資源生産を維持しつつ，地球環境を守れ。シンプルで厳しいジレンマに挑戦する環境カードゲーム「Beecarbonize」，Steamで無料公開中

　Charles Gamesは2023年8月1日，カードを用いたリアルタイムシミュレーションゲーム「Beecarbonize」のPC版をSteamで無料公開した。



　Beecarbonizeは地球温暖化をテーマにした，リアルタイムカードゲームだ。さまざまなカードを駆使して3種類の資源を出力し，二酸化炭素排出量を減らしつつ勝利条件の達成を目指そう。


　カードを獲得するためには資源が必要になるが，効率よく資源を生産できるカードは多くの二酸化炭素を排出してしまう。二酸化炭素排出量が一定値を超えるごとにネガティブな効果を発生させるイベントが発生し，排出量を示すゲージが最大になるとゲームオーバーだ。

　カードはその特性に応じて，消費財などを生産する「INDUSTRY」，二酸化炭素排出量を減らす取り組みを示す「ECOSYSTEMS」，労働力やインフラを中心とした「PEOPLE」，科学技術を研究する「SCIENCE」と呼ばれる，4つのセクターに分けられる。

　ECOSYSTEMS関連のカードを入手すれば二酸化炭素排出量を抑えられるが，それらは資源生産に寄与してくれない。化石燃料からの転換を素早く行ったり，排出量を打ち消せるだけの炭素回収技術を整えたりして，さまざまなバランスを考えながらゲームを進める必要がある。


　対応言語は英語とチェコ語のみでテキスト量も多いが，テキストのほとんどはフレーバー要素で，ゲームに関係するのは資源生産力や二酸化炭素排出量などだけなので，ゲームを進めるうえではすべてを理解する必要はない。必要な情報の多くはアイコンで示されているので，基本ルールさえ抑えてしまえばスムーズに楽しめるだろう。


　なお，本作はスマートフォン（iOS/Android）向けにも配信中で，itch.ioでも公開されている。環境について考えさせられるテーマであると同時に，シンプルながらも挑戦しがいのある難度を持つ作品なので，興味を持った人はダウンロードして遊んでみてほしい。

「Beecarbonize」」公式サイト