Electronic Artsで「Mレーティング」ゲームの制作を担うVisceral Gamesブランドが開発中の,アクションアドベンチャー「Dante’s Inferno」(
PC/
PS3/
Xbox 360/
PSP)が,
プレイアブルな状態では初めて公開された。Dante’s Infernoはその名のとおり,13世紀のイタリア詩人ダンテ・アリギエーリによって書かれた叙事詩「神曲」の中から,日本では「地獄編」の名で呼ばれる第1章「Inferno」を下地にしたものである。
Gamescomの前日に開催されたメディア向けイベントにおいて,Electronic Artsは北米で2010年2月2日のリリースとなることを正式発表したが,会場の展示フロアや商用ブースでは,初見となる
PLAYSTATION 3版がプレイアブルな状態で展示されていた。
ダンテの描いた地獄は,ルネッサンス期のヨーロッパで広く信じられていたように,“サークル”と呼ばれる9層からなっている。ゲームでは,それぞれの層にテーマに沿ったモンスターが配置され,後半にはボスキャラクターが待ち構えているという構造だ。今回のデモで紹介されたものは,火炎に包まれた墓場「Heresy」と名付けられた第六層で,ミノタウロスと思われる巨大なモンスターが半身をマグマから出し,時折主人公のダンテを殴り潰そうと,その拳をマップ上に振り下ろしてくるというものだった。
Dante’s Infernoは,グラフィックスもゲームプレイも,かなりSony Computer Entertainment の「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズを意識したものとなっており,ヘビーアタックとライトアタック,そしてマジックアタックの3種を自在に使ってコンボ技を繰り返していく。ダンテの基本武器はサイズ(大型の鎌)とベアトリス(十字の弓のような武器)で,サイズは敵を殺すためだけでなく,巨大なモンスターの背中に突き刺して落下を防ぐような利用法もある。ベアトリスは,光の矢を敵に放って怯ませるようなもので,殺傷力はないようだった。
今回の
プレスイベントでも紹介されたように,ゴッド・オブ・ウォーとの差別化を図っているDante’s Inferno特有のゲームシステムが,
「Righteousness System」と呼ばれるものだ。
戦いに勝った敵や途中で出会う相手を,殺す(Punish)か赦して天界に昇天させる(Absolve)か,というモラル的な選択を行い,それによってダンテにモラルポイントが加算されていく。単純には,殺すとサイズの攻撃力が上がっていき,赦すとベアトリスの能力が増幅するというものになっているが,ひょっとしたらストーリーにも変化が及ぶようなことになるのかもしれない。
想定される発売予定日が近しいこともあり,Dante’s Infernoは「
God of War 3」の対抗馬として,シリーズで870万本という人気作品に挑戦することになりそうだ。ゴッド・オブ・ウォーシリーズより,さらにダークな世界感とグロテスクで陰惨な描写が前面に押し出されるDante’s Infernoだが,Righteousness Systemのような独特の機能もあり,かなり期待できそうなアクションゲームと言えるだろう。