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[SIGGRAPH]ポストエフェクト対応の「MAESTRO-4G」や,画角90度の湾曲ディスプレイなどが披露された「Exhibition」展示セクションレポート(後編)
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印刷2012/08/17 00:00

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[SIGGRAPH]ポストエフェクト対応の「MAESTRO-4G」や,画角90度の湾曲ディスプレイなどが披露された「Exhibition」展示セクションレポート(後編)

Radeon Pro,Radeon Instinct
 2012年8月15日に掲載した前編に引き続き,「Exhibition」展示セクションレポート(後編)をお届けしよう。後編では,ニンテンドー3DSのグラフィックスプロセッサコアを提供しているディジタルメディアプロフェッショナル(以下,DMP)ブースのほか,前編で予告していたとおり,PCユーザーに馴染みの深いAMD,Intel,NVIDIAといった企業のブースをレポートする。

DirectX 11級のグラフィックスがスマートフォンに。「Mali-T604」の実動デモが公開された「Exhibition」展示セクションレポート(前編)



ポストエフェクト機能を備えた,次世代コンフィギュラブル・シェーダアーキテクチャ「MAESTRO-4G」


Radeon Pro,Radeon Instinct
ディジタルメディアプロフェッショナルのブース
Radeon Pro,Radeon Instinct
SMAPH-S用のパフォーマンス解析キットの展示。OpenGL ES 3.0にも対応する
 ニンテンドー3DSのグラフィックスプロセッサコアを提供している,グラフィックスIPメーカーのディジタルメディアプロフェッショナル(以下,DMP)も,ここ数年はSIGGRAPHのExhibition常連企業だ。

 SIGGRAPH 2012でKhronos Groupが「OpenGL ES 3.0」を発表したが,それに合わせて,DMPは,同社のプログラマブルシェーダ対応コアである「SMAPH-S」が,OpenGL ES 3.0に対応したと発表している。もともと,SMAPH-Sはオーバースペック気味に設計されていたので,OpenGL ES 3.0がSMAPH-Sの機能に追いついた格好ともいえるだろう。

 OpenGL ES 3.0については,後日改めて,詳しくレポートする予定だが,簡単に説明しておくと,DirectX 9世代,すなわちPlayStation 3やXbox 360相当のグラフィックス表現が,組み込み機器向けグラフィックスコアで実現できるようになるということだ。

 なお,Exhibition展示セクションレポート(前編)で紹介した,ARMのMali-T600シリーズや,Imagination Technologiesの「PowerVR Series6」もOpenGL ES 3.0への対応が発表されており,組み込み機器向けグラフィックスは一気に世代が上がることになる。

PICA200 Liteが採用されたオリンパスイメージングのデジタルカメラ。奥にはニンテンドー3DS LLの姿も見える
Radeon Pro,Radeon Instinct
 DMPといえば,ニンテンドー3DSに採用されているコンフィギュラブル・シェーダアーキテクチャを採用するPICAシリーズの動向が気になるところだが,現在,エントリークラスとなる「PICA200 Lite」がデジタルカメラ製品へ好調に採用されているとのこと。
 直近だと,オリンパスイメージングのデジタルカメラ「OLYMPUS OM-D E-M5」「OLYMPUS Tough TG-1」に採用されたそうで,DMPブースには実機が展示されていた。写真のサムネイルが整然と並ぶプレビュー画面ではなく,遊び心溢れたビジュアルプレビュー画面を演出するためにPICA200 Liteのグラフィックス機能が活用されているとのことだ。

OLYMPUS OM-D E-M5に採用されている3Dグラフィックス演出満載の写真プレビュー機能には,PICA200 Liteが活用されているとのこと
Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct

 PICAシリーズに採用されているコンフィギュラブル・シェーダアーキテクチャについては,機能アップデートの研究開発が進められており,SIGGRAPH 2012では,次世代PICAにポストエフェクト機能が搭載されると明かされている。

 その研究開発成果の模様はDMPブースで公開されており,OpenGL ES系グラフィックスコアのデモでお馴染みの「MIKAGE(御影)」デモでは,被写界深度表現によって遠景がぼけていたり,鎧武者にオーラのような青白い炎が浮かび上がっていたり,鎧武者の振りまわす刀がビームサーベルになっていたりと,やや過剰なポストエフェクトが適用されていた。

 DMPでは,PICAに内蔵される独自のコンフィギュラブル・シェーダアーキテクチャの機能群に対しMAESTROというブランド名を付けているが,今回発表したポストエフェクトは,次世代の「MAETSRO-4G」に搭載される見込みになるとのこと。ちなみに,ニンテンドー3DSに採用されているMAESTROは,現行としては最新の「MAESTRO-3G」だ。

