった」という言葉を聞いて半信半疑で再開してみたのだが,再びハマってしまった。
 ディビジョンは現在,廉価版が発売されているほか,DL版の価格なども下げられ,かなり入手しやすいソフトになっている。筆者のような,「以前プレイしてたけど……」というプレイヤーに復帰してほしいのはもちろん,オープンワールドのTPSやハクスラ系の作品が好きな人にも,改めてチャレンジしてほしいゲームだと思う。

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