![]() |
2026年10月24日,東京国際フォーラムにてテーマ特化型インディーゲーム展示会「DREAMSCAPE#5」が開催された。
イノナカゲームスが出展していた「バグなど1つもございません!」は,「バグをごまかして,ゲームを進行できるようにする」という,今までにないテーマが目を引くタイトルだ。
“ゲームのデバッガーとして働くことになったあなた。しかしデバッグするゲームはバグまみれで,プログラマは全員退職済み,しかも発売日は明日! ステージ編集機能でバグを「ごまかし」て,何とか発売を目指そう!”
……というのが本作の目的だ。ゲーム開発の経験がなくても,想像だけで胃がキリキリと痛む状況だが,主人公=プレイヤーは,ひとりでこれを何とかしなければならない。
![]() |
![]() |
問題のゲームはかわいらしいアクション作品だが,テストプレイをしているとすぐにバグが発生し,先に進めなくなる地点が出てくる。
![]() |
![]() |
そこで,エディット画面を開いてステージを編集し,何とかクリアできるようにしなければならない。主人公は制作者ではないので,大掛かりな修正はできない。限られた種類・数のオブジェクトを配置して,どうにか先に進めるようにしていくのだ。
具体的には,「バグが発生する条件を満たさないように」調整することが重要となる。たとえばジャンプをするとバグが発生するのであれば,ジャンプをせずにすむようにステージを変えてしまえばいい。
とにかく先に進められれば手段は問われない。バグの解決法も複数存在するので,頭を柔らかくして挑もう。ステージの編集画面とプレイ画面は即座に切り替えられるため,操作のもたつきを感じにくい。トライ&エラーを繰り返しやすいのは嬉しいポイントだ。
![]() |
![]() |
ステージを進めていくと,次々と新たなバグが見つかる。つまり,ごまかし続けなければいけないバグが増えて,難しくなっていくのだ。なお,バグを発見すると,ゲーム内のモニターに付箋が貼られていく。「〇〇をすると,××が△△になるというバグがあるよ!」とはっきり教えてくれるわけではないので,そこに「こういう条件だろう」と推測したメモ書きを入れておくと便利だ。
![]() |
発見したバグが増えるにつれ,それらを回避してクリアする方法はどんどん複雑になる。自分で書き入れた内容を見返しながら考えを巡らせ,一歩ずつ目的に近づいていく面白さを噛みしめられるので,ぜひ利用してみよう。
![]() |
本作の開発者であるシキガエル氏(@JanpFrog_Well)によると,本作は「神ゲー創造主エボリューション」(外部リンク)に向けて個人で開発しているタイトルとのこと。現在も開発を進めており,バグの内容をしっかりとプレイヤーに認識してもらうためのステージづくりに苦労しているそうだ。
現地では,プレイした人から受けたフィードバックをもとに即座に改善するというライブ感あふれる場面も見られた。開発者の思考をアウトプットするシーンが垣間見えるのは,こういったインディーゲームイベントの醍醐味のひとつだろう。
バグというイレギュラーをスキルとして利用するのではなく,「ごまかす」という本作ならではのとぼけた味わいは,今までプレイした人たちから好意的に受け止められている様子。コンテストに向けた作品なので先々のことは未定ではあるが,「2027年以降に何らかの形で公開できれば」とシキガエル氏は今後の展望を語った。





























