Razer，USB接続のサラウンドサウンド対応ヘッドセット「Megalodon」を発表

　Razerは，Games Convention 2008の開催に合わせて，ゲーマー向けヘッドセットの新製品「Razer Megalodon」を発表した。同社のゲーマー向けヘッドセットは，魚の名前が与えられることで知られるが，「Megalodon」（メガロドン）は，古代に生息していた巨大なサメに由来している。


　Razer Megalodonは，ブームマイク付きのヘッドバンド型ヘッドフォンが，「Control Pod」と呼ばれるUSBサウンドデバイスと接続された，USB接続のワイヤードヘッドセットだ。「Razer Maelstrom Audio Engine」というサウンド処理技術により，7.1chのバーチャルサラウンドサウンドで，ゲーム内の位置情報を音で正確に聞き分けられるという。また，2chヘッドフォンとして利用したい場合には，Control Podから簡単に切り替え可能とのこと。

詳細は不明だが，ヘッドフォンのイヤーパッドは付け替えが可能という

　ちなみにRazer Maelstrom Audio Engineはそもそも，戦闘機のパイロットが，飛来するミサイルの音を正確に判断するために開発された「ミリタリーグレード」（military grade）の技術を，ゲーム用に最適化したものだそうだ。「従来のバーチャルサラウンドサウンド処理技術と比べて，800％も高速に処理を行える」と，Razerは強くアピールしている。

　このほか，原稿執筆時点で公開されているスペックは下記のとおり。149.99ドルという価格で，2008年第4四半期の発売が予定されている。

●Razer Megalodonの主なスペック
《ヘッドフォン部》

• 周波数特性：20Hz〜20kHz
• 音圧レベル（SPL）：105±4dB（＠1kHz）
• インピーダンス：40Ω（＠1kHz）
• 許容入力：200mW
• スピーカードライバー：40mm

《マイク部》

• 周波数特性：50Hz〜16kHz
• 感度：-37dB（ユーザーによる調整可能）
• S/N比：50dB
• 指向性：なし（無指向性）

《USBサウンドデバイス部》

• コントロール機能：マスターレベル，各チャネル単位の出力レベル，マイク感度，マイク入力レベル，ミュートオン/オフ，サラウンド処理オン/オフ，アクティブ/スタンバイ切り替え，リセット
• 性能指標（MIPS値）：500MIPS
• ケーブル長：3.3m
• 接続インタフェース：USB（金メッキ済み）

ポータブルゲーム機向けのカナル型イヤフォンも

　なおRazerは，同じくRazer Maelstrom Audio Engineを採用したという，ポータブルゲーム機向けのカナル型インナーイヤフォン「Razer Moray」（Moray：モレイ）も併せて発表している。ウツボ（正確な英語表記は「Moray Eel」）の名を冠したイヤフォンは，PSPやニンテンドーDS（あるいはポータブルメディアプレイヤー）に向いているという。こちらは39.99ドルで，同じく2008年第4四半期に発売予定だ。

ポータブルゲーム機用の変換アダプタも含めて，ポーチにしまっておける。ラインナップはブラックとホワイトの2モデル

●Razer Morayの主なスペック

• 周波数特性：20〜11kHz
• 音圧レベル（SPL）：110dB
• インピーダンス：17Ω
• 許容入力：20mW
• ケーブル長：1.3m
• 接続インタフェース：3.5mmミニピン

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