次世代コンフィギュラブル・シェーダアーキテクチャMEASTRO-4Gのデモ。ポストエフェクト機能が搭載される
Radeon Pro,Radeon Instinct

残像表現
Radeon Pro,Radeon Instinct

オーラの表現
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ブルーム表現
Radeon Pro,Radeon Instinct

被写界深度表現
Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct


画角90度で3840×1024ドット解像度の湾曲ディスプレイによるヘリ操縦シミュレータ


AMDブースの様子
Radeon Pro,Radeon Instinct
 AMDブースでは,北米時間2012年8月7日に発表されたワークステーション向けGPU「FirePro W9000/W8000/ W7000/W5000」が中心に展示されていた。

 FirePro Wシリーズは,Radeon HD 7000シリーズのワークステーション版という位置付けで,W9000/W8000がTahitiコア,W7000がPitcairnコア,W5000がCape Verdeコアだと思われる。また,各製品のシェーダプロセッサ数などは明らかにされていない。

Radeon Pro,Radeon Instinct
FireProの新製品群。写真中の「FirePro W600」は既発売製品で,多画面出力に主眼を置いたデジタルサイネージ向けのモデルだ
Radeon Pro,Radeon Instinct
1枚のFirePro W9000による6画面表示デモ。FireProがデジタルサイネージ用途で人気なのは,多画面表示ができるため

CPUとGPUが一体化しているAPUならば,低価格でハイエンドDCC(Digital Content Creation)ツールが構成できるというデモンストレーション。NVIDIAでいうCUDAのような独自GPGPUソリューションを持たないAMDは,オープンなGPGPUプラットフォームであるOpenCLのデモンストレーションにも力を注いでいた
Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct

 さて,AMDブース内で異彩を放っていたのは,3.5:1のワイドアスペクトで画角90度のウルトラパノラマビューディスプレイを使ったフライトシミュレータ体験コーナーだ。

 「WS72」と名付けられたこのシステムは,フロリダにあるVDC Display Systemsが開発した業務用,訓練用,あるいはアミューズメント施設用のシミュレーションプラットフォームとのこと。
 まず目を奪われるのは,湾曲したディスプレイだろう。これは,映像を後ろから投影するリアプロジェクション方式が採用されており,LED光源を用いた短焦点仕様の単板式DLPプロジェクタが3台用いられているという。画面サイズは横長の72インチとなる。

VDC Display SystemsのWS72システムを使った,ヘリコプターの訓練フライトシミュレータのデモ。米陸軍への納入実績もあるそうだ
Radeon Pro,Radeon Instinct

 プロジェクタの解像度が1台あたり1280×1024ドットなので,スペック上は3台で3840×1024ドットの解像度が実現されることになるはずだが,実際にはシームレスな表示をさせるため,各プロジェクタからの投射イメージをわずかに重ね合わせるようにキャリブレーションされる。これにより,横方向の解像度が少し小さくなる。リアプロジェクション方式なのでやや暗い印象を受けるが,それでも輝度コントラスト値は3000:1と一般的な液晶並みだそうだ。

 WS72システムには,ワークステーションPCが付属し,付属PCの構成によって価格は変わってくるが,2万5000〜7万ドルになるとのこと。
 展示されていたWS72システムは最上位モデルで,Eyefinityにより,メインの3画面のほかに,もう3画面を表示できるシステムになっていた。

Radeon Pro,Radeon Instinct
 実際に筆者もWS72システムを体験してみたが,被験者を取り囲むようなパノラマビューに加えて,メーター類や操作パネルなどが別のディスプレイに専用表示されている贅沢なレイアウトのおかげで,プレイ時のテンションはかなり上がった。映像のサラウンド感だけでなく,メーター類や操作パネルの別表示も相まってシミュレータのリアリティが増しているのかもしれない。

 ちなみに,WS72システムでは,希望によって3画面構成のディスプレイをもう1台追加することも可能という。2台を組み合わせれば画角180度で7680×1024ドットのパノラマビューを実現できることになる。

レーシングゲーム「Dirt 3」もプレイすることができた。邪魔なベゼルがないので没入感がすごい
Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct Radeon Pro,Radeon Instinct


世界で最も「Intel HD Graphics 4000」をうまく使えるかもしれないゲームスタジオがゲーム開発コンテスト入選作を披露


Intelブース
Radeon Pro,Radeon Instinct
 Intelブースでは,Intelの統合型グラフィックスで初めてDirectX 11に対応する「Intel HD Graphics 4000」(以下,HDG 4000)用のSDK「Ivy Bridge Performance Workshop」などの開発ツールが中心に展示されていた。

