ということで,本稿では2026年にリリースされたタイトルの中から,とくに評価が高いものを紹介しよう。最初はSteamレビューで「非常に好評」以上の評価を得ているものから選ぼうと思ったが,どうせならと,より高い「圧倒的に好評」を基準にした。
さらに,「ほかの人にとって面白くても,自分はどうだか分からないぞ!」という人のために,体験版が配信されているものに絞ってみたので,その評判を実際に確かめたうえで,じっくりとプレイするタイトルを決めてほしい。
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なお,Steamレビューは2026年4月27日時点を基準にしているので,記事掲載時点の評価とは異なる可能性がある。その点を了承のうえで読み進めてほしい。
Creature Kitchen
リリース日:2026年2月7日価格:920円
※日本語表示非対応
森のなかにある一軒家が舞台のクッキングシミュレーションゲーム。プレイヤーはこの家の持ち主に留守中の管理を任された立場のようで,ゲームの目的は家の周辺にいる動物たちへのエサやりだ。
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動物たちをインスタントカメラで撮影すると,欲しがっている食べ物が分かるので,それに合わせた料理を振る舞う。料理に満足した彼らが落とすカギなどのアイテムを使って部屋や棚の扉,冷蔵庫などを開け,新たな食材やレシピを開放していくのが基本的なゲームの流れだ。
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この説明だけだと“動物たちに囲まれて楽しいクッキング!”的な内容に思えるかもしれないが,スクリーンショットを見れば分かるとおり,ゲーム中の時間帯は真夜中で,キッチンも微妙に薄暗く,不穏な空気が漂っている。実際,ゲームを進めていくと動物でも人間でもないクリーチャーに対して料理を振る舞うことになるのだ。
だが,本作がホラーゲームかというと,そういうわけでもなく,クリーチャーの姿にもどこか愛らしさがあり,ゲームは完全な恐怖に至る手前くらいの雰囲気で進んでいく。怖さを感じつつも癒されるような気がする,不思議なゲームだ。
日本語表示には非対応のため,レシピの解読などにある程度の英語力が必要になるかもしれない。ただ,本作は2〜3時間でクリアできるようなので,辞書を引きつつでもプレイできるだろう。
オムレツにそれ入れる?
リリース日:2026年2月9日価格:1700円
学生食堂をテーマにしたデッキ構築型ローグライクゲーム。ここのシェフとなるプレイヤーの目的は,ベルトコンベアーで流れてくる食材をオムレツに乗せ,「完璧なオムレツ」を作ることだ。
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それぞれの食材にはポイントが設定されており,近くにある食材と相互に影響し合うので,より多くのポイントを稼げる配置を目指す。ただし,食材は流れてくる3種から1つを選ぶ形になり,手持ちの食材を自由に使えるわけではないので,なかなか悩ましく緊張感あふれる調理になるのだ。
お客の好みはそれぞれで,中にはオムレツの端に食材が乗っているとポイントを減らしてきたり,食材を乗せようとしているのにオムレツを回してくるような不届き者もいて,調理中は考えることが多いうえに忙しい。
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食材はベーコンやパプリカといった定番から,卵のカラ,動き回るイカ,ココナッツ(丸ごと),(工具の)レンチ,さらには石炭など140種類以上。ゲームを進めていくと,クリアに必要なポイントが増えたり,ベルトコンベアーのスピードが速くなったりして難度が上がるが,ターン制に切り替えてじっくり考えるプレイも可能だ。
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Berry Bury Berry
リリース日:2026年1月30日価格:920円
※日本語表示非対応
箱庭の地面に空いた穴に,果物のベリーをはじめとしたさまざまなものを投げ込んでいくシュールな設定のゲーム。ジャンルとしては,最近流行しているインクリメンタルゲームに当たる。
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インクリメンタルゲームに明確な定義があるわけではないが,ざっくり説明すると,ゲームが進行するにつれて,リソースやスコアなどの数値が加速度的に増大していくもの……となるようだ。
本作では,箱庭の鉢植えから落ちるベリーを穴に投げ込むと,その穴からコインが飛び出すので,それを貯めてツールをアップグレードし,作業を効率化させていく。ゲーム開始当初は自分の足で箱庭を走り回ってベリーを集め,1つずつ穴へ投げ込んでいくのだが,そのうちベリーが,よりコインを稼げるぶどうに変化したり,バキュームで一気にベリーを集められるようになったりと,分かりやすいインフレが進む。
