「Steam Deck」，対応ゲームタイトルを確認できる新たなツールをValveが公開に

　Valveは，2月末の出荷開始が予定されているゲーム用の小型PC「Steam Deck」について，プレイヤーが所有するタイトルが「Steam Deck」に対応しているかどうかを確認できるツールを公開した。

「Steam Deck」公式サイト

あなたのゲームのSteam Deck互換性

　ブラウザ版Steamの専用ページとして公開されたもので，ログインすることで，手持ちのゲームが「すでに認証されている」（Deck Verified Games From Your Library（so far））か，「まだ認証されていないが，プレイできることが確認されている」（Deck Playable Games From Your Library（so far)），そして「プレイできないことが確認されている」（Unsupported Deck Games From Your Library（currently））の3つでチェックできる。


　「Steam Deck」は，ValveがAMDと共同開発したカスタムAPUと，Arch Linuxをベースにした「SteamOS 3.0」（他のOSに入れ替え可能）を搭載したゲーム用の小型PC。携帯を考慮したコンパクトなデザインでありながら，リアルタイムレイトレーシングに対応した「RDNA 2」アーキテクチャのGPUを搭載し，Nintendo Switchと同様，ディスプレイに接続することで据え置き機としても使用できる。

　Steamには現在，5万ものゲームソフトが存在しているが，統計サイトの「SteamDB」によると，そのうち400作がすでにSteam Deck向けの公式認証を受けているという。今後，確認や審査が続くにつれて，その数が増えていくのは間違いないだろう。

　「Steam Deck」は，北米では2月25日10：00（日本時間2月26日3：00）に，事前予約をしていた購入希望者向けの確認メールが配信され，再確認できた人を対象に2月28日より順次出荷される予定になっている。


　世界的な半導体不足の影響で，北米や欧州向けの販売開始は3か月ほど延期されており，その後に予定されていた日本を含むアジア諸国への販売は，早くても本年末にずれ込みそうだ。
　とはいえ，購入を考えている人は上記ツールをチェックして，所有タイトルがどれだけプレイできるかを確認しておけば，実際に購入が可能になったときの良い判断材料になるだろう。