「Night Call」のPC版がリリース。真夜中のタクシードライバーが，仕事を通して連続殺人犯を見つけるミステリーアドベンチャー

　スウェーデンのパブリッシャであるRaw Furyは，モノクロのグラフィックスが印象的なアドベンチャー「Night Call」のPC版をSteamなどでリリースすると共に，ローンチトレイラーを公開した。

「Night Call」公式サイト

Steam「Night Call」ストアページ

　現代のパリを舞台にした「Night Call」は，連続殺人事件が世間を騒がす中，夜間専門で仕事をするタクシードライバーが主人公だ。彼は犯人に襲われながらも逃げ延びたため，なかなか事件を解明できない警官から，タクシーの仕事を続けながら聞き込みを行うことを強要される。許された時間は7日間で，それまでに犯人を見つけられなければ，警察に罪を着せられてしまうのだ。
　かくして主人公は，さまざまなバックグラウンドを持つ75人のNPCが登場するパリの夜をタクシーで流しつつ，客との会話から犯人を突き止めていくことになる。


　ゲームには3つの異なる事件が用意されており，プレイを続けていく中で5人の容疑者が浮かび上がるという。容疑者は，ある事件の犯人かもしれないが，ほかの事件とは無関係だという可能性もある。そのため，慎重に会話を進めていかなければ，犯人に襲われたり，あるいは誤認逮捕によって真犯人を逃してしまうことも起きる。


　一般の客達は，プレイヤーが生活費を稼ぐために欠かせない存在で，事件の謎を追うだけでなく，マネジメント要素もあるのが本作の秀逸なところだ。金か真実か，どちらを選ぶのか迫られる場面もあるという。登場するNPCには，夜の街を徘徊しながら詩を書く女性や，入院中の妻のもとへ面会に行く老人，パントマイムを勉強しにパリに来たアメリカ人留学生など，興味深い人物ばかりで，彼らの人生を垣間見ることができるのも本作の魅力的な味付けになっている。


　Nintendo Switch版も発表されている本作だが，現時点では発売時期が「2019年内」となっている。会話の選択でゲームを進めるため，日本語版がぜひ欲しいが，Steamのストアページを見る限り，残念ながら日本語対応はしていない。今後の発表に期待したいところだ。