サイコロジカルスリラー「Alfred Hitchcock - Vertigo」が2021年中にリリース。ヒッチコック監督の名作映画「めまい」がモチーフ

　パブリッシャーのMicroidsは，スペインのPendulo Studiosが開発を行う新作アドベンチャー「Alfred Hitchcock - Vertigo」（PC / PS4 / Nintendo Switch / Xbox Series X / Xbox One）のティザートレイラーを，先週開催されたデジタルイベント「Guerilla Collective 2」に合わせて公開し，2021年中にも各プラットフォーム向けにリリースするとアナウンスした。


　その名称どおり「Alfred Hitchcock - Vertigo」は，独特の手法でサスペンス映画の巨匠として映画界に君臨したアルフレッド・ヒッチコック監督の作品群の中でも，最高傑作の1つに数えられることが多い，1958年の「めまい」を正式ライセンスした作品だ。強迫観念，人心操作，そして狂気といった映画のテーマはそのままに，独自の設定やキャラクターでサスペンスが綴られるオリジナル作品として開発が進められており，リアル過ぎない3Dグラフィックスで，ストーリーを楽しめる作品に仕上がっているようだ。


　ストーリーは，妻と一人息子とともにカリフォルニア州の山間をドライブ旅行していた作家の主人公エド・ミラーが，ブロディキャニオンという架空の田舎で交通事故にあってしまうことから始まる。人命被害はなかったものの，相手が現場から姿を消し，事故の際のトラウマから，エドは極度の高所恐怖症に悩まされることとなってしまう。エドはセラピーを受けながらも，あの日何が起こったのかを自ら解明していくうちに，より大きな事件に巻き込まれていく。
　プレイヤーは，それぞれが異なる見解を持つ3人のキャラクターの記憶をもとに，事件の真相を暴き上げていく「ビジョン」というゲームシステムでプレイしていく。これは，エドの捜査で判明した出来事をなぞらえるように，記憶に残る同じタイムラインの場面を何度も繰り返しながら，以前とは異なる事実解明の糸口を導き出していくというシステムだ。


　MicroidsとPendulo Studiosは，2014年からタッグを組んでアドベンチャーゲームをリリースしているが，最近では2019年の「Blacksad: Under the Skin」が記憶に新しいところ。すでに公開されている「Alfred Hitchcock - Vertigo」のSteamストアページ（リンク）によると現時点では日本語化の予定はないようだが，気になる人はウィッシュリストに追加して，今後の情報を楽しみにしておくと良いだろう。

Microids公式サイト