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「World of Tanks」のオフラインイベント「紅白WoT合戦&第5回JUC決勝戦」レポート。公式コントリビューター率いる紅白チームの勝負の行方はいかに
今年最初の開催となったこのイベントでは,同作の公式コントリビューターが率いる紅組チームと白組チームによる対抗戦「紅白WoT合戦」および,「第5回Japan Users Championshipオフライン決勝戦」が行われ,ファンの注目を集めた。本稿ではこのイベントの模様をレポートしていく。
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「紅白WoT合戦」では,Aki00v選手をキャプテンとした紅組チーム(0miki0選手,Dynamicpapa選手,Takape選手,4DeN1N選手)と,yamato_noob選手をキャプテンとした白組チーム(Moudame選手,LF_kame選手,Takashi1919_選手,So_Mu3選手)による対決が繰り広げられた。
その勝敗は,当日参加のプレイヤーを加えた両チームによるバトルイベント「30vs30グランド国家戦」「P1グランプリ」「オフライン進撃戦」の結果に,各チームを支援するプレイヤー達によって事前に争われたインゲームミッションのポイント,そして会場の試遊台で並行して行われていた「ランダム戦チャレンジ」のポイントを加算し,その総合ポイントによって争う仕組みだ。
最初に行われた「30vs30グランド国家戦」では,タイトルどおり各チーム30両編成による大バトルが展開。両チームは4つの国家連合を交互に選択,所属のティア8の車両を選んで15分の通常戦を行い,相手チームを全滅させるか,制限時間内に多く撃破すれば勝利となり,50ポイントが加算される。
ニーベルブルクにて行われた第1戦は,南北から紅組を包囲していく白組がやや優勢かと思われたが,粘りを見せた紅組が中盤で巻き返しほぼ互角の勝負に。互いに押しつ押されつの戦いから最終的に2両残った紅組のIS-3が,白組最後のM40/M43を撃破し勝利する。
続く2戦目,クロンダイクでの戦いは,序盤に紅組の火力のある一団がマップ北の町で前線を一気に押していく。東側でにらみ合いを続けていた白組の部隊がそのカバーに向かうと,紅組はそれを包囲するように移動し,白組の車両を確実に落としていった。終わってみれば,制限時間6分30秒を残して紅組は11両が生存する圧倒的な勝利となり,2連勝で計100ポイントを獲得した。
次の「P1グランプリ」では,Panhard EBR 75を使った9対9のタンクレースバトルが行われた。Panhard EBR 75は装輪式の装甲車であり,機動性の高い「標準モード」と高速運転が可能な「走行モード」のどちらかを選択できる。
レギュレーションはスタート地点からチェックゲートを通過し,マップを2周してその上位5位までの選手にポイントが与えられるというもので,さらに「射撃禁止,体当たり可」「Type 5の砲撃でスタート」「横6両,3列の配置でスタート」という特別ルールも用意されていた。
パリをコースとした第1レースは,最前列の白組の3台がいいスタートダッシュを決めるも,最初のコーナーでその3台が曲がりきれずにクラッシュし,紅組の車両が前へと出る。コーナーごとにクラッシュが続き,再びトップに立った白の車両は,マップ南側の立体交差の上を行く走りやすいルートを選ぶがやや遠回りとなり,立体交差下を通った紅組車両に先を許してしまう。トップの紅組車両はミスのない走りで独走,2位以降の激しいデッドヒートにも紅組が食い込み,1・2・3位を独占する形となった。
ツンドラがコースの第2レースもまた,白組が好スタートを切る。今回は事故に巻き込まれることなく安定した走りを見せた白組の先頭車両はそのまま誰にも抜かれることなくゴールまで走り抜け,2位にも白組の車両が入りワンツーフィニッシュを決めている。
最後の第3レースのコースは再びパリ。1周目後半でトップに立った白の車両が第2レースと同様独走するかと思いきや,2周目の立体交差の砂利場で痛恨のクラッシュ。後ろに付けていた紅組の2両に抜かれ,紅組のワンツーという結果となった。
そして最終決戦となった「オフライン進撃戦」は,ティア10の車両による10対10の通常戦で争われた。初戦は境界となるマップで戦い,勝利したチームが50ポイントを得て進撃。中間陣地を経て,相手の城塞となるマップで勝利すれば完全勝利となり,+50ポイントのボーナスが付与される。
