「パズドラクロス」ゲーム本編およびテレビアニメの最新情報が公開された「ガンホーフェスティバル2016」スペシャルステージをレポート

　ガンホー・オンライン・エンターテイメントは2016年5月29日，同社のオフラインイベント「ガンホーフェスティバル2016」を，千葉・幕張メッセにて開催した。本稿では，7月28日に発売予定のニンテンドー3DS用ソフト「パズドラクロス 神の章」「パズドラクロス 龍の章」と，テレビアニメ「パズドラクロス」の最新情報が公開された「パズドラクロス スペシャルステージ」の模様をレポートしよう。

「パズドラクロス スペシャルステージ」に登壇したガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長 森下一喜氏（写真左）と，「パズドラクロス」応援隊長を務めるお笑いコンビ・三四郎の二人

　ステージで最初に紹介されたのは，7月4日よりテレビ東京系全国6局ネットにて放映となるテレビアニメ「パズドラクロス」の最新情報だ。ガンホーの代表取締役社長 森下一喜氏は，「パズドラクロス」を「ガンホー初のさまざまなクロスメディア展開をしていくコンテンツ」とし，アニメ版については「ゲーム本編に近しい内容のオリジナルストーリーを用意している」と語った。

　続いて，アニメ版のオープニングテーマとエンディングテーマに関する情報が発表された。発表順に記していくと，エンディングテーマを歌うのは歌手のトミタ栞さん，そして作曲は石野卓球さんである。また作詞を手がけたのは，このアニメ版の構成を担当する佐藤 大氏とのことだ。


　ゲストとして登壇したトミタさんは，石野さんが手がけた楽曲について「どんな曲になるのか想像が付かなかったんですけれども，すごく『パズドラ』らしいカラフルな印象になっています」と表現。また森下氏は「カッコ可愛い，元気のある仕上がり」とコメントしていた。

トミタ栞さん

　もう一方のオープニングテーマを手がけるのは，ロックバンドのUVERworld。会場では，ボーカルのTAKUYA∞さんとドラムの真太郎さんから寄せられたビデオメッセージが上映され，楽曲制作がほぼ終わり，現在はアニメ版にマッチするようアレンジを施している段階であるとの報告がなされた。


　次に，アニメ版に登場する主要キャラクターのボイスを演じる声優陣も発表された。主人公のエース役には吉永拓斗さん，ライバルのランス役には柿原徹也さん，タマゾー役には金田朋子さん，デビ役には坂本千夏さん，ソニア役には雨宮 天さんがそれぞれ起用されている。


　ステージ上には，サプライズゲストとして吉永さん，柿原さん，金田さん，坂本さん，さらにアニメ版の監督を務める亀垣 一氏が登場した。
　亀垣氏は「声優陣がそれぞれのキャラクターを作っていくよう，最初にお願いした」と方針を説明。また声優陣は口々にアニメの仕上がりに期待してほしいと語り，とくに吉永さんは「エースを，会場に来ているお子さん達に憧れられるような存在にしていきたい」と意気込みを見せていた。ちなみに，ボイスの収録現場は極めてアットホームな雰囲気であるとのことで，ステージ上での和気藹々としたやり取りからもお互いの仲の良さがうかがえた。
　最後に亀垣氏が，「アニメ版では，毎週何かしら起きる展開となっています。またガンホーに届いた皆さんの声が，すぐアニメ版に活かせるというシステムが出来上がっています。ぜひ，ご意見をお寄せください」とまとめていた。

左から坂本千夏さん，金田朋子さん，柿原徹也さん，吉永拓斗さん，亀垣 一氏

ソニア役の雨宮 天さんからはビデオメッセージが寄せられた。ソニアは寡黙で感情を表に出さないが，主人公のエース達を優しく見守っている存在とのこと

　「パズドラクロス」のクロスメディア展開では，ゲーム本編およびアニメ版に登場するアイテムをモチーフとする玩具も登場。ステージでは，玩具展開を担当するタカラトミー ボーイズ第2企画部の吉原有也氏と宮崎杏奈氏が登壇し，「D-ギア」および「アーマードロップ」を紹介した。


