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「トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス」は,1996年当時としては画期的だった3Dグラフィックスと三人称視点(背面カメラ)を採用し,“アクションアドベンチャー”というジャンルを大きく前進させたマイルストーン「トゥームレイダー」をベースにしている。
開発のCrystal DynamicsとFlying Wild Hogがタッグを組んで再始動させたシリーズ最新作だ。
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本作は“リメイク”ではなく“リイマジン”と表現されている。その理由は,オリジナル作品のテクスチャを単純にアップグレードするレベルにとどまらないからだ。
ゲームプレイから根幹にあるテクノロジーまで,すべてを最新環境向けに作り替えている。つまり,1990年代の技術的な制約をそのまま残すのではなく,現代的なシステムに完全に再構築することにより,30年が経過した今プレイしても,最新のAAAタイトルと遜色のない体験を楽しめる仕上がりとなっているのだ。
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残念ながら,「トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス」のリリースは2027年2月12日(日本時間2月13日)まで持ち越されることがアナウンスされたばかりだ。
しかし,今回のデモから受け取ったワクワク感は期待以上のものであり,「トゥームレイダー」と主人公“ララ・クロフト”という,1990年代のゲーム産業の象徴でもあった一大ブランドを現代に再興させるという開発陣の強い意気込みが,十分に伝わる仕上がりであった。
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本作の大きな特徴は,物語の拡張と世界の深化にある。
ペルーのジャングル,ギリシャの遺跡,エジプトの砂漠,そして神話に包まれた神秘の島にいたるまで,すべてのロケーションに新たな探索エリアや背景ストーリー,シネマティック映像が追加され,ララの原点となる冒険が,彼女の未来へとつながる深い物語として再構築される。
今回のデモでは,その進化の一端を肌で感じられた。
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体験できたデモは,ペルーの「失われた谷」を舞台にしたものだった。プレアルファ版と説明を受けたものの,Unreal Engine 5による立体的な高低差や,ジャングルの木々の隙間から差し込む光,松明の炎などのダイナミックなライティングが,圧倒的な没入感を生み出していた。
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移動は非常にスムーズで,すべて[×]ボタン(PS5準拠)に集約されている。ジャンプだけでなく,崖の岩肌を登っていくのも,体を斜めにして岩の隙間を通り抜けるのも,倒木を乗り越えるのも,同じボタンで動作する。
戦闘時のドッジ,捕まった状態からのドロップ,そして水中へのダイブなどの特殊な動作は[○]ボタンに集められており,コントロール体系は非常にスマートにまとめられている印象だ。
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今回のデモは,滝つぼの周囲にある遺跡群から開始した。
新たに導入されたのが,周囲の建築物から考古学的な歴史を読み解く「スキャナー機能」で,これを利用して次に何をすべきかが分かりやすく提示される。今回のクエストは,滝つぼの水面に木製の歯車を浮かべ,古代の機械を作動させることから始まった。
アクション面では,スワンダイブや逆立ちといったララ・クロフトの象徴的なアクロバットを継承しつつ,その一挙手一投足に確かな物理的重量感が与えられている。
新要素であるグラップリングフックの存在も,地形ナビゲーションの自由度を大きく引き上げており,通常のジャンプでは届かないような場所でもターザンのようなスイングで到達可能になるし,水面の歯車などもひっかけて移動させられる。この歯車のギミックも,水面の動きや重力など物理演算の上に成り立っており,より興味深い謎解きを楽しめるようになっていた。
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オリジナル作品同様,「トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス」の戦闘システムは「立ち止まらない」ことを是とする,動的なアクションが大きな魅力だ。
滝のあるエリアを抜けると,オリジナル作品では今も語り草になっているラプター,さらにはティラノサウルスに襲われることになるが,ラプターの素早い攻撃に対して,ドッジを繰り返したり,逃げて高台に登ったりと,敵の挙動に合わせてアクロバティックに動き回る楽しさがある。
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本作で新たにフィーチャーされている戦闘アクションが,時間をスローモーションにして狙いを定めるシステム「フォーカスモード」である。
通常アクションでゲージを溜めた状態で[R1]を押すと,その時点での移動方向に従って,たとえば側方宙返りを行いながら両手にピストルを構え,ラプターの頭部に狙いを定めて弾丸を撃ち込んでいく。
フォーカスモードの作動中には威力も強化されていると思われる銃弾を,3匹ほどの群れで向かってくるラプターに叩き込んでいく戦闘は,かなりの爽快感がある。
製品版ではさらに,オオカミの群れやステルス戦を仕掛けてくるジャガー,クマなどとの戦いも控えている。複数の傭兵に囲まれるシーンなどでも,このフォーカスモードは大いに役立つはずだ。
そして,忘れてはならないのがティラノサウルスとの遭遇だろう。
もはや正面から戦えないほど巨大な脅威となった強敵との戦いは,どこか「アンチャーテッド」シリーズを彷彿とさせるような映画的なスケールへと変貌していた。熱帯雨林の地形に翻弄されながら,タイミングを合わせて執拗な猛攻を逃れていくという,息つく暇もない大迫力のシーケンスへと進化を遂げていたのだ。
往年のファンには新鮮な驚きを,新規プレイヤーには現代的な最高峰の冒険を提供する仕上がりを予感させるデモであった。
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Crystal Dynamicsは,2022年にスクウェア・エニックスからEmbracer Groupに売却されているが,Embracer Groupの承認を受ける形で,「トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス」の開発およびグローバルパブリッシングにおいては,Amazon Gamesと強力なパートナーシップを締結した。
これにより,巨大な資金力とプロモーション支援を受けながら,開発に専念できる強固なバックアップ体制を確立している。
また,過去の遺産や開発チーム内部の伝統に引き摺られることなく,「Shadow Warrior」などで派手めな演出力のノウハウを築いてきたポーランドのFlying Wild Hogが開発に協力することで,「トゥームレイダー:レガシー・オブ・アトランティス」のアクション性に大きな化学反応を引き起こしていることは,今回プレイしたデモからでも十分に感じ取れた。































