「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」，ガリア公国と対立する反乱軍の指導者ガッセナール家と戦闘システムの新要素を紹介

　2010年1月21日に発売予定のPSP用ソフト「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」の最新情報をお届けしよう。

「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト

　本作のゲーム情報をまとめて紹介するのは久々で，7月24日の第1報/8月31日の第2報に続き，今回で3回目となる。

　第1報でお届けしたように，本作は前作「戦場のヴァルキュリア」（PS3）の2年後，1937年のガリア公国が舞台となる。
　東ヨーロッパ帝国連合の侵攻を退けたガリア公国では，コーデリア・ギ・ランドグリーズが大公として即位。コーデリアは，自分が実はヨーロッパ大陸で忌み嫌われているダルクス人であることを公表した。

ヴァルキュリア人

ダルクス人

　この「コーデリアの告白」に端を発し，ダルクス人による統治をよしとしない者達やガリア公国を我が物としようとする者達が「ガリア革命軍」（反乱軍）として蜂起し，ガリア公国は内戦のときを迎えている。この反乱軍の指導者が，今回紹介するガッセナール家だ。

ガリア公国首都，ランドグリーズ

反乱軍本拠地，ガッセナール一族の居城

反乱軍本拠地の内観

　まずは，ガッセナール家当主にしてガリア革命軍“総統”のギルベルト・ガッセナール伯爵，その長子にしてガリア革命軍歩兵部隊指揮官のバルドレン・ガッセナール，第二子にしてガリア革命軍機甲部隊指揮官のオドレイ・ガッセナール，末子にしてガリア革命軍特殊部隊指揮官のディルク・ガッセナールを紹介しよう。

反乱軍の首謀者
ギルベルト・ガッセナール（ガッセナール伯爵）
cv:銀河万丈

ガリア革命軍の「総統」。ガリアの名門ガッセナール家の当主であり伯爵。ダルクス人排斥をとなえており、コーデリア大公を国外追放し自らが国権を握ることを目論んでいる。性格は豪胆かつ周到に計画をめぐらす戦略家でもあり貴族たちと幅広い人脈を持つ。


ガッセナール伯の長子
バルドレン・ガッセナール（バルドレン将軍）
cv:緑川光

ガリア革命軍 歩兵部隊指揮官。ガッセナール総統の長子であり、革命軍の実質的な総司令官。ダルクス人を国内から完全に排除し、純粋なガリア人のみにより構成された国家像を理想としている。気性が激しく、自らが武器をとり最前線に出て戦うことも珍しくない。


鋼馬の戦乙女
オドレイ・ガッセナール（オドレイ将軍）
cv:川澄綾子

ガリア革命軍 機甲部隊指揮官。ガッセナール総統の第二子であり、バルドレン将軍の妹にあたる。女性では珍しく戦車長を務め、正規軍在籍時は帝国軍から「鋼馬の戦乙女」と恐れられた。ヴァルキュリア人を「神の子」と崇めるユグド教の敬虔な信者である。


正体不明の仮面の騎士
ディルク・ガッセナール（ディルク将軍）
cv:保志総一朗

ガリア革命軍 特殊部隊指揮官。ガッセナール総統の末子。強力な破壊力を持つ人造ヴァルキュリア部隊を率いており、自らも専用のヴァルキュリア装甲に身を包んでいる。非常に寡黙な性格で、人前では私的なことを一切口にしない。

　また今回は，反乱軍の戦車イラストが4点公開された。中には多砲塔を備えた戦車があったり，アンテナのような装備のついた戦車（装甲車）があったりと，それぞれどのような局面で登場するか気になるところだ。


　対するガリア公国については，大公に即位したコーデリアのイラストとスクリーンショットを紹介しよう。

ガリア公国大公
コーデリア・ギ・ランドグリーズ
cv:能登麻美子

ガリア公国の若き大公。強大な勢力を持つ「帝国」と「連邦」に挟まれた小国「ガリア公国」の元首で、非道な革命軍に対して断固立ち向かい、平和なガリアを取り戻す意志を現している。

