E3は“世界最大級のゲームイベント”と言われているだけあり,世界各国からゲーム産業に携わる人々が集まる。
お祭り的な意味合いも強く,会期中は会場が閉まったあとにも,ロサンゼルス各地でさまざまなパーティーが行われているのだ。その数はかなり多く,わざわざ
パーティーリストなるメールが配信されるほどである。
その多くは,ただ集まってワイワイやりましょうといったノリのものだが,なかには
ゲームにスポットを当てたものもある。その典型的な例が,6月14日に行われた
「DEAD RISING 2」のパーティーで,その手の集まりに関しては,
我々メディアにも招待状が届く。だがWebメディアの宿命か,会場が閉まったからといって仕事が終わるわけはなく,今度は取材したものを記事にするという作業が待っている。
このように,せっかく招待状をもらっても,行きたくても行けない,なんていうことがあるのだ。だが,今回マイクロソフトから送られてきたパーティーの招待状には,“
「Gears of War 3」(以下,GoW3)
「Fable III」などが遊べる”という文字がしっかりと印刷されていた。
GoW3といえば,説明不要の大ヒットTPSシリーズの最新作である。E3会場ですらプレイアブル出展されていないものが遊べると聞いて,仕事なんかしていられるかと喜び勇んで出かけてみた。だが,さすがにそんな機会をほかのメディアが逃すわけもなく,時間通りに到着したものの,すでに会場は入場制限がかけられるほどに参加者が殺到しており,1時間ほど外で待つことに。
ようやく中に入ってみると,さすがに入場制限をかけられていただけあって,かなりの混み具合だ。「Excuse Me」と呪文のようにつぶやきながら前へ前へと進み,ようやくお目当てのGoWの試遊台に到着しそうになったが,長いこと外で待っていたせいか,急にトイレが恋しくなったため,目的地を泣く泣く変更。またまた人ごみを縫ってトイレを求めて移動してみたり……。とまあ,なにが言いたいのかというと,めちゃくちゃ混んでいたから,実はこの会場に
「Dead Rising 2 CASE ZERO」「Fallout: New Vegas」「Need for Speed: Hot Pursuit」「Rock Band 3」「Star Wars: The Force Unleashed 2」などもあったけど,GoW3しか遊べなかったよという話である。
さて前置きが長くなったが,GoW3のデモ機で遊べたのは
「Beast Mode」だ。これはプレイヤーがローカストとなって戦うというオンライン専用のモードで,プレイヤーが最大5人のチームを組んで戦う
Hordeのローカスト版だ。
ローカストになれるといっても,なんでもかんでもすぐになれるわけではなく,最初は3種類ほどから選ぶことに。COG軍を倒せば倒すほどTOKENを獲得でき,その量によって使えるローカストが増えていく仕組みだ。まあ,そんなルールのため最初はショボめのローカストしか使えないわけだが,うまいことCOGを倒しまくれば次第にさまざまなローカストを使えるようになる。ローカストの種類分けは
“クラス”に相当しており,アタッカータイプやヒーラータイプなどが用意されている。ボタン一つで自爆できてしまうティッカーは何タイプなのだと聞かれると返答に困るが,おおむねそんな感じだ。
ちなみに筆者はティッカー使用時に,うっかりボタンを間違えて3回連続でリスポーンポイント付近で一人で自爆した。ここだけの内緒にしておきたいところだが,背後にたくさん人がいたのを覚えている。
ご存知のとおり,ローカストにはどことなく人っぽい形をしたものもいれば,そうでないものもいる。人型タイプの場合はCOG軍と同じようにカバーシステムが使え,壁に隠れながらチクチクと戦える。一方,人型でなくカバーシステムが使えないローカストは体力が異様に高かったり,素早い身のこなしだったりといった特徴があるので,それを生かしてCOG軍を追い詰めていくのだ。単体では役に立ちそうにないローカストでも,
チームの組み合わせによっては効果的な攻撃方法を編み出せそうな気がした。もちろんパーティーでたまたま一緒になったような者同士では難しいが,そういった黄金コンビ的なものを探す楽しさもあるだろう。まあ,組み合わせの個性が強すぎると,○○マップの坂の下に敵が来たときだけ強いといったように,かなり条件が限定されそうではある。
実際にBeast Modeで遊んでみるとやはり5人の協力が不可欠で,うまく連携して戦っていかないとCOG軍に袋叩きにされてしまう。もっとも,5人中4人がティッカーを使っていたら勝てる勝負も勝てないわけで,ローカストの種類選びから戦いは始まっているといえるだろう。
このBeast Mode,ただの“お遊びモード”と捉えられがちだが,そこはさすがのEpic Gamesである。何度か倒されながらもマップをくまなく歩いてみると,その
できの良さに驚く。マルチプレイでは驚異的ともいえるグラフィックスもさることながら,相変わらずしっかりと練られたレベルデザインで,NPCが相手といえども一筋縄ではいかない。単に攻撃力が強い,HPが多いといった難度の調整方法ではないので,5人が連携して戦えばなんとかなるかな,といった絶妙な具合になっているのがたまらない。
本来であれば,GoW3のBeast Modeをもっとたっぷりと遊ぶか,ほかのゲームをプレイするかといったところなのだが,冒頭で伝えたとおりの混雑状態だったため,ここで退散。滞在先のホテルでBeast Modeの楽しさを思い出しながら原稿を書いている,というか書いていた。