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2020年に10周年を迎えるPC版「World of Tanks」,大規模なバランス調整の内容など,来年の展望を聞いた
戦車の乗組員システムを刷新する「搭乗員2.0」
これまで本作には戦車に,車長,運転手,装填手,砲手,無線手など役割に応じて職能が存在し,それぞれがパークを習得するというシステムが採用されていた。これは本作のリリース当初からあるもので,これまでの大規模アップデートでも,そのシステムに手を加えられることはなかった。
2020年のアップデートでは,「搭乗員2.0」を導入し,そのシステムを抜本的に改修するとのことだ。
新しいシステムでは車長がすべての職能を兼任し,パークを習得する。車長を中心とした数名でユニットを編制し,戦車へと乗り込むことになるようだ。
パークは25種類用意されており,スキルツリーのような構成になるとのこと。特化したパークを習得し,これまでよりも戦いに幅を持たせることができるようだ。
大規模バランス調整
サンドボックス・テストで調整中の内容だが,その試験結果から得られた内容が大規模バランス調整として,大型パッチで実装される予定だ。その内容は第1部と第2部に分かれている。第1部の主要な変更点は以下だ。
- 低Tier車両のHP調整
- 弾種のバランス調整,関連する車両の耐久性の調整
- 榴弾によるダメージの仕組みの変更
- 自走砲とその砲弾のバランスの再調整
第1部の内容は公式サイトにて要約が公開されているので,チェックしてほしい。
第2部では「戦績表示の改善」「パーソナルミッションの調整」「ゲーム内エコノミーの調整」「車両研究ルートの改訂」といった,ユーザビリティに関するテストが重点的に行われる。
一番影響が大きいのは「車両研究ルートの改訂」で,増えすぎて複雑化していた車両研究ルートだが,低Tierの車両数を減らし,単純化されるとのこと。これに伴い,一部の車両が「ゲーム内には残るが研究ツリーから消える」ことになる。入手する機会は別途用意されるとのことだ。
このほかにも「拡張パーツ」に大規模な調整が加えられる予定だ。
フロントラインとスチールハンターモードをブラッシュアップ
新モードとして登場した「フロントライン」と,期間限定で登場したバトルロイヤルモード「スチールハンター」が改修されるとのことだ。「刷新されたプログレッションシステム」を搭載し,フロントラインモードは2020年前半に,スチールハンターモードは2020年後半に登場する。
スチールハンターモードは期間を限定する点は変わらないが,開催期間が長めに取られるようだ。また,2つのモードに共通したプログレッションシステムも用意されており,さらなる報酬が獲得できる。
なお,スチールハンターモードには「独特の雰囲気が漂う新マップ」と「ユニークな新車両」が追加される。まだ先の話だが,プレイできる日を楽しみに待ちたい。
PvEイベントと「戦車遠征」イベント
2020年は「歴史」をテーマにしたPvEイベントが開催される。2019年の夏にリリースされた「ホームフロント」の延長線上にあるもので,同イベントのゲームプレイを引き継ぎつつ,多くのアップグレードが施されているという。
ちなみに2020年は第二次世界大戦終結から75周年となる。前回は防衛線だったが,今回は攻撃側となり,特別に用意された「ベルリン」のマップで戦いが繰り広げられるとのことだ。
「戦車遠征」はランダム戦をプレイして進行ポイントを獲得するという,プログレッションシステムの1つだ。昨今はやっている「バトルパス」的なシステムと想像すれば理解しやすいかもしれない。
ポイントを溜めることで「戦車遠征レベル」が上がり,報酬が得られるというものだ。
報酬には新拡張パーツとして「バウンティ」が用意されている。こちらは改良型拡張パーツまで性能が向上する特別なもの。これまでボンズでしか入手できなかったものと,同等のモノを手に入れられるわけだ。
戦車遠征の詳細は近日中に公開される予定となっている。
日本独自の展開
ここからはWargaming Japanの2020年の展望についてだ。2019年は「紅白戦」と「WoT甲士園」の2つのイベントが行われたが,これらのイベントは好評だったため,2020年も第2回を実施するとのことだ。第1回の反省も踏まえ,より楽しめるイベントにしていくそうだ。
こうしたイベントは3か月に1回を目処に開催していく予定だという。
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また日本初のコラボレーションもいくつか計画中であるとのこと。これらは後々情報が公開されていくと思われるので,続報に注目しておきたい。
「World of Tanks」公式サイト
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