Epic Gamesとレゴグループが提携をアナウンス。子供が安全でポジティブに楽しめるメタバース構築を目指す

　Epic Gamesは2022年4月7日，玩具メーカーのレゴ（LEGO）グループとの長期的なパートナーシップを提携したことをアナウンスした。

Epic Gamesの公式プレスリリース

　公開された公式プレスリリースでは，具体的な内容についてはまだ明らかにされていないものの，子供や家族がクリエイティビティを発揮しながら，安全でポジティブに楽しめるメタバースの開発を行っていくとのこと。現時点ではメタバースの概念さえ定まっていない段階ではあるが，プレイヤーがレゴブロックを使って，キャラクターや乗り物，さらにはワールドまでを作って仲間とともにプレイできるような，「フォートナイト」と「マインクラフト」，もしくは「Roblox」を掛け合わせたような，比較的自由度の高いバーチャルな遊び場になるのではないだろうか。

　プレスリリースの中で，レゴグループのCEOであるニール・B・クリスチャンセン（Niel B. Christiansen）氏は，「子供たちはデジタルと物理の世界をシームレスに行き来して楽しんでいます。私たちは，彼らがデジタル体験を通じて創造性，コラボレーション，コミュニケーションなどの生涯にわたるスキルを身につけることができる，大きな可能性があると信じています。しかし，私たちはそれらを安全で，刺激的で，すべての人にとって有益なものにする責任があります。何世代にもわたって，安全な身体的遊びに対する子どもの権利を守ってきたように，私たちはデジタル遊びにも同じことを行うことを約束します。Epic Gamesと協力して，このエキサイティングで遊び心のある未来を形作ることを楽しみにしています」と述べている。

　Epic Gamesは，ゲームやサービスの開発者がオンライン上で年齢に適したエクスペリエンスを作成できるようにすることにも取り組んでおり，16歳未満の子供たちに安全なデジタルエンゲージメントを提供するために設計された技術の開発元であるSuperAwesomeを，2020年に買収するなどしている。

　Epic Gamesとレゴグループが，昨今の重要コンセプトになりつつあるメタバースの未来を，どのように発展させていくことになるのか。今後の情報にも注目しておきたいところだ。