インデックスに粉飾決算の疑い。証券取引等監視委員会が強制調査

　2013年6月12日，証券取引等監視委員会は，インデックスが決算を粉飾していた疑いで強制調査に入ったと発表した。これは複数の会社を使って架空の取引を繰り返す「循環取引」で売上高を水増ししていたことが疑われているもの。これを受けて，大阪証券取引所は同社株式を売買停止としている。

　インデックスは，先日の決算まとめでも挙げたように「継続企業の前提に関する注記」が出されており，かなり大胆な事業改革が求められていた。ここ最近では，子会社であるネットインデックスの株式譲渡を行い連結から除外，欧州の連結子会社であったIndex Multimediaが更正手続きに入り連結から除外など，事業再編が進むなかでの摘発となった。
　同社はゲームブランド「アトラス」を抱える会社でもあり，先月発売された「真・女神転生IV」は21万本を売り上げるなど好調な展開を見せているほか，「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」「ドラゴンズクラウン」など，注目作のリリースも控えている。
　会社の存続を含めて今後どうなるか予断を許さない状況だけに，今後の展開に注目したい。

大阪証券取引所 売買停止情報

アトラス，発売予定タイトルは「予定通り発売」とTwitterでコメント