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そして,この流れだけで終わらないのが本作のユニークなところ。ゲームが進んで新たなエリアに足を踏み入れると,そこには“謎解き”要素が待っている。オブジェクトをよく観察し,何をすれば解けるのかを考える必要があり,エンディングの分岐にも関係しているようだ。
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“いけいけどんどん”の勢いで来たところに,思考力を求められるこのギャップは本作ならではかもしれない。また,一見ポップに感じられる箱庭にも隠された秘密があるらしく,その真相も気になるところだ。
The Artisan of Glimmith
リリース日:2026年3月18日価格:1500円
ステンドグラスをテーマにしたパズルゲーム。画面中央に表示されているマス目のスペースを,画面右側の指示に従ってステンドグラスで隙間なく埋めることが目的となる。
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最初はステンドグラスの形を指定されるだけなのだが,ゲームを進めていくうち,隣り合うステンドグラスを同じ/違う形にするといった指示が加わったり,形に指示はないが,マス目に記されている複数種のマークをそれぞれのステンドグラスに入れる必要が出てきたりと,次々に新しいルールが登場する。
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最初は直感的に解けていても,やがてじっくり考える必要が出てくるはず。フリーハンドでメモを書き込めたりする機能もあるので,それらを活用するといいだろう。
完成したパズルは,ステンドグラスのアート作品のように鑑賞できる。標準設定だとステンドグラスの色はランダムに決まるが,自分で指定もできるので,そこまでこだわって解くのも楽しそうだ。
パズルのステージは空に浮かぶ島に点在しており,それを探すこと自体が1つのゲームにもなっている。落ち着いた音楽や効果音も印象的。エディット機能も用意されており,自分が作った問題を投稿してほかの人にプレイしてもらう楽しみ方もできる。
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Bladesong
リリース日:2026年1月22日価格:2300円
RPGでは,ミニゲームとして刀鍛冶の作業を行うものをよく見かけるが,本作はそれをメインに据えた本格シミュレーションゲーム。舞台となるのは狂気と絶望が支配する世界だが,主人公はモンスターと戦うようなことはなく,店にやってくる客の要望に応えてハンマーを振るい,刀を仕上げる。
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刀身の長さや幅,厚さ,重量,バランスといったものをハンマーさばきで調整し,客のオーダーに合わせていく。それぞれの要素にはトレードオフの関係があったりもして,うるさい客だとオーダーを満たすのが大変だ。
だが,ゲームが進むにしたがってさまざまなスキルを身につけられて作業の自由度は高まっていくし,使える素材も増えて,刀身はもちろん鍔や柄のデザインにまでとことんこだわれるようになる。この成長が本作の面白さの1つとなるだろう。
あくまで刀鍛冶シミュレーションゲームの本作だが,世界観がしっかり作り込まれているところも見逃せない。舞台となる城壁内の街を歩くような描写はあるし,そこで出会う人や,店にやってくる客は一癖ある者が多く,その会話はテーブルトークRPGを思い起こさせる。主人公の能力によって,会話の選択肢も変わってくるようだ。
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4月20日配信の本作初となる大型アップデートで,刀の「複製依頼」や,「ショールーム」などが追加された。「圧倒的に好評」だけに,今後のさらなるアップデートにも期待できそうだ。
Lost and Found Co.
リリース日:2026年3月6日価格:2000円
※日本語表示非対応
ある年齢以上の人たちには懐かしい,「ウォーリーをさがせ!」のような探し物ゲーム。止め絵ではなく,一部のキャラやオブジェクトがかわいく動くので,その様子を見ているだけで楽しい。
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メインの捜索対象は複数あり,巧妙に配置されているものが多いので,意外と歯ごたえのある難度。ほかにも追加のミッションが用意されており,例えば「寝ている子どもを起こして」というミッションの場合,単に寝ている子どもをクリックするのではなく,子どもの目を覚ます出来事を起こす必要があるなど,ひねりもあって飽きが来ない印象だ。
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体験版が日本語表示に対応しているのに,製品版は非対応のようで残念だが,かわいらしい雰囲気のグラフィックスとシンプルなルールが特徴の本作は,親子で一緒に楽しめそうだ。









