　D-ギアは，「パズドラクロス」の中でエースやランスが使う重要なアイテムで，玩具では，光と音を使って遊ぶ「ドロップコンボゲーム」などを楽しめる。
　またアーマードロップは，全5種類のモンスターのものを用意。D-ギアと組み合わせることで，モンスターごとに異なる光と音の演出が再現される。

タカラトミー ボーイズ第2企画部の吉原有也氏（右）と宮崎杏奈氏（左）により，開発中の実機を使ってデモが行われた

　さらにアーマードロップの背面にはQRコードが記載されており，ニンテンドー3DSの本体に読み込むことで，ゲーム本編にて各モンスターの「ソウルアーマー」を入手できる。
　なお発売日は，D-ギアおよびアーマードロップとも，ゲーム本編と同じ7月28日が予定されている。

アーマードロップ背面のQRコードを読み込むことで，ゲーム内アイテム「ソウル」を入手できる

　ステージの終盤には，「パズドラ」シリーズのプロデューサーを務める山本大介氏と，「パズドラクロス」のディレクターであるグラス金田氏が登壇し，「パズドラクロス」ゲーム本編のコラボレーション情報を紹介した。

「パズドラクロス」ディレクター グラス金田氏（左）と，「パズドラ」シリーズ プロデューサー 山本大介氏（右）

　まず紹介されたのは，バンダイナムコエンターテインメントのニンテンドー3DS用ソフト「太鼓の達人 ドコドン！ミステリーアドベンチャー」とのコラボである。このコラボでは，「パズドラクロス」にて，仲間にできるコラボキャラクター「どんちゃん」および「タマゾー×どんちゃん」が登場。
　そして「太鼓の達人 ドコドン！ミステリーアドベンチャー」には，「パズドラクロス」の楽曲が無料配信され，タマゾー×どんちゃんが冒険モードの助っ人として参戦するという。


　さらにステージでは，カプコンのニンテンドー3DS用ソフト「モンスターハンター ストーリーズ」とのコラボが発表された。
　登壇した「モンスターハンター ストーリーズ」プロデューサー 辻本良三氏は，自身が「パズル＆ドラゴンズ」の配信開始当初からの大ファンであることを明かすとともに，山本氏が「モンスターハンター」シリーズの公式大会に何回か参戦していたエピソードを披露し，そんなつながりから今回のコラボが実現したと語った。

「モンスターハンター ストーリーズ」プロデューサー 辻本良三氏

「モンスターハンター ストーリーズ」の紹介もなされた

　このコラボでは「パズドラクロス」のゲーム内施設「ドラゴンコロシアム」にて，「モンスターハンター ストーリーズ」のモンスターと対戦できるようになる。
　会場では，8月10日に配信されるコラボ第1弾としてリオレウスが紹介された。金田氏によると，リオレウスはかなりの強敵とのことで，配信前に準備を整えておくことを勧めていた。その代わり，リオレウスを倒した際に入手できるソウルから生産可能なソウルアーマーは，最強クラスとのことだ。
　なお，「モンスターハンター ストーリーズ」における「パズドラクロス」とのコラボは実施するかどうか未定だが，辻本氏は前向きに検討すると話していた。


　ステージの最後には，「パズドラクロス」の対戦モードが実機デモを交えて紹介された。このモードでは，二人のプレイヤーが1vs.1で対戦。各自のHPゲージは3ブロックに分割されており，1ターンにおける与ダメージ/被ダメージの量は最大1ブロック。そして相手のHPゲージをゼロにしたほうが勝利となる。
　つまりこのモードでは，仮に実力差があるプレイヤー同士が戦ったとしても瞬殺ということはなく，1回の対戦で最低3ターンは駆け引きを楽しめるというわけである。ほかにもお互いに同じ属性のコンボによる攻撃を繰り出した場合は，ダメージが相殺される仕様となっており，あまり強くないプレイヤーでも十分楽しめるよう工夫が凝らされていることがうかがえた。

ステージ上では，お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気さんと，「パズドラ」の配信プレイなどで有名なとうふさんが対戦モードをプレイ

　「パズドラクロス」のさらなる情報については，ゲーム本編のリリースとテレビアニメの配信開始に向けて順次公開されていく予定とのことだ。続報にも期待しよう。

「パズドラクロス 神の章/龍の章」公式サイト