なお陣地となるマップは各チームがあらかじめピックしたものとなるが,初戦の境界マップはランダムで決定される仕組み。また指揮官を除く参加選手は,2試合ごとに全員が入れ替わっての戦いとなる。
その初戦となったマップはワイドパークだ。マップ西側を早めに攻め込んだ紅組は,正面での撃ち合いで一気に消耗。白組に押し込まれて圧勝を許してしまった。第2戦紅組中間陣地のエンスクでは,互いにMausなどを含む重戦車を主力とした編成で,マップ東側の町を挟んでのにらみ合いが続く。2分が経過したあたりから撃ち合いが始まり,互いに消耗していくる展開ながら,やや白組が優勢に。ところが中盤から紅組が押し返し,白組はMausを残して追い込まれてしまう。善戦むなしくMausは破壊され紅組の勝利となった。
第3戦,白組中間陣地のムロヴァンカでは,攻める紅組が全車両TVP T 50/51,白組が全車両Bat.-Chatillon 25 tという編成でのバトルが展開。白組のB-C軍団はマップ南端を背に待ち受け,攻め込む紅組TVP軍団を少しずつ落としていく。終始戦闘を優位に進めた白組が早めに勝負を決め,再び敵陣エンスクでの戦いへと持ち込んだ。白組の勢いは止まることなく,エンスクの紅組陣地を占領して勝利し,紅組は城塞のレッドシャイアまで追い込まれてしまった。後がない紅組は,堅い守りの戦いを繰り広げ何とか一矢を報い,第1セットが終了した。
続く第2セット初戦はパリ。白組が全車両T57 Heavy Tank,紅組が全車両AMX 50 Bという編成での展開となった。ともに砲の発射間隔が短いオートローダーの重戦車で,足の速い後者がまとまって進軍する前者を南北から挟み込むような形で包囲したが,接近戦に強みを持つ白組T57がこれを迎撃。7両を残して紅組を殲滅し勝利を飾る。
時間の都合で第2セット最終戦となった紅組中間陣地ステップでは,制限時間7分が過ぎるまで膠着状態が続くも,紅組が白組のB-C 25 tを3発の砲撃で落としたのをきっかけに,次々と白組の車両を落として勝利。最終的に白組4勝,紅組3勝で全バトルイベントが終了となった。
紅白の結果発表を前に,「第5回Japan Users Championshipオフライン決勝戦」が開催された。「Japan Users Championship」(以下,JUC)は,日本国内の有名プレイヤーやクランマスターなどのユーザー主催によるWoT大会で,5名ずつのチームがA・Bの2ブロックに分かれ,総当たりの予選リーグを行い,獲得ポイント1位のチームがこの決勝戦へと進出。決勝進出を果たしたのはAブロック代表「方天画戟」とBブロック代表「Pravda USSR」。この2チームは運営指定のマップで,制限時間7分の攻撃防衛戦5試合を行い,先に3勝したチームが勝利となる。
決勝は3本先取のルールに則って行われる |
決勝のマップと攻防の順番はこちら |
その第1戦,プロホロフカでは,攻撃側Pravda USSRが方天画戟の車両を先に落としてペースを掴むと思われたが,マップ中央でのぶつかり合いで丘の上の有利なポジションを取った方天画戟がPravda USSRを撃破し1勝する。同マップ攻防入れ替わっての2戦目も,最初に相手車両を落としたのはPravda USSRだったが,方天画戟はPravda USSRの車両をマップ北東の川へと追い込んで仕留め,2勝目でリーチがかかった。
第3戦,ヒメルズドルフでの戦いは追い込まれたPravda USSRが攻撃側でスタート。全車両がマップ右上に追い込まれてピンチかと思われたが,T57 Heavy TankとJadtigerの砲が火を噴き返り討ちとし,1両も落とされずに1勝をもぎ取った。
方天画戟有利のままの第4戦は,両チーム1両ずつが落とされた状態での攻防が続く。制限時間3分を残したところで,Pravda USSRのAMX 50 Fochと方天画戟のFV217 Badgerによる駆逐戦車同士の激しい接近戦が見どころとなった。この勝負でBadgerが勝利したことで,Pravda USSRの車両は残り1両。HPに余裕のある方天画戟の2両がこれを仕留めて,見事優勝を飾っている。
イベントの最後を締めくくるのは紅白戦の結果発表だ。オンラインミッション,バトルイベント,ランダム戦チャレンジの全ポイントを加算した結果,紅組1024ポイント,白組1003ポイントとなり紅組の勝利が決定した。
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