 HDG 4000は,パフォーマンス的にはNVIDIAのエントリー向けGPUと拮抗するレベルだが,Intel製の統合型グラフィックスでDirectX 11のフルフィーチャーが利用できるという点で高く評価されている。

 Intelブースでは,HDG 4000で実装したというDeferred Renderingのデモが披露されており,HDG 4000でも,先進ゲームエンジンでの採用が進むDeferred系レンダラーが実装できるとアピールされていた。

Ivy Bridge世代のCPUに統合されているHDG 4000を使ったDeferred Renderingのデモ
Radeon Pro,Radeon Instinct

 もう一つ,Intelブースで来場者の注目を集めていたのは,2011年にIntelがオンライン上で開催したオリジナルゲーム開発コンテスト「the Intel Level Up 2011 Game Demo Contest」において,シューティングゲーム部門賞を受賞した「MilitAnt」のプレイアブル展示だ。

 MilitAntは,2Dタイプの横スクロールアクションだが,グラフィックスは3Dとなるゲームだ。
 昆虫型の知的生物が暮らす異世界を舞台に,平和な蟻社会で暮らす平凡な蟻型人間が主人公となる,ある日,突然,主人公がいる蟻の巣に攻めてきた強大な昆虫連合軍に対抗するべく,主人公が戦士として立ち上がり,さまざまな「昆虫らしい武器」を使って敵に挑んでいくというのが本作のストーリーだ。ボス戦では,巨大なカブトムシが登場するなど昆虫ファンにはたまらない内容となっている。下にムービーを掲載したのでぜひ見てみてほしい。


 MilitAntの開発元は,ブラジルの独立系ゲームスタジオであるXibalba Studios。開発で苦労したのは,HDG 4000で動作するリッチなゲームグラフィックス表現を作り上げることだったという。総勢20人未満と小規模なゲームスタジオながら,ある意味,彼らは世界で一番インテルHDG 4000を使うのがうまいゲームスタジオなのかもしれない。
 MilitAntは,現在Steamで無料体験版が配信されているので,気になる人はプレイしてみるといいだろう。なお,製品版は2012年第4四半期にリリースされる予定とのことだ。

開発元であるXibalba Studiosの開発メンバーが,ノートPCでMilitAntのプレイを披露してくれた。奥のディスプレイはノートPCのクローン画面。HDG 4000で,このレベルのゲームグラフィックスが動くのはなかなかすごい
Radeon Pro,Radeon Instinct


NVIDIAブースでは,KeplerベースのQuadroや最新テクノロジーなどのデモが公開に


NVIDIAブース
Radeon Pro,Radeon Instinct
 NVIDIAは例年,SIGGRAPHの展示セクションに力を入れている企業の1つである。SIGGRAPH 2012では,2つのブースを構えており,1つはイベントステージをメインに,NVIDIAプロダクトを応用したソリューションを展示するブースである。Pixar Animation Studiosによる「OpenSubdiv」プロジェクトの発表が行われたのはこちらだ。
 そしてもう一つは,北米時間2012年8月7日に発表されたKeplerベースの「Quadro K5000」を中心としたプロダクトや,「Maximus」「VGX」といったテクノロジーを展示しているブースで,今回紹介するのはこちらとなる。

Radeon Pro,Radeon Instinct
GPU仮想化技術VGXのイメージデモ。ノートPCやタブレットPCなどで,ワークステーション向けのソフトが使えることをアピールしていた
Radeon Pro,Radeon Instinct
Quadro K5000のリファレンスカード。出力端子はDisplayPort1.2が2つ,DualLink-DVIが2つ(うち1つはDVI-I)という構成だ

 KeplerベースのQuadroのうち,デスクトップワークステーション向けとなるのはQuadro K5000のみだが,モバイルワークステーション向けには「Quadro K4000M/K3000M/K2000M/K1000M/K500M」がラインナップされている。NVIDIAブースでは,それらの展示が行われていた。

 Keplerといえば,ウルトラハイエンド向けとなる「GK110」コアの動向が気になるところだが,SIGGRAPH 2012では「Tesla K20」のアナウンスのみとなり,実機の展示はされていない。
 Tesla K20は,現行のTesla M2000シリーズと比べて倍精度浮動小数点数の演算性能が最大3倍に高められているという。2012年第4四半期に市場投入される予定だ。

写真の左側に映っているのがKepler世代のTeslaとQuadroの両方に対応するGPUコンピューティング「MAXIMUS 2」のデモ。レンダリングをQuadro,物理シミュレーションをTeslaで実行している
Radeon Pro,Radeon Instinct

DirectX 11級のグラフィックスがスマートフォンに。「Mali-T604」の実動デモが公開された「Exhibition」展示セクションレポート(前編)

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    Radeon Pro,Radeon Instinct

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