　続いては，本作の特徴的な戦闘システムである“BLiTZ”（ブリッツ）について，その基本をおさらいしつつ，新要素である“エリア攻略”を紹介しよう。

　BLiTZと呼ばれる本作の戦闘は，「戦術マップ画面」と「アクション画面」の二つで構成されている。
　戦術マップ画面で操作するユニットを選択すると，アクション画面に切り替わり，三人称シューティング（TPS）のようにリアルタイムでユニットを操作して行動することになる。
　本作の戦闘は基本的に自軍/敵軍のターン制で，自軍のターンになるごとに一定量コマンドポイント（CP）が供給され，CPの数だけユニットを動かせるという仕組みだ。ユニット単位の行動回数制限はないので，CPをすべて一つのユニットに集中させることもできる。ただし，連続して行動すると移動距離が短くなったり，武器によっては弾切れになったりするといった制限事項がある。

　次に，エリア攻略の紹介をしよう。本作では戦術マップが複数のエリアに分かれており，それぞれのエリアにある拠点を占拠することで，隣接するエリアに兵士や戦車を移動できるようになる。ただしそれは敵軍も同様で，拠点を奪われてしまうと，奪い返すまでエリア移動ができず孤立してしまう，なんてこともあり得るわけだ。
　また，複数エリアに分かれたことで，たとえば「最短ルートを取ると敵の攻撃が激しいが，迂回ルートを取れば奇襲できる」というように，戦略面でのバリエーションが奥深いものとなりそうである。



　最後は兵科について。本作に用意されている兵科は合計30あり，五つの基本兵科からスタートし，それぞれ一定条件を満たすと上級兵科へのクラスチェンジができる。
　公開されたのはそのうちの四つで，「偵察兵」「突撃兵」「支援兵」「対戦車兵」と，前作をプレイした人にはおなじみの兵科だ。残る一つは，狙撃兵ではなく本作で初登場の兵科とのことなので，続報を楽しみに待とう。

歩兵の基本兵科をチェック！

歩兵の基本兵科は５つ。一定条件を満たすことで上級兵種へのクラスチェンジも可能。30もの兵種が用意されている。

偵察兵	突撃兵
高い移動力を持つ身軽な兵種。装備武器はライフルだ。	対歩兵に強い兵種。打たれ強く、攻撃力も高い。装備武器はマシンガンだ。

フィールドのあちこちにある土嚢。ここでしゃがめば、受けるダメージが大幅にダウン！偵察兵は土嚢を伝って前進、前線の状況を把握していこう。

頼りになる土嚢だが、敵が隠れていた場合は厄介な障害物に。そんな時は、偵察兵の機動力を活かして手榴弾を投げ込むのだ！

敵の迎撃をかいくぐって接近し、敵の頭を狙って大ダメージを与えることも出来る。歩兵からの攻撃に強い突撃兵ならではの攻撃方法かもしれない

対戦車兵	支援兵
対戦車兵は、まさに戦車キラー！　対戦車槍を使ってロケット弾を発射し、戦車に大きなダメージを与えることが出来る。	文字通り味方の支援をする兵種。足も遅く、打たれ弱いため、運用には注意が必要だ。

戦車はほとんどの歩兵に対して無敵だが、対戦車兵に対しては別。背面にある弱点部分を撃たれると、ほぼ一撃で破壊されてしまう。

味方兵士の傷を癒す支援兵。ほかにも戦車を修理したり、弾丸を補給したり出来る便利屋なのだ。

　「こちら」の記事でお伝えしたように，公式サイトとPlayStation Storeで本作の体験版の配布が開始されている。「TRAINING」と「MISSION」の2モードがプレイ可能なので，PSPユーザーは発売前にぜひプレイしてほしい。

「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト