「Among Us」のファン創作/Modに関するポリシーが更新。IPの非商用利用，教育利用，Mod制作の金銭的支援に関する方針などをまとめたもの

　Innerslothは2021年6月22日，人狼系オンラインゲーム「Among Us」（iOS / Android / PC / Nintendo Switch）の，ファン創作やModに関するポリシーを更新した。Innersloth公式サイトの「Innersloth Content Policy ＆ IP Guidelines For Fans and Unlicensed Creators」と「Among Us Mod Policy」（※いずれも外部リンク）で，それぞれ詳細を確認できる。


　Innerslothは基本的なスタンスとして，Among UsのIPを利用したファン創作，そしてModの制作を推奨している。とはいえ，いずれももちろん制限事項や禁止事項が存在している。

　たとえばファン創作のポリシーには「非商用利用」「教育利用・授業」「小ロット販売（地域限定・対面販売/オンライン）」「ストリーミング、ファンゲーム、エンターテインメント」の項目が用意されており，いずれも原則として可能であるとしつつ，「この場合はNG」となる条件が記載されている。
　なお教育利用に関しては，教材（インタラクティブなスライドショーなど）にAmong UsのIPを組み込むことは可能だが，当該教材を広く配布したり販売したりすることは不可となっている。
　ポリシー冒頭でまとめられた主な制限事項は，以下のとおりだ。

1．Among UsのIPを使用したファンコンテンツを大量生産・配布しないこと。大量生産とは，メーカー（生産開発を外部に委託すること）を通じて合計100個以上発注することを指す。

2．侮辱的，グロテスク，人種差別的，性差別的，低俗，軽蔑的，名誉毀損的な方法でAmong UsのIPを使用しないこと。

3．ファン作品がInnerslothの公式，ライセンス，その他の認可を受けていると述べたり，示唆したりしないこと（ほとんどの場合，ポリシーページに記載された免責事項を使用することが可能）。

4．Among UsのIPを第三者のIPと関連して使用しないこと。Innerslothはほかのクリエイターに敬意を払っており，ファンにも同じ基準を求める。

5．自分のファン作品ではないものを配布しないこと。たとえば，Among UsのIP自体の直接のコピーを配布・販売は不可。

6．KickstarterやIndiegogoなどのクラウドファンディングによる支払い方法で，Among UsのIPを元にしたグッズを作成しないこと。この場合は100個の注文数量以下でも不可。

　Modポリシーは，Among Usのキャラクターや名前，言葉，シーン，ストーリー，ロゴ，アートワークの使用に関する包括的なポリシーをまとめたものとなっている。Modスタンプなど「Modに必ず入れるべきもの」と，「許可されている/推奨されない/禁止されているMod」はここを読めばざっと理解できるだろう。
　なおModポリシーの末尾にはFAQがまとめられており，ここにはMod制作者が金銭的なサポートを得る手段に関するトピックも比較的手厚く用意されている。InnerslothはMod制作者が金銭的なサポートを受けることに関しては基本的に認める方針だが，そこにもやはり，同性愛嫌悪や性差別，人種差別などが認められるModは不可，Mod制作者と制作依頼者の間の契約違反についてInnerslothは介入しないなど，留意すべき点が存在している。Modを制作する場合は，FAQを含めて必ず目を通しておこう。

Innersloth公式サイトの「Innersloth Content Policy & IP Guidelines For Fans and Unlicensed Creators」ページ

Innersloth公式サイトの「Among Us Mod Policy」ページ

Innersloth公式サイトの「Among Us」ページ