ヒット祈願の鏡開きで刀剣男士たちが甘酒で乾杯！ 「映画刀剣乱舞」舞台挨拶レポート

　2019年1月18日，いよいよ公開初日を迎えた「映画刀剣乱舞」。この日の朝，TOHOシネマズ六本木ヒルズにて監督の耶雲哉治氏と刀剣男士を演じたキャストが舞台挨拶を行った。本稿では，映画の撮影秘話が語られた舞台挨拶の模様を写真とともにお届けしよう。

「映画刀剣乱舞」公式サイト

　大きな拍手に迎えられ，刀剣男士を演じたキャスト8名と監督がステージに登場する。この日の舞台挨拶は，全国51館にてライブビューイングでの中継もされていたとのことだ。オープニングトークから早くもキャスト同士のツッコミ合いに笑いが起き，場内は和気あいあいとした雰囲気に包まれた。

　1年前に開始された映画の撮影秘話について聞かれると，三日月宗近役の鈴木拡樹さんは，「とても寒かったことと，みんなにお菓子を配った記憶がある」とコメント。これに対し山姥切国広役の荒牧慶彦さんが，「（鈴木さんは）気配りの達人。寒くなってくると，カットの合間に近寄ってきてニコニコしながら手にカイロを握らせてくれた」と語っていた。


　続いて薬研藤四郎役の北村 諒さんが「スピード感があり，若干記憶が……」と話し始めると，へし切長谷部役の和田雅成さんから，そのコメント（記憶ネタ）は骨喰藤四郎役の定本楓馬さんに！　とツッコミが入っていた。定本さんは，1か月と少しの撮影期間中はまさに“刀剣漬け”で，濃密な時間を過ごせたと話していた。

　和田さんから，日本号役の岩永洋昭さんと寒い中一緒に食べたラーメンの味が忘れられないという話題が出ると，岩永さんは「食べたっけ？」とコメント。和田さんは「僕だけが忘れられなかったようです」と笑っていた。
　不動行光役の椎名鯛造さんは，鈴木さんに憧れて自分もお菓子をカバンに詰めて現場に行ったが，なぜかみんなもらってくれなかったと明かした。キャストから「遠足みたいに見えたからでは？」と声が上がり，場内に笑いが起きていた。


　続いて鶯丸役の廣瀬智紀さんがコメントを求められると，定本さんを「楓馬たんが……」と呼び，キャストから一斉に「そんな風に呼んでたっけ!?」とツッコミが入る。今日初めて呼んだと答える廣瀬さんの独特なトークに，キャストも笑いをこらえきれない様子だった。耶雲氏が「（現場の空気は）自分が作ったというより，みんなが支えて，主演の鈴木さんが引っ張ってくれた」と述べ，とても良い雰囲気で撮影が行われたことが伝わってきた。


　本作の撮影は，ワープステーション江戸や稲荷山，日光江戸村，安土城や松本城にて行われたとのこと。MCから，舞台版でも刀剣男士を演じたキャストに“映画と舞台の違い”を聞かれると，荒牧さんは「屋外での立ち回りが一番の違い。よりリアルに近い殺陣ができたのでは」と語った。殺陣についてはほかのキャストからもコメントがあり，椎名さんは「舞台は安全を期しつつ1回1回に熱量をかけるが，映画ではアクションチームから『実際に（攻撃を）当ててもかまわない』と言われ，蹴りなどを行った」と話した。鈴木さんは大きな武器を用いての撮影に苦労したという。しかし，アクションチームが“実際にどう見えるか”のカメラ割りをアクションで見せてくれたため，イメージのすり合わせがしやすかったと語っていた。

　また，北村さんは「リアルな景色の中に刀剣男士が立つことで，その存在感をスクリーンで出せた」とコメント。リアルさといえば，本能寺が燃えるシーンでの撮影が……と和田さんが話し始めると，耶雲氏が「（話題を）取られた……」とつぶやいていると椎名さんがツッコミを入れる。すると和田さんが「泥棒になってしまった！」と“NO MORE 映画泥棒”にかけて，荒牧さんと腕でバツ印を作るポーズを見せ，観客を笑わせていた。


　ちなみに“NO MORE 映画泥棒”と「映画刀剣乱舞」はコラボを実施しており，本編上映前に週替りでオリジナルのマナーCMが流れるのだが，もともとの映画泥棒のマナーCMは，10年ほど前から耶雲さんが監督していたとのこと。今回のコラボ企画が立ち上がった際には「映画泥棒も刀剣乱舞も分かっている監督は自分しかいない！」と，手を挙げたと明かしていた。

　続いて，映画で初めて刀剣男士を演じた定本さん，廣瀬さん，岩永さんがコメントを求められる。岩永さんは「いい空気感で受け入れてもらえた」と話しつつも「若干1名は鬱陶しかったですが……」と和田さんを見る。すると和田さんは，岩永さんがダチョウ倶楽部のネタを真似して「キスしていい？」と聞いてくると明かし，大きな笑いと拍手が起きていた。


　ヒットを祈願し，キャストと監督で鏡開きと甘酒での乾杯が行われると，最後に締めの挨拶へ。耶雲氏は「『刀剣乱舞』は様々なメディアミックスが行われているが，これまでの作品とはまたひと味違う映画ならではのスケール感がある本作を楽しんでほしい」とコメントした。そしてキャストを代表して鈴木さんから「映画は皆さんに観てもらって，愛してもらってまた成長していく。ぜひ観た方同士で感想を語り合い，世界を広げていってほしい」と述べられ，観客からの盛大な拍手を持って舞台挨拶は幕を閉じた。

「映画刀剣乱舞」公式サイト

「刀剣乱舞-ONLINE-」公式サイト

「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」ダウンロードページ

「刀剣乱舞-ONLINE- Pocket」ダウンロードページ